ハジマリ
拙い文章ですが読んで頂くと幸いです。
ここは、剣や魔法が当たり前のように存在する
世界。
大陸が7割りを占め海が3割りと大半が大陸になっている。
その世界の中心には、
雲を突きやぶり、遥か
上空まで立っている塔がある。
そしてその塔は、世界で最も危険な場所である。
熟練の冒険者でも、この塔では赤子のように、 手も足も出せずに命を落とす事も少なくない。
未だにこの塔の最上階がどうなっているのか、解明されていない。
しかし、その塔の最上階から、降りてくる男がいた。
その男は一言でいえば、黒づくめ。
鍔の広いシルクハットをかぶっており、服も長袖のゆったりとした感じでズボンも似たような感じである。
その男の身長は、185cmぐらいでかなり高いほうだ。
顔は整っていて、男まえというよりかなりキレイな顔をしている。
まるで人間離れしたようなキレイさだ。
謎の男はコツ、コツ、とゆったりとした足取りで降りてくる。
???「・・・」
謎の男のまわりには、
いつの間にか、モンスターが群れをなして今にも飛びかかろうとしていた。
???「雑魚が・・」
モンスターは色々な種族のものがいたが、
謎の男はまるで眼中にない様子だ。
そしてついに痺れを切らした、モンスターの群れが襲いかかって来た。
しかし、謎の男が一歩前へ踏み出し、手を横一線に降るとそこからみえない刃を生み出した。
そう、真空波だ。
謎の男は手を振っただけで真空波を撃ったのだ。
モンスターの群れは一斉に襲いかかったせいで、真空波から逃げる事も出来ずに、全て胴体から
真っ二つにされていた。
???「つまらん、弱すぎる。」
謎の男は弱すぎる、と言ったがモンスターの中には、実はドラゴンもいたのだがそのドラゴンでさえも全く相手にならなかった。
???「久し振りに下界に降りてみるか。」
謎の男は、指を鳴らした。すると謎の男の真下に円形に巨大な魔方陣が出来上がる。
そして謎の男はその魔方陣の中に吸い込まれて行った。
砂漠のど真ん中でモンスターと戦っている女性がいた。
???「《ブリザード》!」
呪文を唱えたその女性は金髪に碧眼、フリフリの白と青が混じったドレスを着ていた。そして顔は眼がキツめな感じたが、かなりの美女である。ちなみに背はかなり低めで145cmぐらいである。
そしてもう一人、ゴツい感じの男がいた。
手には巨大な斧を持っているが、それを片手で持っていた。
身長は190ぐらいで、顔はコワもてな感じだ。服は白い半袖のシャツ一枚に青い丈長のズボンをはいている。
???「アリス!そっちにもう一匹行った!」
アリス「分かったわ、ガイ!」
アリスは、もう一度呪文を唱えようとした。
しかし、それは叶わなかった。
何故なら、突如として魔方陣から現れた、謎の男がモンスターを二つに裂いていた。
アリス・ガイ「!!!」アリスとガイは眼を限界まで見開いていた。
それは自分達がてこずっていた、モンスターを一瞬で葬った事と、いきなり現れた謎の男に対してと二重に驚いたためである。
ガイ「貴様!いきなり現れやがって何者だ!」
ガイは急に現れた謎の男に対して警戒している。
アリス「答えないというなら、凍り漬けになってもらってもいいのよ。」
アリスもかなり警戒しているようだ。
???「フフッそんな下らない脅しが私に通じるとでも思っているのですか?」
謎の男は挑発しているようだ。
アリス「いいわ、そこまで言うなら脅しじゃないって事を思い知らせてあげる。食らいなさい!
《ブリザードストリーム》!!」
アリスは強力な上位のモンスターでも瞬殺出来る呪文を唱えた。
ガイ「馬鹿!やりすぎだ、死んだらどうする!」ガイは焦ってアリスに文句を言う。
アリス「大丈夫よ一応、死なない程度にはおさえてあるから。」
ガイ「はあ・・(その一応が怖いんだっての)」
ガイは頭を抱えていた。それを見たアリスはこう言った。
アリス「どうしたのガイ、頭痛いの?」
ガイ(駄目だコイツ早くなんとかしないと)
そして凍りの嵐がやむとそこには、無傷の謎の男が立っていた。
アリス「嘘でしょ!私の攻撃を食らって無傷なんて!」
アリスはかなり焦っていた。いくら威力を押さえたからって無傷なんてありえないと。
それはガイも同じだったようだ。
ガイ(馬鹿な!アリスは最高峰の魔術師の内の一人だぞ!その魔術師の攻撃を食らって無傷とは有り得ん!どうなっているんだ。)
???「さて、そろそろ私の自己紹介をしましょうか。私の名前はローギスと言います、以後よろしく。」
ローギスはそう言うと会釈をした。
ローギス「ああ、先程そちらの女性が私に攻撃したみたいなので、お返ししなければなりませんね。」
アリス(な、なにをする気なの。)
アリスは今更になってローギスの存在が怖くなったらしい。
身体中が震え出している。
それはガイも例外では無かったらしい。
ガイ(くっ、このローギスとか言う奴からとんでもない、魔力を感じる、何をする気だ!)
ローギス「この砂漠を凍りの世界にしたら面白いとおもいませんか?」
ローギスは事もなげに言う。
ガイ(凍りの世界だと!ふざけた事を言いやがって!ん?そういえばコイツはさっきお返しといっていたな。
まさかとはおもうが・・・)
ガイはそんなハズはないと首を横に振る。
ローギス「フフフ、そちらの男性は私が先程の攻撃で何故無傷だったのか薄々分かってきたんじゃないですか?」
ガイ(!!まさか本当にそうなのか、だとしたらアリスにとってコイツは最悪の敵だ!)
ガイはやはりそうだったのかと、しかしそうなると現時点ではガイしか、対応できなくなる。
アリス「ガイ!一体どうしたのよ?」
アリスは少し焦り気味に聞く。
ガイ「聞けアリス、アイツはお前にとって最悪の敵だ。何故ならアイツはお前の魔法攻撃を吸収するからだ。」
アリス「そ、そんな事あるハズが・・・」
しかしそう言うアリスも否定はしたいが先程の攻撃が効かなかった事を思うと否定しきれなかった。
ローギス「さあ、おしゃべりはこの辺にして、次はこちらからいきますよ。」
遂にローギスはその莫大な魔力を解放した。