21~40のココロ
PAGE[021]
[自分を探し]
人を拒絶している君へ。
人は他人と出会うことで…
本当の自分に気付いていくんだよ。
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PAGE[022]
[産まれた世界で]
この世界に産まれ、
生きて、
人になり、
人と出会い、
人と繋がり、
そして、死んでいく。
その中で、なにかを残す為じゃなく。
どぅ生きて、どんな人達と繋がってきたのかが大事なんだ。
全てが奇跡なんだよね。
いぃ友達にめぐりあい。
いぃ親の元に育ち。
大切な人が横にいる。
大切な人達に囲まれている。
生きているってこう言うことなんだよね。
俺は凄く幸せですね。
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PAGE[023]
[今の自分]
俺はなぜここにいるのだろう?
俺はどこに行くのだろう?
俺は…
なぜ生きているのだろう?
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PAGE[024]
[―Lost― ]
――別れが近付いて
貴方を思うと
心が傷むわ。
きっと貴方は笑うのだろうけど
私は笑える程強くないのよ
貴方は強い人ね
私には真似できないわ
闇に照らされた貴方の世界はどこまでも深すぎた
どこまで潜るつもりだったんだろう?
貴方を照らすつもりで私がずっと照らされていた
もぅ、恐くないよ貴方が想い出に変わっても
想い出と言う名で私の中に貴方はいるから
これから貴方がいなくなった辛すぎる世界を私は独り
生きていくの
貴方の笑顔だけを胸に
………Lost――
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PAGE[025]
[一言が]
大丈夫だよ。
そんな君の一言に助けられた。
大丈夫だよ。
そんな君の一言に励まされた。
だから今度は、僕が恩返しする番だよ。
その前に言わせてほしいんだ。
ありがとう。もぅ、大丈夫だよ。
って。
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PAGE[026]
[世界は 2]
一人に一つ一つ与えられた小さな世界。
それは、自分と言う自我。
小さく、非力な世界だけど…
互いに手を伸ばしあえば…
大きな世界が、産まれる。
大きな世界は、大きな力を産むんだよ?
ほら、恐がらないで…
僕がいつでも手を差し出すよ。
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PAGE[027]
[涙心 2]
人の為に涙を流せる人……
それが一番優しくて強い人なんだと思う。
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PAGE[028]
[自分に打ち勝て]
逃げた…
逃げて…
逃げて…
更に、逃げて…
追い詰められても逃げ続けて…
何処まで走るの?
逃げる為に走るの?
前に進む為に足を動かさないの?
逃げてばかりだから…
前に進まない。
逃げることは強さじゃない。
でも、弱さでもない。
心の影。
でも、心の影だって大切な自分なら受け止めなくちゃ。
全てを受け止めて、逃げるだけじゃなく立ち向かって。
だって君は…
逃げる為に生まれたわけじゃないんだから。
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PAGE[029]
[痛みを痛み]
人は、心を傷つけられたから人の心を傷つける。
結局…全てが跳ね返り…
自分を傷つける。
そんな連鎖を繰り返す…
痛みが怖いから人を傷つける。
でも…
痛みがあるから生きていける。
痛みがあるから生きていると確認できる。
痛みを怖がって痛みにすがるのは止めて。
痛みを痛みで隠さないで。
痛みは、貴方を苦しめる為だけに有るモノじゃない。
貴方を生かす為に有るモノでもあるんだ。
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PAGE[030]
[タイムマシン]
タイムマシンが完成した日。
僕は、君を失った。
過去を取り戻そうとして、君は僕を失った。
そして、君は、僕の記憶すらも失った。
僕は君に出逢ってないし、君は僕を知らない。
じゃぁ、なぜ?
なぜ、僕は君を覚えているの…神様?
僕の、人が触れてはならない力を妬みますか?
神様ですら変えることが出来ない、人間の感情。
それすらもコントロールしてしまうタイムマシンを創った僕を。
時が平行して動く理をねじ曲げた僕を。
アナタは妬み、憎むんですか?
君の居場所を探して廻る街はとてもちっぽけで。
君の居場所がわからない世界は大きすぎて。
そして、君を見つけ出した時の自分を想像しては言葉を詰まらせる。
ねぇ。
君は今どこにいますか?
僕は今。
君を探して光ってるよ。
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PAGE[031]
[気持ち悪い]
幾つもの重りを右手に。
幾つもの重りを左手に。
幾つもの重りを右足に。
幾つもの重りを左足に。
幾つもの重りをつけた僕。
そして
幾つもの、幾つもの、幾つもの、幾つもの。
そして、幾十もの重りを身体中につけた君。
辛くて、重くて、泣きたくて、壊れそうで、苦しむ君。
それを、吐き出した君の重りは僕へと巻き付いていく。
そして。
吐き出せない僕は。
君の分まで重りを背負って壊れていく。
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PAGE[032]
[弱い自分]
強く魅せることが自分の取り柄だった。
辛いことも、苦しいことも溜め込む人間だった。
強がりで、見栄っ張りで、負けず嫌いで。
そんな自分だから、本当に苦しむ時。
誰にも話せなかった。
だけど、本当の自分は。
弱虫で、泣き虫で、ガキで、寂しがり屋で。
わかってもらいたくても自分から言えない。
言ったら、いつもの自分と違う様でキモいしカッコ悪い。
そんな無駄な強がりで自分をまた苦しめる。
誰か僕に気付いてと欠けた心で叫び。
また弱い自分は、強がりな自分を作り出す。
強がりな自分がいなかったら弱いままの自分はきっと潰れてる。
いや。
死んでる。
ありがとう、強い自分。
君のおかげで僕は僕でいられる。
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PAGE[033]
[強い自分]
ある日、この世界に生み出された。
自分を護るために生み出された自分。
周りが全部敵だって?
そぅか。
お前は苦しんでる俺か。
溜め込んで、溜め込んで、溜め込んで、溜め込んで、溜め込んで、溜め込んで、溜め込み続ける。
欠けた心は、トラウマと言う自分を生み出して。
苦しみはお前が。
そして、トラウマは俺を生み出して。
苦しむお前を支えるのは俺が。
クヨクヨすんなよ。
そうやって俺は俺を蹴っ飛ばす。
お前は、泣き出しそうな顔で俺をみた。
わかってるよ。
いくらでもお前を護ってやるよ。
だから、あんまり苦しむなよ。
溜め込み過ぎた苦しみが大きすぎて。
俺まで苦しみと悲しみを背負うモノになっちまう。
だから、あんまり溜め込むなよ。
俺はお前で。
お前は俺なんだから。
苦しみは俺が知ってる。
苦しみは、俺が幾らでも聞いてやる。
甘ったれなお前くらい、軽いくらいだ。
な!
だからさ。
そんな泣くなよ。
俺はお前がいるから強くいられるんだ。
泣くなら、独りの時に俺が変わりに泣いてやるから。
共に生きよう?
俺達は、2人で1つの。
命なんだから。
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PAGE[034]
[シロクロ]
ネオンで煌びやかな大通りを睨みつけ、路地裏の薄暗い闇を見詰める。
光が強すぎて、闇が更に重く、濃く、鈍く煌めく。
一歩そこに足を踏み入れれば、たちまち闇が溢れ出し、光が強さを増す。
心に剣を持って足を動かした。
僕を闇が取り囲み、引き吊り込む。
色濃い闇の中でもがく僕を見詰める君。
光が優しく君を包んでいる。
君が光になるのなら
僕は色濃い闇になろう。
君が白く光るのなら
僕は黒く煌めこう。
僕は黒。
君は白。
君が光になるのなら。
僕は、闇になるのさ。
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PAGE[035]
[月と太陽]
僕らは相反する太陽と月。
似てない様で、
すごく似ている。
君が世界を色濃く照らし、
僕が世界を鮮やかに照らす。
空を青へ、
空を黒へ、
街に闇を、
街に光を、
いくら、違うモノを持っていても、
いくら、違うモノを作り出しても、
僕らの仕事は、世界を照らすこと。
僕達は、
闇と光を与えるモノ達。
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PAGE[036]
[共有したいんだ]
喧嘩しよう
笑いあおう
共に泣こう
一緒に怒ろう
感情を君と
共有したいんだ。
もしも、それが
五月蝿いと感じたなら
僕の首を絞めて。
君といられなくなった世界は
君と共有出来なくなった世界は
僕には必要ないから。
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PAGE[037]
[僕の存在、君の存在]
なぜ、笑うの?
なぜ、喜ぶの?
なぜ、怒るの?
なぜ、泣くの?
僕のことなのに、君はいつも自分のことの様に感情を表にだすね。
君の心は、いつも僕を見てくれている。
君の心は、いつも僕と一緒にいてくれる。
僕は、君の存在に支えられているんだ。
君が、嬉しいと私は笑顔になれる。
君が、喜びはしゃぐと私もはしゃぎたくなる。
君が、怒るとそれについて怒りがこみ上げてくる。
君が、泣くと自然と涙が溢れてくる。
君のことがたまらなく好きだから。
君の感情は私の感情になる。
君の心は、いつも私が見ててあげる。
君の心は、いつも私の傍にいてくれる。
守ってる様で、
私は君の存在に守られている。
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PAGE[038]
[好きだよ]
欲望、
睡眠欲
食欲
性欲
三大欲求。
生物はこれで生きている。
人も全く同じ?
根本的なとこは同じかもしれない。
でも、人はそれだけで生きてないだろ?
人は、
考え、
思い、
話す。
人に産まれたんだから、考えろ。
人として生きるんだから、思いやりを忘れんな。
人に与えられたコミュニケーションは喋ることだ。
考えられるから、こんな駄文でさえ思い浮かぶ。
思うことを知ってるから、人をこんなに好きになれる。
喋ることが出来るから、言葉を交わせる。
欲求だけを満たす為に君といるんじゃない。
僕は、考えて、君といることを選んだ。
僕は、君を好きだから、こんなに思ってる。
僕は、唇を重ねても肌を寄せても足りないから言葉にする。
はちきれそうな想い
それを…
君に…
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PAGE[039]
[生きる名前を]
自分は存在しちゃいけない
自分がいるから周りの人間は嫌な思いをする
自分なんか消えればいいんだ
――なんで、そんなに自分を攻めるの?
だって、自分が…
――じゃぁ、君はどうしたいの?
自分は……
消えたくない
だけど…自分は誰も必要としてくれない
――私が必要としてるわ
――私が貴方を必要としてる
嘘だ!
嘘だ!!
嘘だ!!!
――嘘じゃない
どっちにしろ
すぐに嫌気がさすさ
――そうね…
――じゃぁ、その時は私も一緒に消える
…えっ
――それなら私と共に生きれる
でも……それじゃぁ……
――気を使いなさい。もぅ、嫌って言うほど気を使って、私の心をつかんでなさい
そ、そんなこと……
――フフフッ。頑張って?私の存在が貴方の存在ってことよ。自分の力で私と貴方を勝ち取りなさい
む、むちゃくちゃだ…
――フフフッ。でもそれで貴方が消えないならむちゃくちゃだって思われても構わない。……ねっ?貴方の名前を教えて頂戴。
――共に生きる名前を――
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PAGE[040]
[一生の約束]
左手の薬指
そこにある
小さなリング
それは
互いに
互いを
締め付ける証拠
とても心地良い
約束と言う名の
束縛