表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
不気味な男  作者: 原始人
18/28

ローギス対青年

三人称side



アリス(なんで、こうなっちゃうのよ!?)



アリスはせっかく悪魔を倒せたのに、何故か今度はローギスと青年が、戦う事になって、少し混乱していた。




ローギス「てめえは、食堂で会った時から、血の匂いがプンプンしてやがった。」




青年「君、人に向かって匂うとは、失礼だね。」


青年はローギスにそう言いながら、ニタァと笑った。



ローギス(コイツ、本当に人間か?気配がまるで悪魔と正反対、さっき俺が言った天使というのはあながち、間違いじゃないかもな。)




ローギスが考え事をしていると、青年が自分の影に槍を突きたてた。




青年「影にはこういう使い方もあるんだよ、無槍流操影術むそうりゅうそうえいじゅつ第5章 槍流乱舞そうりょうらんぶ



青年は自分自身の影に超高速で、何十回も突いた。



青年が自分自身に突き立てた槍は、なんとローギスの背後つまりローギスの影から出てきた!




ローギス「!!」



ローギスはそれを空中にジャンプしてかわす。




青年「伸びろ、神槍グングニル」



だが、青年が槍に伸びろと命じた瞬間、ローギスまで距離が届かないはずの槍が、本来の長さよりも伸びてローギスを襲ってきた。




ガイ(おいおい、なんだよあの槍は!)



ガイはローギスを襲った槍を見て、かなり驚いていた。



ローギスは伸びてきた槍を身体を捻り、かわして着地するが、さらに槍はローギスを追尾してきた。

どうやら青年が指を動かして指向性をもたせているようだ。




ローギスは青年に近付き、青年の真上を飛んで、背後をとる。

追尾してきた槍は青年の目の前まで迫ってきた。



青年「あはは、考えてること、まるわかりだよ。おおかた僕を、伸びてきた槍で自滅さすつもりなんでしょうけど、この槍は僕が変幻自在に操れるものなんだよ。」




ローギス「ああ、だからこうするんだよ!」




ローギスは青年に向き直り、姿勢を低くした体制から、青年の背中に魔力のこもった掌底をおもっきりかました。



青年「ッッ!」




青年は回避すらできずに、伸びてきた槍に串刺しにされ、教会の壁にはりつけにされた。




ローギス「クハハハハ!人間串団子の出来上がりだ!」




壁に串刺しにされた青年は、腹から大量の血を流している。

普通に考えれば確実に死ぬ量を流している。




ローギス「さて、帰るか。」



ローギスは突然帰ると言い出した。



アリス「ちょ、ちょっと死んでるんじゃないの?あれ。」




ローギス「まあ、普通だったら確実に死んでるが、大丈夫だ。」




ローギス(もしも、俺の考えているとうり、アイツが天使だったらこれぐらいでは死なん。)




ローギス「とにかく、帰るぞ!」



ローギスはそう言うと、全員を無理矢理、教会から出した。




???「フッ、手加減していたとはいえ、まさか我をここまで追い詰めるとはな。あのローギスという者、興味が沸いたぞ」




なんと言葉を発していたのは、教会にはりつけにされていた青年である。

腹から出ていた傷は既に完治している。



さらに青年の容姿は青い髪と目から、腰のしたまである白い髪と黒い眼に変わっており、顔だちも美しくなっていた。




青年「いずれまた、あいまみえようぞ。その時こそ、この天使セラスの全力を見せよう。」



青年もとい天使セラスはそれだけ言うと、教会から消えた。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ