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あきらめなくても、いいんじゃないかな・1

 タイトル通りに感じていることを、今日は一つ。

 

 人生は理不尽さに満ちている。いや、理不尽そのものだ。誰も産んでくれなんて頼んでないのに生まれ落ち、それぞれの環境に放り込まれて生きている。

 

 どうして自分が「今、ここにいる」んだろうと感じることも、多々ある。

 

 私なんぞ特に不器用だし、要領も悪い。緊張すると特にずーっと体が固まってしまう性質(たち)なので、新しい環境というのが本当に苦手。

 

 自分のことを、いわゆる「コミュ障」じゃないんだろうかと考えることも頻繁にある。本当だよ。そんな人間がようやく

「あ、ここなら何とかやっていけるかも」

 と思えたのが【趣味/小説】の世界なんだよね。

 

 投稿したくてたまらなくて、たまたま見つけたサイトが「なろう」姉妹サイトだった。ポイントの数値云々という側面はあっても、読んでもらえることが、うれしくてうれしくてたまらなかった。

 そのうち、ほんのちょっぴり欲も出てきた。

「もっと沢山の人に、自分の書いたものを見てもらえたらいいな!」

 そんな単純な、ちっぽけな欲望。

 

 しかし、それ。

 いまだに自分の思うところに行かない。たぶん、ずっと試行錯誤を続けて行くんだろうと思う。「なろう」ユーザーである限りは。

 

 それでもいいのかな、と思うようにしている。だって別に大学の文学部で文章を学んだ訳でもないし、専門的なところで色んなテクニックを学んでいる訳でもない。まるっきりの自己流で、なんとかこうして続けていられるのは読んでくださる方々の御蔭。

 私の場合は「感謝の気持ち」があるから続けていられる。他の書き手さまは知らないよ、でもきっと、そんな一面もあるんじゃないのかな(と思う)。

 

 前回のエッセイで「商業作家は、それではいけない」と指摘をしてくださった方もいらっしゃる。有難いな、なるほどな、と素直に感じて、また描いて行けるのも自分の強みじゃないかなって思うんだ。

 

 難しいことはどうでもいい、ひたすら前に進むこと。たとえ、それが誤努力であっても。私はそう思うんだ。きっと、あがいている自分の姿を見つけてくれる人がいる。

 映画「スタンド・バイ・ミー」みたいに「その場限り」の絆かもしれない。絆、というには、あまりにも脆くて儚いものかもしれない。でも、受けるこちらが「この出会いは天命だ」と思えば、他人がどう思おうと「真実」なんだよ。決して崩れない真心だけが通じ合う関係の人が、絶対に目の前に出てくる。

 

 それは思い通りにならない人生からの、唯一のプレゼントなのかもしれない。だったら受け取っておこうよ、どうせ人生なんて短くて儚いんだ。

 

 ああ、またしても暗ーくなってきそうだ(涙)。はい、私ったら根暗です。

 ちょっと目先を変えて、私自身の経験談をしましょう。

「へえ、こんな風に拓けていくこともあるんだ」と思ったこと。

 

 四年前になるのかな、仕事でくたくたになって帰宅した時。ニュース番組を観るのが楽しみだった。

 その時に流れる声で異様に(当時の私には、ですよ/汗笑)癒される政治家の方がいらした。そのうちにニュース番組よりも、ネットで動画を拾って観るようになった。

 うとうとしている時とか、いい感じで眠りに誘う訳よコレが。

 その時に思ったの。

「こういう国会議員とかの秘書とか、どういう経路で勤めるようになるんだろ?」

「一回でいいから、議員とか議員秘書の人っぽい仕事をしてみたいな」

「あー、でも無理かな。ハロワに求人なんて見たことないし、きっと大卒の人しか募集してないよなー」

 あれこれと思いながら、寝ていた時期があった。

 それからしばらくして。ひょんなことから、国政選挙のスタッフで(候補者が落選しちゃったから、すぐに解散になっちゃったのだ)短期間だったけど、雇用されたことがあったの。

 スタッフと言ってもボランティアに近い方じゃないのよ、党本部に電話したりとか、現職国会議員秘書の方と直接に交渉させてもらったりとか。

 その中で「へえー!」と思ったり、感心したことが幾つもあった。例えばね、選挙ポスターを貼る時って男性なら特に、スラックスのお尻の部分が破けるのよ。

 逆に破けることが「一生懸命、貼ってます!」の勲章になったりする。それと、ポスターを貼っている丸いシールがあるでしょ? あれ「ワッポン」って言うんだよ、最初は「なんじゃ! その名称は! へんなのー」と思ったけどね(笑)。

 あと、選挙カーで女性アナウンスの人を「ウグイス」って言うでしょ。これは誰でも知ってるよね。で、逆に選挙カーの上で候補者や、応援演説する人を警護するような役割の人……SPも含めて「カラス」って言う。

 他の現職・元職の議員さんの個人的な話も知っているけど、ここでは内緒にしておきます(汗)。

 

 その時一緒にスタッフとして働いていた人は、その後で市議になったり国会議員を目指したりしている。たまに会うと、挨拶しあったりとかね。そんな感じで人間関係が一気に広がったり。皆、あの時はギラギラしながらも一つの目標に向かってがんばってた。

 私みたいにぶきっちょで要領が悪くても、それなりに重宝されて、色々な立場の方から好感を持っていただけた。

 あの夏の経験があったから、姉妹サイトに初めて出した作品があると思う。当時、周りで様々に仕事を教えてくださった方々には、心底から感謝しています。

 たぶん、次に選挙がはじまったら、また「来てください」と呼ばれることになるでしょう。たぶんね。

 そしたら今までと違う質感の作品が必ず描けると思う。いや、正直に言おう。描きたい。「なろう的に」受けるか受けないかは別として。

 

 私の経験の一片なんて、非常に特異なものと思われる方もいらっしゃるかもしれない。そうじゃなくて

「コイツにも『道は拓けた』んだから、いっちょ信じてがんばってみよっかな、なー?」

 って思って頂けたら幸いです。

 

 共に「言霊」を信じる同志の方々の、鼻息で笑い飛ばす程度の寛ぎになれていたら。そう心から念じつつ。


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