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The Voice of Heart  作者: Akuro
5/5

61~80のココロ

PAGE[061]


[小説とは]


小説を描くことは簡単だが、小説を終わらせることは難しい。


小説を描くことは簡単だが、小説を描き続けることは難しい。


小説を描くことは簡単だが、小説を読んで貰うことは難しい。


小説を描くことは簡単だが、小説を面白くすることは難しい。


小説を描くことは簡単だが、小説を楽しんで貰うことは難しい。


小説を描くといろいろと考える。

でも、気にせずに描こうと思う。

楽しんで貰うことはもちろん。

自分も描いてて楽しんでるから。


自分も自分の小説の読者なんだ。


…………………………………………………………………………………………


PAGE[062]


[雨音]



サーサー



なぜ夕闇の青色の空に降る雨はこんなにも寂しい気持ちにさせるのだろう。


高いビル、高いマンション。


ぼんやりと灯る灯りにまた気持ちが寂しさを覚える。


皆、愛する家族の元へと帰宅するのだろうか?


電車に流れるように皆が群がる。


そして、それぞれの範囲を作って雨をしのぎながら帰宅する。


なぜだろう?


その自分だけの範囲に安堵する姿もまた…


なんだか寂しぃ。




サーサー




雨の音が、街の音さえも消していく。


部屋を暗くして、雨音だけで眠りにつく。


矛盾している。


雨音は…


心が和む。




サーサー




人の姿や街の寂しさを覚え、心に切なさを刻み。


今はただ、その恵みの雨の音でゆっくりとゆっくりと。


眠りにつくといぃ。


…………………………………………………………………………………………


PAGE[063]


[大忙し]


大変なのは、


大きく


変われる


チャンスが


その時、その場所に、


転がってるからなんだよ


…………………………………………………………………………………………


PAGE[064]


[.S.W.]


一番いけないことは。


お腹が空いていることと、


独りでいること。


…………………………………………………………………………………………


PAGE[065]


[深呼吸]


君は今、忙しいかい?


リラックスしなよ


忙しいのに気張ってたら尚更忙しく感じるよ


深呼吸して、とりあえず周りをみてみなよ


忙しいのは君独りかい?


イライラせずにリラックス、リラックス


さ、背筋を伸ばして


もいっかい、深呼吸だ


…………………………………………………………………………………………


PAGE[066]


[孤独の意味を]


君は、自分独りだけで生きていけると言った。


孤独でも、生きていけると言った。



――…違うだろ。



人は独りでなんて生きていけない。


どこかしらで人は人と繋がっている。


繋がっていたい。



そうじゃなかったら…



…だって、おかしいだろ。


じゃぁ、なんで君は…



そんな悲しい言葉を僕に言ったの?


孤独って言葉だって、人が人と繋がっていたから生まれた言葉だし、


君が言うその孤独だって…


君と誰かが繋がっていたからその意味を知ったんだろ。


…君は孤独じゃないよ。


信じられ無くてもいい。


言葉、人、世界を信じられ無くてもいい。


僕を信じられ無くても…いい。


信じられ無いもので溢れかえって、君が独りになろうとしたのなら。



僕が君を信じるよ。



僕が君を独りにしないよ。


君を笑わせて、一緒に笑ってやるんだ。


だからほら、そんな悲しくて詰まらない言葉言わないで。


まだ、信じれなくてもいいから。


僕の手を、握ってくれない?


…………………………………………………………………………………………


PAGE[067]


[サルベージ]


昔の日記から




NASAが氷発見確信。


とのニュースが流れた。


生物がいるかいないか…

これからはそれを確かめる為の捜査が行われるらしい。


テレビを見ていてなんだか不思議だった。


俺の中で地球に人がいるんだから他星に人がいないわけない。


そぅ考えていた。


ただ、科学的には解明されてないだけだって。



でも、実際にこれからやるって現実に言われると、、、今実際にはいないんじゃないかなとか確認もしてないのにとか…


いろいろと考える。


そして、思ってしまったのが一つ。


気持ち悪い


自分たちだけが産まれ、生き、そして、死んでいく。


当たり前が気持ち悪く感じた。


地球の人の当たり前が他の星では有り得ないかもしれない。



小さな地球で自分の居場所を探す自分たち。


宇宙には沢山の星があり、更に銀河の先にはもっと沢山の星がある。


「そっかぁ、広いなぁ」

なんて簡単な考えではなく。

それを本当の意味で自覚した時、人は居場所を探すことをできるのか?



空があり。

海があり。

風があり。

土があり。

木があり。

火があり。

水があり。


その上で人がある。


決して人が自然を生かしてるわけじゃない。

人が自然に生かされてるんだ。



世界が産まれた奇跡。

人が産まれた奇跡。


この世界が、人が、産まれたことを「奇跡」の一言で片付けるにはあまりに言葉が足りなさすぎる。




まとまらない思考をただ描いた文章。

生きるって不思議だな。


この世界ってなんなんだ?


…………………………………………………………………………………………


PAGE[068]


[お前は…]


バカだなぁ。


お前はお前だぞ?


誰かの変わりになんかなれねぇだろ?


誰になるつもりだよ?


憧れてる人みたいに服装変えたり努力したり…


悪いとは言わないし、努力してるんだから頑張ってることは認めるよ?


だからこそ、お前はお前である為に努力しなよ?


何度でも言うよ?


お前はお前だ!誰にもなれやしない!



当たり前のことだけど、だからこそ忘れないでな?


お前がお前らしく、お前になれるのはお前しかいないんだから。


…………………………………………………………………………………………


PAGE[069]


[空色心]


例えば、人の心を気持ちだとして。


人の気持ちはコロコロと変わるモノだ。


例えば、人の気持ちを空だとして。


空の天気はコロコロ変わるモノだ。


君が笑えばカラカラと青空に。


君が怒ればゴロゴロと雷雨に。


君が悩めばモヤモヤと曇空に。


君が泣けばザーザーと大雨に。



君の心で回る空色に、


僕の空も回される。


一緒に笑って、


一緒に怒って、


一緒に悩んで、


一緒に泣いて。


どんな空色になっても、


僕は君の傘になろぅ。



…………………………………………………………………………………………


PAGE[070]


[Magic Of Umbrella ~ sky blue ~]


私のめんどくさい空は、自分で制御出来ない。


イライラすれば雷天になるし。


モヤモヤすれば曇天になる。


笑ってれば晴天になるし、


泣きたくなれば雨天になる。



自分でもこの制御出来ないめんどくさい空が私は大嫌い…だった。


君が現れるまでは。



君は、嫌なことがあれば一緒に怒ってくれた。


君は、悩みがあれば一緒に考えてくれた。


君は、私が笑っていれば訳も分からず一緒に笑ってくれた。


君は、私が泣いてれば優しく抱き締めてくれた。



「君の空はコロコロ変わるね。フフフ。楽しいよ。一緒にいて」



そんな何気ない一言が。


そんな何気なくさしてくれた傘が、私の空から私を守ってくれる。


いつも苦しまされる自分の大嫌いな空が、君の傘で好きになれた。


君の魔法の様なその傘の下で。


私は幸せだよ。


だから、私も優しさと言う傘を君にさそうと誓ったんだ。


例え、君の真似事であっても、それで少しでも君を守れるなら。


私は、大好きな君の空と大嫌いだった私の空を繋げて、相合い傘をさそう。


…………………………………………………………………………………………


PAGE[071]


[HAPPY Halloween]


とりっくおあとりーと。


おかしをくれなきゃイタズラしちゃうぞ!


小さい頃はただ、お菓子が欲しかったから使っていた言葉。


でも、今は…


トリックオアトリート。


お菓子を貰いに行っていい?

イタズラが目的なわけじゃないんだ。


今、アナタに逢いたいから。


トリックオアトリート。


アナタに逢いに行っていい?


トリックオアトリート。


…………………………………………………………………………………………


PAGE[072]


[守りたい]


俺は弱い。


弱すぎて涙が出る。


だから、こそ君がいる。


君がいるから強くなれる。


俺は、守りたい君の為に強くあれる。



守りたい。


その先で僕は、


守られてる。


…………………………………………………………………………………………


PAGE[073]


[そして、憎悪へと]


悲しみは、


決して憎しみじゃ


癒せないわ


…………………………………………………………………………………………


PAGE[074]


[サルベージ -救い上げる声-]


沈んだ君の心。


引き上げるのが僕の役目なら。


どこまでも潜って、潜って。


掴みとろう。


例えば、その深海の様に暗く、強い水圧で僕の体が壊れても。


力の限り叫ぶから。


力の限り掴むから。


僕の声で、少しでもアナタを救えます様に。


君の助けを叫ぶコエを掴めます様に。


君を救い上げる為の救いの声になります様に。


…………………………………………………………………………………………


PAGE[075]


[3月11日~無理はしなくていいから~]


頑張れ


とか


頑張ろう


とか



今俺達は応援され、応援している。



でも、無理しちゃ駄目だよ。



頑張れ。


なんて無責任な言葉だろうか。



今、頑張ってない人なんかいないよ。


だから、俺は言うんだ。



あんまり、頑張んなよ。


ギリギリで頑張ってるんだから、それ以上無理したら倒れちゃうよ。


腰下ろして、弱音吐いて、無理なら無理。


辛いなら辛い。



言っていぃんだよ。



だから、俺は今回の被災者…


いや。


俺の大切な家族。


俺の大切な人。


俺の大切な友達。


日本の人達に言うよ。



頑張りすぎんじゃねぇよ。



遅くなりましたが、


3月11日に被災された方達にお見舞い申し上げます。


そして、同じく被災した福島の一人として一言。



負けるな。東北。


負けるな。岩手。


負けるな。宮城。


負けるな。茨城。


負けるな。栃木。


負けるな。群馬。


負けるな。千葉。



負けるな。


頑張ろう。


福島。


…………………………………………………………………………………………


PAGE[076]


[鏡の向こうにいる自分は]


誰かの助けを待つより


最初に


なにより自分を守れるのは


自分なんだよ。


…………………………………………………………………………………………


PAGE[077]


[鏡と自分の間で揺れる想い]


助けられてばかり。


助けを求めてばかり。


助けてもらう人間より。


他人を助けられる人間になりたいと、


強く願う。


…………………………………………………………………………………………


PAGE[078]


[残り香]


さっきまで隣にいた君


またね、と涙を抑えて別れたけど


どうしても寂しくて電車の中で一人泣いた。



降りたホームで風が吹いて、服から君の匂いがするんだ。


君が近くにいるみたいで辺りを見渡すけど


いるはずがなくて。


また涙を浮かべる。


強くなりたいと願いながらも、独りでも大丈夫になることを恐れてるんだ。


君がさっきまでいた部屋がガランとしてて寂しいよ、なんてメールが届いてニヤけながらも涙を溜める。



また会いに行くからね、なんて笑って風に吹かれた帰り道。


…………………………………………………………………………………………


PAGE[079]


[救う声]


いいんじゃね?


恥ずかしがることねぇじゃん。


頑張ってんだから。


周りの馬鹿には言わせとけよ。


…………………………………………………………………………………………


PAGE[080]


[どうか]


毎日


毎晩


僕の横で


君がこうして


ずっと安眠している


そんなささやかな日常が


今の、僕の願い

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