一発ネタ01来年の話をすると鬼娘が笑った
ナンバリングは01ですがそんなに沢山やらねぇと思います
師走は大晦日の未明。僕たちは今年最後のデートを終える。
「じゃあ、また来年」
僕がそう言うと、彼女は大いに笑い出した。
「あっはっはっはっ」
何か変なことを言ったかな。
「ほら、来年の事を言うと鬼が笑うって言うだろう?」
彼女のおでこには可愛い角が2本生えている。彼女達の種族は有角人だが、人によっては鬼と表現することもある。とはいえ、凶暴でも乱暴でもなくただ鬼っぽい角が生えているだけだ。
それじゃあと僕はニコニコと冗談を言う彼女に、
「じゃあさよならのキスは来年まで無しにしようか」
と言った。すると彼女は途端に笑顔を崩し、顔から血の気が引いていく。あ、これ泣く。
「そんなぁ」
いつもは快活で姐御肌な彼女が弱気でちょっとかわいい、じゃなくてここまで落ち込むのは予想外だ。僕は慌てて対処を考え、口にする。
「このまま僕の家まで来るんだ。今年はもうさよならなんて言わせない」
泣きそうだった顔が一気に上機嫌になる。ここまで現金だとは、いやそこまで惚れられている僕が幸せ者だということか。
と思っている内に彼女に抱きつかれる。
「ね、ほんと? ほんとだよな、もう離さないぞ」
いきなり唇を唇に押しつけてきた。
来年の話をすると鬼娘が笑った話。
20130103-0:30オチの一文追加




