log4
Poem - log4
わかっている癖に やめられないクセ
身を滅ぼしてもわからないなんて
どうしようもないくらいに 人間なのね
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目を閉じて手を伸ばすなら
君のその手を優しく掴もう
目をあけて足を踏み出すなら
君のそばで優しく笑おう
僕たちはきっと そのくらいしかできないから
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喉の奥につっかえた何かよりも
心の叫ぶ声がする
目をとじて浮かぶ世界には
ただよう量が多すぎて
僕には少し
荷が重い
――君が笑ってくれるなら
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呑み込んだ言葉の数の どれだけ多いことか
涙の数なんかの 比じゃないわ
世界の端っこでまた
心の声は呑み込まれるの
――張り付いた笑顔の裏を知られたくて
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月の前に涙のあとを
隠しきれない僕の弱さを
なにもかもあざ笑うように
どこまでも消えない現実
願うのは罪だと知った
動かないなら 怠惰であるなら
進まないなら 学ばないなら
なにもかもに 意味などない
忘れられない夜が終わる
僕は少し 成長できたかな
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板と板の狭間から抜け出せない
物語の終わりのはじまり
始まりが終わるころにまた
板の狭間から 抜け出せない
人生なんて愉快なげぇむ
どこまでいっても 何をしたって
板に挟まれた僕らには
げぇむだってわからない
笑ってしまうくらいに単純な
人生げぇむ
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赤いバラ 真っ赤なバラ 真紅のバラ 紅色のバラ
黄色いバラに隠れるように
血が溶けたような赤いバラがひとつ
花畑に埋もれる視界
うるさいくらいに響く 胸の音と風の音
静かな世界に
わたしはたった ひとりだけ
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ぐらりと揺らぐ大地の上
覚めやらん誇りを抱いて
掴め、謳えと その手の夢を
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恋に恋する星空がありまして
愛に愛する太陽もありまして
けれどもどちらも実らないので
次第にふたりは
恋をするのも愛をするのも
あきらめてゆくのです
散りゆくわたしたちに
与えられた時間が少ないのは
咲きゆくわたしたちが
ふたりに答えなかったから ですね
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空に輝く星なんかを眺めるより
いつまでも君の隣で笑っていたい
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現実逃避のポイントワン
泣き崩れるように咲き誇ったら
連れ出して
二度と目を視ない 空に残して
奇跡にすがる 馬鹿に成りきる
簡単だろう 現実逃避のポイントワン
通過したなら 進めるのになぁ
いつか夢見た 世界になるなら
現実逃避のポイントワンで
ただ少し 歌っていようか
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手を握る瞬間
なにを考えてるの? なんて
花が舞うような 君が にくらしいよ
ぜんぶ分かってるくせに。なんて
僕もまだまだ 負けてないよな?
手をつなぐ瞬間
なにも考えてないんだよ
ただ つながるだけで嬉しいから
ただ そばにいるだけで
恋しいから
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美しい君、哀れな君、可愛い君、健気な君
いくつもいくつもある君
どれもすべて君に違いなくて
どれもすべて本当の気味じゃない
君はその役を演じきらなければならないなんて
笑っちゃうくらい難儀な君に
僕からの 忠告は届かない
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肩を並べて歩いた道
さかさまに泣いた あの夜は
いつの頃かと 笑えるよ
でもまだまだ僕は 未熟者
足りない脳みそ引っ張って
君へと続く階段にさえ
指先一つ 引っ掛けるのが精一杯
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恋なんて。
それがまっすぐ聞こえてきた
風にさらわれる前だから笑ったの
でも君は 知らないふりして涙する
それがなんだか やっぱりおかしくて
わたしも一緒に 涙する
抱きしめるより先だから踊れない
さみしいな。
きっとこれは ちっとも聞こえやしないのだ
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(タグ使用作品)
#もし人の死後が星ならば
愛する人を眺められる私は幸せ者ね
でもその空が
雨に雲にと曇るなら
私の涙は 報われますか
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小さな瓶に 詰め込んだ夢
いろんな色に いろんな味で
たぷんと揺れる たくさんの夢
嗅いで舐めて眺めて味わう
小さな瓶に 詰め込まれた夢
輝く瓶を 傾けて
今日もまた 夢の一つを零してく
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ぬるま湯に浸かりすぎた君
怠惰に感けている場合じゃないでしょ?
ほら さっさと働け
命を浪費するのも 安くないよ
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存在を恨むなら 実態を恨むなら
その短絡的思考を やめにしないか