暗殺者(アサシン)
今回は少し短いです。
ローギスside
ローギスは魔王の一人と戦った後、現在アリス達がいる城下町とは、反対の南の方に足を進めていた。
ローギス(アイエスの街までもうすぐですね。)
だが後、少しといったところで邪魔が入った。
???「よお、兄ちゃんよお、チョットでいいからなんか俺らに恵んでもらえねぇかなあ?」
目の前には、15人程の人間がいた。
しかし、それ程の人数がいては少しもなにもあったものじゃない。
ローギス(どうみても、盗賊ですね)
ローギス「悪いんですが、今は何も持って無いんですよ。」
盗賊「ククク、そうかいそうかいなら仕方ない、とでもいうとおもったかあ!?身ぐるみはがしゃあ分かるよなあ。野郎ども!殺っちまえ!」
盗賊達は始めから、こうするつもりだったようだ。
ローギス(仕方ないですね、始末しますか。)
だがローギスが戦闘体制に入ろうとしたまさにその時、盗賊の一人が血飛沫をあげて倒れた。
盗賊「な、どうなってやがる!?てめえがやったのか!?」
最初に声をかけてきた盗賊が、怒鳴りごえをあげて聞いてきた。
ローギス「いえいえ、私ではありませんよ。」
ローギスはそう言いながらも、口角があがっている。
その間にも次々と、盗賊達が倒れていく。
訳の分からない現象に、ついに限界がきたのか発狂しながら最後の盗賊が襲いかかってきた。
盗賊「畜生があああ!!せめて、てめえだけでも道連れに・・・」
盗賊は最後まで喋れなかった、何故なら喋っている途中で首と胴体がいつの間にか別れていたからだ。
ローギス「ふむ、お見事ですねぇ、何処のどなたか存じませんが、助かりましたありがとうございます。」
ローギス(この殺し方からすると暗殺者といったところですね。)
最もローギスなら一瞬で皆殺しにしていただろうが。
???「礼には及ばん、民が襲われるところを目撃したから助けただけだ。」
ローギス「そうですか、ならばもう少し楽しみませんか?」
ローギスはいきなり、懐から短剣を取り出し自らの背後に投げ付けた。
???「!!何をする!?」
謎の人物は短剣をかわしたが、おかげで姿をだしてしまった。
暗殺者だけあってやはり黒の装束に身を包んでいる。
ローギス「フフフ、何をするって当然殺しあいですよ。」
ローギスはさも楽しげに言った。
???「何故、急にこんな事をする?」
ローギス「そうですね、強いていえば私の暇つぶしですね。」
ローギスはさも当たり前のように言った。
???「ふざけるな!暇つぶしで殺しあいなどしてたまるか!」
暗殺者はかなり怒っているようだ。
ローギス「おやおや、暗殺者ともあろうものがそう感情をあらわにしてはダメですよ。」
ローギスは肩を竦めながら暗殺者を挑発する。
???「貴様は、危険過ぎる現時点をもって、最優先抹殺対象に認定する。」
ローギス「やっとやる気になりましたか。」
???「次元流次期当主イリヤ参る!」
そしてローギスと暗殺者がついに激突した。