食堂
みんな~元気か~い。
原始人だよ~。
ハイ、拍手~
ハイ、すみません調子にのりました。
三人称side
ローギス「皆さん、揃ったようですね。」
夕方の6時になったので皆、宿の前に集合している。
麗奈「まだ、深夜までは時間があるので宿の中で時間を潰しましょう。」
アイシャ「そうと決まれば、まずは腹ごしらえだな!」
アイシャはもうスピードで食堂まで走っていった。
アリス「あ!ちょっと!もう!仕方ないわね。
食堂に行きましょうか。」
ガイ「おう!めいっぱい食ってやるぜ!」
食堂
食堂は人でごった返していた。
麗奈「どこか、空いている所はないでしょうか。」
麗奈は辺りをキョロキョロ見回していた。
ローギス「あの一番奥の6人掛けの席に、行きましょう。」
ローギスは食堂の一番右奥の席を指差した。
アリス「そうね、あそこしか空いてなさそうね。」
5人は席の前まできた。
???「ちょっとごめんよ。僕も座っていいかな?」
目の前から眼が青く髪も青い短髪の20代前半ぐらいの青年が聞いてきた。
麗奈「あ、ちょうど一人分空いているので、良いですよ。」
麗奈はそう言って目の前の青年を見る。
麗奈「あら、貴方は酒場にいた冒険者の方ですね。」
どうやら酒場にいた、冒険者のようだ。
青年「ええ、ちょうど貴方達がみえたもので、走ってきたのですよ。」
ローギス(この方、とても危険な匂いがしますね。)
ローギスは青年を見て思うところがあるようだ。
ガイ「まあ、一人増えた所でそう変わらんし、遠慮せずに食えよ。」
青年「ありがとうございます。」
青年はペコリと頭を下げた。
アリス「あのね~、ガイがお金を出すんじゃないのよ?私が出すんだからね。」
青年「あの、すみません。」
アリス「ああ、貴方はいいのよ、この馬鹿が悪いんだから。」
アリスはガイの額を人差し指でツンツン突きながら言った。
ガイ「別にいいじゃねぇかよ。」
ガイはアリスの指をはねのけながら反論する。
アリス「今回は良いけど、お金は私が管理してるんだからね。そこのとこよろしく。」
アリスは言いたい事だけ言うと、メニューをみた。
ローギス「アリスさん、今回は私が払いますのでお金の心配はいりませんよ。」
アリス「本当!?助かるわ!さすがローギスね!どっかの馬鹿とは違うわ。」
アリスはメニューから目を離し、ローギスをキラキラした目で見ていた。
ガイ「全く、現金な奴だ」
ガイはやれやれと首を横に振った。
アイシャ「あたいは、もう決まったよ!」
アイシャは決まったようだ。
ローギス・アリス・麗奈・ガイも決まったみたいだ。
ガイ「じゃあ、店員をよぶぜ。」
ガイが店員を手を上げて呼んでいた。
店員「ハイ、御注文はお決まりですか?」
若い女性が急いできた、どうやらこの女性が店員のようだ。
次々とメニューをとっていく。
最後はローギスのようだ。
ローギス「私は、ハンバーグセットをお願いします。」
女性店員「分かりました。御注文を繰り返します・・・」
女性店員は最後にローギスを見て、顔を真っ赤にして持ち場に戻っていった。
アリス(また一人、ローギスに落とされたわね。俳句でも作ろうかしら、 またひとり
ローギスを見て
落とされる
なんちゃって。)
青年「君達は、ずっと一緒に旅をしているのかい?」
麗奈「いえ、皆一緒になったのはつい最近ですわ。」
ガイ「お!もう、飯がきたぜ!」
それぞれ目の前に頼んだものが届いた。
アリス「じゃ、お腹もペコペコだし、早速食べましょう。」
全員「いただきます!」
アイシャ・ガイは豪快な食べ方をしている。
ローギス・麗奈・アリス・青年は丁寧に食べていた。
青年「君達と別れた後も女神の涙について、情報を集めていたんだけど、めぼしい情報はなかったよ。」
麗奈「そうですか・・」
ローギス(この方女神の涙を狙っているのですか。あれは、手にした者を不労不死にすると噂されている代物)
ガイ「だったら、もうちょっとしたら、教会を調べに行くんだが一緒に行かねえか?」
ガイは青年を連れて行く気のようだ。
青年「そうだね、何か手掛かりが掴めるかも知れない。」
ローギスに続き、青年まで同行者になった。
アリス(大所帯になった気がするわ。)
そうこうしているうちに皆、食べ終わったようだ。
ローギス「それでは、時間も時間ですし、教会の方に行きましょうか。」
ローギスの言葉を皮切りに皆、食堂を出て行った。