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一発ネタ05 犬、ではなくコボルトのおまわりさん

見切り発車で書き始めたら設定垂れ流しになってしまった。

でも没にするには勿体ないので設定回として一発ネタでやろうと思い投稿。


 明神市に住む亜人は殆どが外国人だ。勿論人間の外国人も存在する。従って治安が悪くなりやすい。これは犯罪がどうのという話ではなく、文化が違えばトラブルが起こりやすい、ということだ。勿論犯罪もある。人間と比べてかなり力が弱い種族はどうしても存在するし、その逆も然り。だから、新市街を作るときに治安の向上は真っ先に行われた。


「おはようございます!」


「ああ、おはよう」


 交番の前に立っている彼女も、そんな新市街の黎明期に全国からかき集められた亜人警官の一人だ。亜人警官、とは言っても殆どがコボルトなので「コボルト警察」なんて揶揄されることもある。


 彼女は交番勤務のコボルトだ。ただし、犬頭ではなく狼ヘッドの。かなり珍しく、またコボルト内では無条件に尊敬され敬愛の的となるようだ。


「姐さん、おはようございます!」


「誰が姐さんだ」


 今日も彼女は旧市街土着の職業集団コボルトや警官コボルトに挨拶される。


「姉さん、おはようございます!」


「警部やめてください!」


 警官コボルトの中には彼女より階級が上の物も存在するが、これは政府がコボルト達の文化を軽視し、むりやりかき集めた結果だ。


 コボルト達の殆どは日本人。来吠流人と書く。戦国時代に西から流れてきた渡来人が土着したのだ。山奥や孤島など人里離れた環境で時の権力者の主導の下に囲われ、過ごしてきた。江戸から明治にかけ、人々と混じり合い、少しずつ時間を掛けて土着してきたのだ。ただし彼ら自身の独特の文化と日本の文化が混じり、日本文化とはちょっと違う文化を持つのも彼らの特徴。狼ヘッドに対する無条件の忠誠もその一つ。そして政治に興味を持たない彼らは自然と国政にあまり参加せず、大半が人間の議会が出来上がり、今に至る。


 ただ数は多いので無視できないのは確かだ。


 だからこそ、上が下に挨拶する現状は黙認されている。


 彼女、そして彼らは亜人間、人間-亜人間のトラブルを解決するために日夜奔走しているのだ。


 尚、日本は先進国で唯一警察犬を採用していない。彼らがいるからだ。だから何か変な匂いをまき散らそう物ならわんこヘッドの彼らにかこまれる事になる。

明神市の平和は彼らと人間の警官たちによって守られています。

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