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彼らは街へと2

遅れました

「…にしても日本に住んでたけどトイレでがっかりするほどではなかったな?」


「そうか?紙じゃないぞ?葉っぱやん・・」


「はぁ…カイトは理想が高すぎるよ。」


街は街灯が明るく照らし、人々の暮らしがよく見える。

商店街の店は昼のお店が店じまいをはじめ、居酒屋や酒場のほうへと人が集まっているようだ。

しかし、日本よりは一日のサイクルが短いようで家へと帰る人宿屋へと戻る人などが多く見える。


人々はそれほど生活に困窮してはいないようで、歩く人は皆しあわせそうな顔をしている。

街には治安維持のためか巡回を行う衛兵のような人をちらちら見受けられる。


カイト「アスセナが救ってほしいとか言ってたけど、全然生活とかに困ってる感じはないな。」


アキト「そうだな、この街はよくにぎわっているように見えるし・・・。」

俺たちは露店で売っていたよくわからない肉?の串焼きを食べながら、トイレの位置を教えてくれた優しい衛兵さんにもらった街の簡単な地図をもらい宿屋を探していた。


「カイト!あそこの肉もうまそうだ、食いに行こうぜ!」


「わーったよ。にしてもお前は肉が好きだな。」


「おやっさん、その串肉2本くれ!」


『はいよ!まいどありー、焼きあがるまでこれでも食べてちょいと待ってくれ』


「おっ、おっちゃんいいのか?やさしー!」


「ジャガイモっぽいな?…あふっ、うまいなこれ。ホクホクしていて甘みも強い」


『気にすんなって、それを先に食うとこの肉が更に美味しく感じるんだぞ。』


「おやっさん、助かるよ。串肉をもう2つ追加だ」

女神に教えてもらっていたお金のレートがちゃんと正しいかも今さっきの店で検証済みだ。

ぴったりより銭貨を少し増やす。


『へへっ、まいどありだ兄さんたち』

タオルを頭に巻き付けよく笑う、ノリのいいおっさんは鼻を掻きながらジャガイモを少し増やす。


「ついでに少々聴きたいことがあるんだが、いいか?」


『なんだい兄ちゃん?』

隣で大きな肉も焼き始める。

肉の油が炭に落ち、ジュッと音を立てる。おやっさんは一度垂れてくるその肉の肉汁を皿に取りもう一度火の上に戻す。

このお店の串焼きは結構大きい。そして安い。


「ここらへんでそれなりに安くて、評判のいい宿屋をいくつか教えてくれ」


「やっさん知ってたら頼む!」


『なんだ、兄さんたちまだ宿屋探してなかったのか?それは少々急いだほうがいいかもな』


「やっぱりそうか?街で野宿はな・・・」


『おう、肉食ったら探しに行くべきだ、そうだないい宿屋としては・・』

候補を教えてくれながらも手は肉を焼き続ける。

2本は今さっき取った肉汁に玉ねぎと赤ワインのようなものを加え肉に塗っていく。

2本は秘伝のソース的なものを塗っていく。


「グレイビーソースだ・・。」

となりでアキトが呟く。

そしてまた、露店周りの香りが一気に変わる。


『よしっ!こんなとこだろ、このソースどんな肉に合うのかわからんがお前らでちょいと実験だ!』

皿にのっけて渡される。


店横の階段に座りながら、頂くことにする。

「「うまっ!」」

噛んだ瞬間肉汁があふれる。噛むほどに肉汁があふれる。一見硬そうに見える外も噛んでしまえば肉に歯が沈んでいく。癖になる感覚だ。

ソースも濃い味をしているが、より肉の味を際立たせてくる。

そして、やはりデカい。異世界なのにアメリカサイズ・・不思議な気分だ。


ジャガイモと一緒に食べてもやはりうまい。そんな間に一本食べ終わる。


実験台にされるほうも食べる。

こちらももちろんうまい。

酒の香りが鼻を抜け、玉ねぎの食感を楽しみながら肉の味も味わうことができる。


「ん、このソース少しハチミツが入ってるのか?」

酒の香りとともにハチミツの香りも・・確かにそんな気もする。


「ふぁ、うまかったなぁ」


「おやっさんいろいろ助かったよ」


『いいってことよ。どうせなら露店は時々しかしてねぇから、店のほうにも来てくれよ』


「店のほうもしてるのか?なら今度そっちに顔を出すよ。」


『まぁ、早めに宿に行ってきな?』

露店のおやっさんに促されて、教えてもらった宿へと向かう。


アキト「あっ、おやっさんの店の名前聞くの忘れてた!」


カイト「まぁ、あの人の名前も知らないしな・・。今更だろ?」




アキト「確かに・・。この宿かな?」

気づくと教えてもらった宿についていた。


『いらっしゃいませ』


アキト「えっと・・男二人が止まれる部屋は空いてますか?」


『そうですね、部屋1つでベット2つと1人部屋が二つなんとか空いてますよ。』


カイト「・・・どちらのほうが安いですか?」


『2人部屋のほうですね』

宿の店員さんは相貌を崩すことなく答えてくれる。


カイト「お風呂はありますか?あとの朝ご飯を付けてください。一応全部で3日分で。」


『どちらも大丈夫ですが、別料金が発生しますよ?』


カイト「大丈夫です。」


『では、1日につき大銀貨一枚と銀貨2枚大銅貨一枚を一人ずつお願いします』


日本円に戻すと大銀貨は一枚5千円 銀貨は千円 大銅貨が500円ってところだ。


俺たちは料金を払いカギ受け取って、どちらが2段ベットの上で寝るかもめた後、宿のふろに入って床についた。


やはり、知らない街で歩き疲れたこと、順番待ちで心が削られていたこともあり、ベットに入るとろくに言葉を交わさずに寝てしまった。


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