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詩log  作者: 箕雨シキ
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 Poem - log



【微笑みa】

「それじゃあ、またね」

そう言って君は笑うけど、君の周りでわらうそれに

一体君はどこまで気づいているのだろう

君の目はいつだって僕しか見ていなかったけど

僕の眼はいつだって君を視ていたというのに

どうして君は、そこまで無邪気に笑えるのだろう



【微笑みb】

「またいつか、きっと」

そう言った君の表情、いつしかとても怖いものになってしまった

私は私の何が悪いのか全くわからないくて

精一杯君にだけ微笑んだ

いとしい日々、でもそれは君にとって残酷な日々

いつから私たちは道を踏み外してしまったのだろう



 ----


つなぐ、つなぐ、つないでいく

LINK先は果ての果て、遠く先まで繋がって

つなぐ、つなげ、つないでいけ

LIKEの嘘を掻き分けながら、遠く未来の形を目指して

つなぐ、つなぐ、つながる思い

望むなら、どこまででも



 ----


微笑まないで、優しくしないで

その手にその甘さに溺れて、どこまでも落ちてしまうから



 ----


この傷のように君に僕を刻み付けられたなら

どれほどの言葉よりも真実を帯びた“愛してる”だと言うのに。



 ----


この湧き上がるいとしさを伝える術を持っていたなら

君は振り向いてくれたのかな

未来へと伸びる道の選択はもう負えた

巻き戻らない映像に呑まれるまま

誰も振り返る術など持っていないから

この胸の奥で軋む音に

後悔と渇望と、忘れられない愛おしさを重ねる



 ----


狂おしく身を焦がす、愛情と嫉妬心。

どこまでも醜くて、どこまでも清清しい



 ----


愛情と憎悪が紙一重だというのなら

好みを満たす感情の名前はなんだと言うのですか



 ----


目を開いて見る世界より

目を閉じて見る世界のほうが怖いのですか



 ----


欠けた月の描く弧が笑うなら

わたしはいつまで待ったというのでしょう。



 ----


逆さまに注がれた愛情に

僕は何を返せるのだろうか



 ----


【雨】

雨の音に紛れて逃げる君

その先なんてちっとも見えやしないけど

声さえも掻き消されてしまうなら

いっそ一緒に逃げようか

握った暖かさに拒絶以外の感情を知る



 ----


甘い響き、口の中でとろけていく飴玉

噛み砕くのが少しだけ勿体無くて

結局舌の上でいつまでも転がすの

甘い味を噛み締めるように、ゆっくりと

歯を立てないように、丁寧に

小さく握り締める手に、小さな手が重なる

甘い響き、口の端から漏れる甘さ

鬱陶しいとは、思わないのね



 ----


妖精なんて言わないで

それはわたしを縛る言葉、残響音

蜂蜜色のグラデーション

大きな大きな絵に埋もれる

どこまでも 深く深く

共鳴していく響きに身を任せたら

妖精なんて言わないで

そんな暖かい言葉で、わたしを縛る言葉を吐かないで

もう抜け出せなくなってしまうから



 ----


お日さまに顔向けて

小さな雨粒にキスをする

曇った空の果てなんて見えないのに

どこまでも飛べるような開放感

虹がかかるより先に

月が見えるより先に

そーっと足を伸ばしてみようか



 ----


数多の目に写るのは

小さなウソ 身近なウソ 取り繕ったウソばかり

平和な夜明け 退屈がやってくる前に

また手にしたウソをばら撒いて

並び唄う鬼の行列に矢を降らす

ウソ吐き ウソ憑き ウソ尽き 次は?

百鬼夜行のうたた寝を

守り抜く、とウソをわらった



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