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彼らは街へと

ぎりぎり、今日ですかね?

来週は同窓会なので時間があったら会の途中で上げてるかもしれません。

何とか日が暮れる前に街のそばまでついた俺たちは、今度は街に入るために並んでいる長蛇の列を目にする。


「な、なぁアキトこれって俺たちやっぱ並ぶんだよな・・?」


「…そうだと思うぞ。それよりこれ日が沈んだら門閉まるとかないよな・・?」


「!?…そうか、その可能性があったな。よし!今すぐ並ぶぞぉおおお!」


「おぉおおおお!」


俺たちは今までになく本気の全力ダッシュというものを行った。

目の前の列がこれ以上長くなりませんように・・と念じながら。


「ハァハァ・・。いったん落ち着こうじゃないか・・。」


「フゥ・・。そうだな深呼吸して入れなかった時どうなるか、ゆっくり考えよう。」


「いや待て!先に知識の書(常識辞典)と観察眼を使おう!」


「どういうことだってばよ!」


「まぁまぁ、焦るな。まず知識の書で街の特性について調べる。そして観察眼でこの町、この列、並んでいる人々の状態を確認しよう。アキトは辞知識のほうを頼む!」


「あい分かった。こっちは任せろ」




街の仕組み特性のほうはアキトに任せるとして俺は遠目と鷹の目を使いつつ観察眼を利用する。

はっきり言ってこの手段は、道中やってみたのだが頭に入ってくる情報量が多すぎてかなり疲れがたまってしまうようだった。。

だが今は歩き続けるわけではない。だからこそ、今だからこそだ。


そうして、細かく見ていくと様々なことが分かってくる。




まず、街には2つの門がある。

正確に言うなら門は1つだが区切りのようなもので入り口を分けている。

この町に滞在しているものや住んでいる者たちの入り口。

こちらは許可証のようなものを持っているようで並んでいるような一切見受けられない。




次に、それに対してこちら側俺たちがいるほうだ。

こちら側の人たちの様子を見ると、商人や旅行客、ちょっとした騎士団や商隊そして、その護衛…etcといった感じで初めてもしくはこの街に滞在を今から始めようとする人たちが並んでいるようだ。


そして、ある程度、今の列の中腹を過ぎた所から段々人々がちらちら進みを確認したり、太陽の高度を確認している。

そして、もうすでに俺たちが並んだすぐ後ろにも列が続いている。

因みに観察眼によると2時間越えという数値が出た。



いつまでが街への入場時間か分からないが、俺たちが街へと入場するのに果たして間に合うのか不安が大きくなっていく。




俺の観察が終わったと同じほどに、アキトも情報の整理を終えたようで顔をこちらに向ける。


やはりアキトも同じようなことを思っているのだろうか、顔は少しこわばっている。

おそらく俺も同じ顔をしているはずだ。


「どうだ情報はどんな感じだ?」


「今の太陽の高度から言って五分五分ってとこだろうな。因みに門が閉まるのは日が沈むときだ。」


「くっ、・・やはりそうか間に合わない場合は徹夜したほうが安全だろうな。アキトはどう思う。」


「そうだな・・俺は交代制もありかと思っていたが、2人して徹夜するほうが無難だろうな。」


「どちらか寝ても起こせるし、人だろうが魔物だろうが寝ているときに襲われたら対処も逃げるもできないだろうからな。」


「ふむ、それを思えば徹夜が正解だな。まぁ、運よく入れることを願おうぜ。」


「そうだな、あまり夢は見ないほうがいいかもしれんが、星しか見れなくても困るしな。ここは夢を見ておこう。」


アキト「・・・。なんか変なこと言ってるけど、徹夜になってもいいようにあまり体力は使うなよ?」


「あ、あれ?分かんなかった?そうか・・まぁ、今はあまり動かないだろうからゆっくりしとくさ」



2人ともゆっくりするなどと言ったが流石に野宿&徹夜は嫌なので、定期的に観察眼で経過時間を見たり、太陽の高度を確認したりと落ち着かなかった。



1時間半ほどが経過し、門のすぐ前まで俺たちの位置は進むが段々と太陽が山へ隠れ始めている。

所々で言い争っている声や殺気立っている様子が振り向かなくても嫌でも伝わってくる。


ぬくぬくとした世界で生きてきた俺たちには、さっきや何も準備がない状態での野宿はなかなかに怖いものであり。朝から飯や水を食べたがもちろんトイレに行ってなかったこともあり、尿意・便意を催してくる。


もちろんここで列から外れれば並びなおし、確実にこの場を乗り切らねばならなかった。


「・・・。アキト俺は猛烈にトイレに行きたくなりだしたぞ。」


アキト「俺だって尿意が半端ない・・何せ川に落ちた時大量の水を飲んだからな。川の水を飲んでおいて今までの間腹痛にならなかった俺のお腹をほめてやりたい気分だよ」


「くっ、まさか異世界にきて一番初めに懐かしくなるのが家のトイレとか・・なんだか変な気分だよ。」


「あぁ、俺もそれを思っていたさ・・。(ぐぅくゅるるぅぅぅ)」


「お前腹から不穏な音がしてるぞ・・。大丈夫か?」


「大丈夫だ問題ないっ!何のこれしき耐えて見せるっ。」


「何だか今日のお前は格好よく見えるぜ。」


「トイレ我慢してる姿でカッコいいとか全くうれしくないんですがそれは・・・。なにより異世界初日で漏らしましたとか、今女神さまが見てたら恥ずかしすぎるぜ。」


「!?・・としたら女神さまって俺たちが風呂やトイレに入っている間覗けるのか・・?」


「えっなにそれ!興奮する!」


そんなバカなことを言っている間もドンドン日が暮れていく・・。


「そそ、そろそろやばいのですが、カイトさんどうしましょう?」

後2人で俺たちの順番が来るまで迫る。


「もう大丈夫だ、あとほんの少しだけ耐えろ、俺も頑張っている。」


「そうだな、ここまで来て諦めるわけにはいかねぇよな・・。」

あと1人・・。


「くっ、長く苦しい道のりだった・・。ここまで目の前に立ちはだかる壁がでかいとはな・・」


「あぁ、俺たちはこの強大な壁にもう少しで打ち勝つことができるんだ!」


衛兵「次の2人組で今日は終わりだ!そこの2人中に入れ!」


アキト・カイト「「ありがとうございます!」」

俺たちは、簡単なボディチェックとよくわからない機械を通されたのちに次の夜までの滞在許可証をもらい街の中に入ることができた。


体が不自然に前のめりなので首を傾げられたが、トイレを聴くと笑って納得してくれたのか警戒を解いて一番近くのトイレまで連れて行ってくれた。





≪衛兵さんマジ天使≫これが今日の2人のハイライトだった。

そして、2人は本日何度目になるかの謎の達成感を得てトイレから出てきた。



日は落ちたが街の中は明るく、人でにぎわっていた。

後ろに並んでいた人たちを思い出すと申し訳ない気もするが、自分たちは間に合ったのだということを再確認させられた。


「すっきりしたら腹が減ったな。何か食いに行こう!」

さわやかな顔をしたアキトが言う。

どこからともなくおいしそうな匂いが漂ってくき、鼻腔をくすぐる。


「同感だが宿屋も探さないとな。まぁ街の探索だ!」

そして、2人は匂いのほうへと歩き出した。

気分が乗っているので完成次第このままもう一個上げるかもしれないです。



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