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不気味な男  作者: 原始人
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リミットフルオーバー

三人称side



ローギス「いきますよ!【リミッター80%限定解除】」



ローギスはいきなりリミッターを80%も解放した。相手がそれ程の相手だという事だ。




ローギス「クハハハハ!出て来い!《ブラッディソード》、《天叢雲剣》!」



ローギスは目の前の空間から出てきた武器を、それぞれ右手にブラッディソード、左手に天叢雲剣を手にした。いわゆる二刀流である。




ロザリー(ローギスちゃんが二刀流なんて珍しい。)



どうやら、ローギスが二刀流で戦うのは相当レアなようである。




ローギス「いくぜぇ!」


ローギスは音すらも置き去りにするスピードで、ギルに接近した。



ローギスはギルの前までくると身体を360度、右に一回転させながら、右手のブラッディソードでギルの右下から斬りあげた。




ギルはそれを右手で受け止めたが、さらにローギスは左手の天叢雲剣で、ギルの腹を貫こうとするがそれもギルが左手で受け止める。



お互いが力比べの均衡状態におちいる。

あまりの力にまわりの地面が陥没していく。



ローギス「クハハハハ!てめえ、なかなかやるじゃねえか!」



ローギスはそう言っているが、徐々にローギスの剣が押し戻されていた。



ロザリー「ローギスちゃん!離れて!」



ロザリーが叫んだ瞬間に、ローギスは瞬時に両手の武器を離して、ロザリーの近くまで飛び退いた。



ロザリー「《ロード・プロミネンス》!」



ロザリーは地面に手をつき、魔法を唱えた。

陥没した地面のあらゆるところから、炎が吹き出した。

そして吹き出した炎は、ギルの真下からも勢いよく、ギルに向かって吹き出した。



ギル「ふん!」



ギルはしばらく直撃を受けていたが、少し火傷した程度で平然としていた。



だがギルの背後には、既にミラージュとマイの姿があった。



ミラージュ「発動!《ミラー・ワールド》!」



ミラージュが魔法を唱えた途端、ギルのまわりの8方向に等身大の鏡が出現した。




ローギス「クハハハハ!いいぞミラージュ!さらにこうしよう!《ミスト・ワールド》!」



ローギスが以前にイリヤと戦った時に唱えた、霧の魔法でさらにギルの視界は悪くなる。




ギル(なんだ、この魔法は?)



ギルは辺りを見渡すが、背後にいたはずのミラージュとマイの姿が消えていた。




ギルが疑問に思っていると、ギルの左斜め後ろの鏡の中から、なんと!マイがギルに向かって飛び出してきた!



さらにミラージュがギルの右横の鏡の中から、出てきた!ギルは鏡と霧のせいで、気配が掴めにくくなっている。




マイ「《獄炎脚》!」



マイは身体を縦に一回転させながら、ギルの左肩に炎を纏った足でかかと落としをかました。



ミラージュ「《ミラー・ソード》」



さらにミラージュは、半透明の魔力がこもったガラスの剣を、右手に出現させてギルの右の横腹を刺した。




ギル「グッ、貴様ら図に乗るなよ!」



ギルはそう言うと、口から光線を発射する。

だがその頃には、ミラージュとマイは鏡の中に姿を消していた。



しかも、ギルが放った光線は鏡を介して、幾重いくえにもわたり反射してギルの身体を何十回にもわたり、貫く。




ローギス「クハハハハ!アイツ、自分の攻撃を自分で食らってやがる!傑作だぜ!」



ローギスはゲラゲラと腹を抱えて笑っていた。



ロザリー「本当、なんておマヌケなんでしょう。」




ギル「くっ、まさか我がこんな小細工にかかるとは、だがもう終わりだ。今度こそお主らには死んでもらおう。」



ギルの身体から、紫色の障気が漂う。



ギル「顕現けんげんせよ!《魔剣レヴァンテイン!》」



そしてギルの右手に、禍々しいく輝く紫色の剣が出現した。しかもさっきローギスが離してしまった、ブラッディソードと天叢雲剣もギルの近くにある。




ギル「まずはこのうっとうしい鏡からだな。《絶対地獄コキュートス》!」



ギルが魔法を唱えると、地面が凍りついていき、さらに鏡まで凍ってしまった。



ギル「さらにこうだ!《焦熱地獄》!」




ギルは凍らしたばかりのところを、今度は地獄の炎で燃やし尽くしていく。



当然、鏡は凍っているので、急激に熱されれば、割れる。



パリィン・・

ついに鏡は割れたようだ。

そこから二つの人影が飛び出る。




ギル「そこだ!《真空烈波》!」



ギルは魔剣を、鏡から飛び出てきた人影に向かって強烈な真空波を撃った。




ミラージュ「!!ちっ!」



ミラージュとマイは同時に鏡から脱出したが、ギルの真空波がミラージュを襲った。




ミラージュ「《竜神撃》!」



ミラージュは右手にもっている、半透明のガラスの剣に竜を模した形の魔力を込め真空波を真っ二つに裂いた。




二つに裂かれた真空波は、ミラージュが着地した後、ミラージュの背後の地面で轟音を鳴らして地面に激突した。




マイ「ふ~、ちょっち危なかったよ~。」



マイは無事だったが、ギルの真空波を防いだはずのミラージュは頭から血を流していた。




ロザリー「!!ミラージュ!大丈夫なの!?」



ロザリーは心配そうに、ミラージュを見つめる。



ミラージュ「大丈夫だよ姉さんこれくらい。」



ミラージュはロザリーになんでもないように言うが、かなりの血を流していた。



ローギス「大丈夫じゃねぇだろう、ミラージュ、《エターナル・ヒーリング》!」



ローギスはミラージュに右手をかざして、癒しの魔法を唱えた。



ミラージュの額の傷が瞬時に回復した。




ミラージュ「すみませんローギス様、お手を煩わせてしまって。ですが次は確実に仕留めますのでご安心を。」



ミラージュは再びギルに挑もうとするが、それをローギスが左手で制した。




ローギス「いや、お前達は下がっていろ。久し振りにもう一段階、ギアを上げる。」




ロザリー「ローギスちゃん、まさか!」



ローギス「ああ、どうもコイツには今の状態でも勝てるか分からないからな。」



ローギスはギルを見ながら言った。




マイ「ローちん!頑張ってね!あんな奴ローちんの敵じゃないんだから。」




ローギス「ああ、じゃあやるか。」



ローギスがそう言うと、ローギスのまわりの空間が歪み出した。

さらにまわりの地面も、地割れを起こし地響きが鳴っている。




ローギス「  

【リミットフルオーバー完全開放】」




ローギスは力を完全開放した。その際にローギスの髪と目は金色に変貌していたが。



ローギス「さあ、我らの遊戯を始めようか、魔神ギルよ。」



ローギスと魔神の本当の戦いが始まる。

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