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不気味な男  作者: 原始人
10/28

鉢合わせ

ふっ、書き直しの悪夢をみたぜ。

アリスside




城を出たアリス達は現在、宿に泊まっている。

勿論、ガイだけは別の部屋だが。

ここにきた時、ガイだけは別の部屋になると、

本人にも言っているにもかかわらずアリス達の部屋へ入ってこようとしたので蹴っ飛ばしたが。




アリス「全くあれ(ガイ)は変態ね、用心しとかないと。」




アリス(どうせなら、あのローギスみたいな、

超美形にきて欲しいわ。)



アリスは頭の中で、とんでもない事を考えていた。

しかし途中で頭を振る。


アリス(ダメダメ!アイツは敵なんだから!)




麗奈「アリスさん、さっきからどうしたのですか?

なにか悩みごとでもあるのですか?」




アリス「え!ううん!何でもないのよ!」



アリスは慌てて首を横に振る。




アイシャ「まあ、なんかあったら相談ぐらいは、乗るよ。」




アリス「ありがとう、でも大丈夫よ。それで次の目的地なんだけど、ここからずっと南のアイエスの街に行こうと思うの。」




アイシャ「どうしてだい?」




アリス「あそこは商業も発展してるし、何より情報がどこよりも速いのよ。」



アイシャはナルホドな、と頷いていた。



麗奈「私も賛成ですわ、しかし歩いてでは距離がありすぎますので、転移の魔法を使って移動しましょうか。」




アリス「ああ、貴女達が使っていた転移魔法ね。あれって便利ね。」



アリスは羨ましそうにしていた。



麗奈「良ければ、教えましょうか?」




アリス「本当!?助かるわ!」




麗奈「とにかく、今日はもう寝ましょうか。夜更かしはお肌に悪いですし。」




アイシャ「そうだな

あたいももう寝るよ。

お休み~。」



アイシャはもう寝てしまったようだ。




アリス「じゃあ、私も寝るわお休みなさい。」




麗奈「はい、お休みなさい。」



最後に麗奈が就寝についた。





翌朝

チュンチュン

外では小鳥が既に鳴いているようだ。




アリス「皆!おはよう!」



アリスが麗奈とアイシャを起こしにかかる。



アイシャ「ふぁぁ、おはようさん。」



アイシャがあくびをしながら起きた。




麗奈「ン~、皆さんおはようございます。」




麗奈も背筋を伸ばしながら起きた。




アリス(皆、寝癖が酷いわね。)



そう思っているアリスが実は一番寝癖が酷かったりする。




麗奈「それでは、朝の準備をしたら今日の目的地であるアイエスの街に行くとしましょうか。」




玄関まで出ると、ガイが既に待っていた。




アリス「待たせたわね。」




ガイ「いや、俺も朝の鍛練をしていたから、ちょうどいいぐらいだ。」




アリス(ガイは寝癖が出来ないから、いいわね。)




アリスは失礼な事を考えていた。

何故ならガイには髪の毛が無いから。

今も日の光に浴びてきらめいている




ガイ「なんか、失礼な事を考えてなかったか?」



ガイの第六感が発動した!




アリス「いえ、今日は良い天気だからお洗濯日よりだと思って。」




アリスは回避技能、受け流しを発動!




ガイ「そうか、それなら良いんだが。」




アリス(コイツが馬鹿で良かったわ。)




結局、失礼な事を考えているアリス。




ガイとアリスの後ろから、トタトタと足音が聞こえる。




麗奈「すみません、お待たせしました。」




アイシャ「悪い、待たせたな。」




どうやら麗奈とアイシャも準備ができたようだ。



アリス(きっと寝癖を直すのに時間がかかっていたのね。)



アリスが一番寝癖が酷かったハズだが、どうなっているのだろうか。




麗奈「ガイさんには、言っておりませんでしたが、今回の目的地はアイエスの街です。」




ガイ「成る程、そこで情報収集というわけか。」


ガイは瞬時に理解したようだ。




麗奈「ええ、そう言う事になります。」




アイシャ「じゃあ、早速行こうか。」



麗奈・アイシャ「テレポーテーション!!」



4人はその場から消えた。







アイエスの街




4人は街の入口に立っていた。




アリス「どうやら着いたようね。」



アリスは辺りを見回しながら言った。




ガイ「やはり、情報収集の定番といえば酒場だろう。」




麗奈「そうですわね、

あまりああいう所は、気が進みませんが仕方ありません。」




アイシャ「そうと決まれば、酒場に直行だな!」



そして4人は酒場の前まできた。

その時、酒場の中から人が吹っ飛んできた。




ガイはその人物を受け止める。



ガイ「あんた、大丈夫か?」




酔っ払い「クソガァ!

あの帽子野郎、酒場の女を連れて行こうとしたら邪魔しやがって!」




アリス(いやいや、それアンタが完璧に悪いじゃん!)




酔っ払いは、千鳥足で何処かへと去って行った。



ガイ「とにかく、入ってみるか。」




アリス「そうね。」



4人は酒場に足を踏み入れた。

中には筋骨隆々の人や、大剣を背中に背負っている者がいる。

どうやら冒険者の集まりになっているようだ。




アリス(相変わらず、凄い人ね。)



アリスがそう思っていると、冒険者の一人が近付いてきた。




冒険者「やあ、君達は今入ってきたとこだよね。」




アリス「ええ、そうよ。(何なのかしら、コイツ)」



アリスは少し警戒していた。




冒険者「ああ、そんなに警戒しなくても大丈夫だよ。少し聞きたい事があってね。

ここに入る前に人が吹っ飛んでいったでしょ。」



ガイ「ああ、確かに飛んできたがそれがどうかしたのか?」




冒険者「ああ、どうにもここの看板娘がその酔っ払いに連れ去られそうになっていたんだけど、

あそこにいる、シルクハットの帽子をかぶった黒づくめの男の人が、

その酔っ払いを吹っ飛ばしたみたいなんだ。」




アリス「へぇ、そうなんだ。だったらその人は、酒場の人にとってはヒーローね。」



アリス(一体どんな人かみてみたいわ。)




冒険者「まあ、それはともかく女神の涙って知ってるかい?」




麗奈「!!いえ、申し訳ないんですけれど、私達には分からないですわ」



麗奈は何故か動揺していた。



冒険者「そうかい、なら仕方ないか、他を当たるよ。」




冒険者はそう言って、背を向けて去っていった。口元には、邪悪な笑みを浮かべながら。




アイシャ「麗奈・・・」


麗奈「大丈夫ですわ、アイシャ、今は情報収集に専念ですわ。」




アリスはきっと二人にしか分からない、なにかがあるのだろうと思った。



ガイ「とにかく、さっきの奴が言ってた、酔っ払いを追い払った男のとこに行こうぜ。」




アリス「そうね、じゃああそこのカウンターに座ってるみたいだし、いきましょうか。」




そして4人は、カウンターの所まできた。

他にもカウンターに何人か座っている。




ガイ「よお兄ちゃん、アンタここの看板娘が、酔っ払いの客に連れ去られそうになったのを止めて助けたんだって。おてがらじゃねえか!」




ガイは黒づくめの男の肩に手をおいた。



そしてついに黒づくめの男がこちらに顔を向けた。



アリス(さあ、どんな顔か見てやるわ!)






アリス・ガイ・麗奈・アイシャ「!!!!?」



全員が絶句してしまった。

あまりの驚きに声が出なかったのは幸いである。



何故ならそこには、

ローギスが片足を組んで座っていたから。


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