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めざせファイター

 今月から決めたことがある。火曜日は武術(笑)の日。海上自衛隊が毎週金曜をカレーの日と定めているのと同じくらい、太陽が決まりきった軌道で東の空から昇るくらい、誰がなんと言おうと武術エクサに行くのである。

 どんだけM気質なの自分、と思いつつ。週一の、この時間は内心楽しんでいるのであります。

 ざっくり言えば、ちょっと重たいスティックを斜め上段、水平、斜め下段から振るんですな。挨拶からはじまって、速攻レッスン開始なんですけれども。

 今日行ったら、だだっ広いフロアに若くて可愛らしいお嬢さんと私しかいなかった(汗笑)。イントラさんは北方水滸伝に譬えると燕青(えんせい)。んもう何からなにまで完璧。そして、ちょっとクール。んでもってレッスンは、とってもハード。

 さてスティックを一本だけ持つときをシングルスティックといい、両手に持つときをダブルスティックという。これは覚えた。ちぃおぼえた。

 燕青イントラのダブルスティックモーションは、生きる芸術かと思うほど優雅だ。腹筋は遠目からでもくっきりわかるカニ腹だし、背筋もきれいだし。

 その燕青さん。フロアに降りてきて、一瞬「わあ」って顔をした。

 私もビビッた。だって先週は五人いたもん。

 この広い世界にたった三人て、え。私どうすればいいの。しかも、もうひとりのお嬢さんも、このエクサは参加して間もない感じだったし。

 そしたら直後に、もうひとり増えた。見るからに、長く武術エクサを受けていらっしゃるような雰囲気の方であった。燕青イントラも、ほっとしてたように思う(ははは/汗笑)。

 さてスティック持って、挨拶。

 これができない。できないんだ! あたし!

 挨拶ができない女って、なんという最低なヤツなんだ。実社会では陰口を叩かれてもしかたない。ごめんよー。

 レッスンはじまると、なぜか脳内にドーパミンがドバドバ流出している。でも「バージョンゆみか」なので、もっさり動作きわまりない。

「あっ! また左右の動き間違えた! んひい」

 なんてバグるのは一時間のうちに、数え切れないほどあるのだ。

 しかし三人しかいないものだから、燕青イントラの目が行き届きすぎてしょうがない。逆に楽しいけど、失敗するとツラい。

 しかも燕青、先週より格段に難易度を上げている。くっそう。男前だからって、なんでも許されると思うなよ! みたいな。教え方が絶妙に上手いから、ついつい一生懸命になってしまうんですけれどもね。

 それにペアを組んで打ち合いもある。これは今日に限って言えば、楽しかった。お相手してくださった、御二方には、この場でお礼を申し上げたい。ありがとうございました。

 こう打ち込むと、相手にこんなダメージを与えられるよー、みたいなことも教わったりします。

 とまあ、つらつらと書いてしまいましたが。

 実は入会して間もないころ、燕青イントラに言われてたんだよ。

「右手と右足が同時に出てしまう人は、運動神経が鈍いんじゃないんですよ。自律神経が乱れているんです」

「整えるには武術レッスンがいいですよ」

 なぜ自律神経を整える効用があるのか。今日、理解したですよ。

 なんせ一時間のうちに右手と左手を同時に、違う動きで使う。使うったら使いまくる。燕青さんったら、容赦ないくらい難易度高めて複雑にやってくれる笑。

 元々わたしは、ちょっとでも日常でショッキングな出来事があると、体調も気持ちもブレブレになってしまう。他の人がなんとも思わないでスルーできることが、できなくなる。歩くことも息を吸うことも、つらくなる。

「そっかぁ! これが自律神経の乱れを整えるのかぁ!」

 とか言いながら、台所の包丁で斬る、払う、斬り上げる、そんな動作を練習していたりなんかして(単なる危ないヒトだよ)。







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