ベルザインの塔(迎撃システム)
三人称side
他の仮面をつけた者達が魔王達と、激突しようとした瞬間ベルザインの塔が振動する。
【未知数の敵を複数確認、現時点をもって迎撃システムを発動します。】
ミラージュ「サキア、勝手に塔を起動したね。」
どうやら最上階にいる、ロザリー達の代理をしている、サキアが塔を動かしたようだ。
サキア『約束どうりローギスを連れて来たようだね。でも余計な奴等まで連れて来るんじゃないよ!』
塔の最上階にいるサキアから声がした。
サキア『今から、そのクソどもを蹴散らすから、ローギス達は、離れてな!』
サキアの言うとおり、ローギス達は全員塔から一旦、離れた。
ベルフェゴール
(なんだ、この塔が一体なんだというのだ?)
全身が紫色の身体をした魔王の一人ベルフェゴールは、ローギス達が離れた事を疑問に思っていると、塔のあらゆる所から砲撃台が出現した。
ベルフェゴール(なるほど、あれで我らを潰すつもりか、だが無駄だ!)
ベルフェゴールは、両手に圧縮した、超重力を集めた。
そしてそれを、全ての砲撃台に向けて連発する。
【圧縮エネルギーを確認。対エネルギー砲を射出します。】
塔から声がすると全ての砲撃台の穴から、光りの刃が飛び出し、ベルフェゴールが放った超重力を真っ二つにする。
ベルフェゴール(なんだと!?あれは、究極魔法に匹敵する攻撃だぞ!それを一瞬で潰すとは!)
???「次は俺がやる。」
ベルフェゴールが内心、驚いていると側から声がした。
ベルフェゴール「ルシファーか。」
次に全身が黒い肌をした魔王がやるらしい。
ルシファー「ちまちまとするから潰されるのだ、一気にやる。」
ルシファーからとてつもない程の魔力が出ていた。
ルシファー「塔ごと粉砕する!《ムーンナイト・セイバー》!!」
ルシファーの右手に紫に近い暗黒色の、極大の剣が出現する。
ルシファー「《バースト・ハイロウ》!!》」
ルシファーは剣を地面に突き立てた。
突き立てた地面から、地響きがなってどんどん塔に向かって、音が近付いていく。
どうやらルシファーの剣は、地中から塔に向かって伸びているようだ。
そしてついにルシファーの剣が、塔に到達した。
ドォォォン・・
塔が大きく振動する。
塔の地下付近で爆発が起こる。
ルシファー「このまま塔を潰す!」
ルシファーは、両手で剣をもち、下から上に塔を斬りあげようとした。
しかし、塔はあまりにも堅くびくともしない。
【アンダーグラウンド損傷率0・05%、ターゲット確認、破壊します】
塔の地下から、物音がした瞬間にルシファーに向けて白く光る高密度のなにかが、飛び出す。
ルシファーは剣から手を放してそれを後方にジャンプして、回転しながらかわす。
【粒子砲充填率50、60、70、80%まで充填完了。発射まで0、2秒。発射します。】
ルシファーが空中でかわしている時に、今度は塔の上空の全ての砲撃台から、蜂の巣状に攻撃を受ける。
ルシファー「ウグゥ!これは、一度退却したほうがいいな。」
ルシファーは身体のあちこちを、穴だらけにしながら言った。
【粒子砲充填率99・9%まで完了。全ターゲットロックオン、発射します。】
ベルフェゴール「ルシファー!これはマズイぞ!いくら我らでもあの攻撃をくらえば、やられてしまう!」
ベルフェゴールはかなり焦っていた。
ルシファー「分かっている!他の者も帰還するぞ!《パワーゲート・オープン》!!強制開放!」
ルシファーは力任せに異次元の空間を、無理矢理開いた。
超高密度の攻撃が塔の砲撃台から放たれたが、ルシファー達は異次元に逃げ込んだ後だった。