魔神
やあ皆、原始人は今、みそラーメンを食べてるよ~。
三人称side
ローギス「フフフ、マイさんもロザリーさんも、はしゃぎましたね。」
ローギスは微笑みながら、ロザリーとマイに言った。
ロザリー「だって~、ローギスちゃんが私の事を大事な人だって言ってくれたから、つい~。」
ロザリーは身体をくねらせながら、喋っている。
マイ「違うよ~、ローちんは、ロザリーだけじゃなくて私達全員の事を、大事だって言ったんだよ~。」
マイは両頬を膨らませていた。
ミラージュ「とにかく、一度塔へ戻りましょう。」
ミラージュはそう言うと、指を鳴らし魔方陣を出した。そしてローギス達は、魔方陣に吸い込まれていった。
ベルザインの塔
ローギス達は現在、ベルザインの塔の、大きな門の前にいる。
この門は管理者達にしか開けられないようになっており、力まかせでは絶対に開けられない。
ロザリーが塔を開けようとしたその時、ローギス達の目の前の上空から、魔方陣が浮かび上がった。
全員「!!」
ローギス達は即座に少し後退して、魔方陣から離れた。
ローギス(この気配、この威圧感、桁外れの化け物が出てきますね。)
ローギスは肌を刺すような威圧感を感じていた。
ロザリー(これは、相当厄介な奴が出てくるわね。)
ロザリーも魔方陣を見ながら厄介だと思った。
マイ(あちゃ~。もう塔は目の前なのに、まずいな~。)
マイの思考はこんな状況でも、やはりゆったりとしていた。
ミラージュ(この気配!確実に魔の者だな。だがローギス様は確実に守り抜く!)
ミラージュも気合いをいれた。
そしてついに上空の魔方陣から、なにかが出てきた。
それは最初に足が出て徐々に身体がズルズルと魔方陣からはみ出し、最後に頭が出た。
???「ふむ、ここが現世か、中々のものだな。そしてこれが魔王達が危惧している塔か。」
魔方陣から出てきたそれは、全身が褐色な肌をしており、超筋肉質で身長も2メートルを超えていた。
そして髪はなく、厳つい顔立ちをしている。
ローギス「貴方は何者ですか?」
早速ローギスが訪ねた。
???「ほう、我の威圧を受けて平然としているとは、只者ではないな。我は魔神ギルというものだ。ついでに聞いておこうか、お主達はこの塔について知っているのか?」
ローギス(!!魔神ですか、魔王ですら滅多に会う事がないという、魔王よりも遥かに上位の存在。)
ローギス「それを聞いてどうするというのです?」
ギル「いやなに、この塔を潰すにはどうしたらいいかと思ったものでな。」
ローギス「そんな事はさせませんよ。何故なら、私達はこの塔の管理者であり支配者ですから。」
ローギスはそう言うと、臨戦体制に入った。
ロザリー「ローギスちゃんのいうとおりよ。ここは私達の居場所なんだから。」
ロザリー達も同じく臨戦体制に入ったようだ。
ギル「我とやりあおうというのか?まさか本気で我に勝てると?お主らの考えがいかに甘いか教えてくれるわ!」
ギルも戦闘体制に入った。だが魔神ギルは知る由もなかった。
ローギス達がただの塔の管理者ではない事を。
そしてローギスがいかに危険な存在かという事を。