リア充ってどうやったらなれるんですか
「寒っ...」
家から出た一言目がそれだった
手袋には早すぎるし、かといって素手のままでは寒すぎる
となればちょうどいいのは...
「彼女とか...んで手ぇ繋いで...とか」
憧れだ、街で仲良く恋人繋ぎして歩いてる男女
「もうすぐクリスマスなんだよなぁ...」
ため息交じりに呟いた独り言は白い息となって消えた
いつまで俺はポケットに手を突っ込んで歩くのか
隣には彼女どころか男友達すらいなかった
あいつらもなんだかんだ彼女持ちだからな...
そんなことを思いながら歩いていたから誰かとぶつかりかけた
「あっ...すみません」顔を上げてその人の姿を見る
俺の好みどストライクの女が立っていた
漫画ではこれが出会いになる、が、現実はそんなに甘く出来ていないのだ
「いえ、こちらこそすみませんでした...」
申し訳なさそうにそう言って彼女は小走りしていった
どこにかって?すらっと背が高くて顔も良いっていう条件の揃った男のとこに、だ
俺とは大違いだな...
また一人でクリスマスを迎えなければいけないようだ




