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理想の美女7人に愛される生活 ボクは厳しい条件をクリアした唯一の男性でした。  作者: サアロフィア
第2章 女神さまの慈悲 スリーカー(1回限定)

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011 アリムさんとの接し方について

司会(中路真々美)は、次の議題について考えていた。


 もう1つ大事な話がある。

 アリムさんとの接し方についてだ。

 あやうく、オルアとアリムさんの御縁が切れるところだった。

 あのときは私と冬香が居たから大事に至らなかったが、二人だけだったらと思うと、ゾッとする。


 わたしは、オルアに話を切り出すタイミングを探していた。



 オルアは、見守りモニターを嬉しそうに眺めていた。


「真剣に視聴しているようね。 感心、感心。」と、オルア・サーパスは言った。


 アリムさんに万一の場合には駆けつけることができるように、オルアは見守りモニターをチラチラ見ていた。


 今は、話がひと段落したから、見守りモニターを注視している。


「アリムさんの様子はどうだ。元気そうか?」と、司会(中路真々美)が尋ねた。


「ええ、研修第1日目の動画を字幕付きでご覧頂いています。

 ベーシックインカムを導入する意義について、予習してもらっています。」

と、オルア・サーパスは答えるが、見守りモニターから目を離さない。


「予習か? この後で、オルアが講義説明する予定か?」と、司会(中路真々美)は聞いた。


「そうです。大事なことですから、完全に理解して欲しいからです。」

と、オルア・サーパスは言った。

顔は、見守りモニターに向け続けている。


「オルア、アリムさんとオルアの関係を維持するために大事な話がある。こちらを向いてくれ。」

と、司会(中路真々美)は言った。


「なんでしょうか?」と、オルア・サーパスは尋ねた。少し不機嫌そうだったが、アリムさんとの関係を維持するためと言われて、真剣に聞く態勢を整えている。


「冬香、よろしく頼む」と、司会(中路真々美)は言った。


「はい。オルア、アリムさんと話すときは、圧を掛けないでください。そして、質問の仕方に気を付けてください」と、医師(白石冬香)は言った。


「くわしくお願いします」と、オルア・サーパスは言った。


「アリムさんに圧を掛けると、思考能力が大きく鈍り、表現力に掛ける応答をします」と、医師(白石冬香)は説明した。


「たとえば?」と、オルア・サーパスは尋ねた。


「直近では、オルアが『私のことが怖いの?』と聞いたとき、アリムさんは、『オルアさんが怖い』と答えました」と、医師(白石冬香)は例を挙げた。


「でも、『わたしに嫌われることが怖い』という意味で、『わたしのことが好きだから、わたしに嫌われることが怖い』という意味でした」と、オルア・サーパスは反論した。


「そうですね。あのときは、真々美と私が同席していたから、アリムさんの真意を聞き出すことができました。しかし、二人だけだったとしたら、あなたはアリムさんが次の言葉を言う前に、アリムさんが追いつけない場所に一瞬で移動していたはずです。そして、アリムさんとは永遠に再会しなかったはずです」と、医師(白石冬香)は言った。


「おっしゃる通りですね。真々美と冬香が居てくれて良かったです」と、オルア・サーパスは言った。


 いまさらながら、オルアは震えていた。ふたりが同席していなかったら、どんな結末に終わっていたか想像して、事態の深刻さを理解したのだろう。再認識したとも表現できる。


 オルアに聞く心構えができたと確認できた医師(白石冬香)は言葉を続けた。

「私たちが他人の会話履歴を条件が整えば参照できるとは言え、すべてを読み込むことは無理です。キーワードで検索することでしか『会話履歴参照権』を役立てることはできません。また、あなたに限らず、キーワード反応型の人間は大勢います。同じ言葉を使っても、同じ意味で使用している保証はありません。


()(かい)より(はじ)めよ」


という(ことわざ)が良い例です」


010 真々美、冬香、オルアとスリーカー 参照のこと。


「冬香は、どうすることが最善と考えますか?」と、オルア・サーパスは尋ねた。


「質問の仕方に気を付けてください。としか言えませんね。目に光が戻ってからのあなたは、正しい質問が出来ていました。

『アリムさんは私のことが好きですか?』

『これからも私と一緒にいたいですか?』

という風に、

はい(YES)と答えても大丈夫な聞き方で、前向きな単語を使用することがポイントです。


言葉の裏の意味や質問の意図について思考を要するような質問はダメです。

たとえば・・・」と、医師(白石冬香)は説明した。


「『もしかして、アリムさんは、わたしのことが怖いのかな?』とかですか?」と、オルア・サーパスは尋ねた。


「その通りです。アリムさんの会話履歴を確認して、同様の会話がありました。

そのときの相手は、かなり怒り狂って、アリムさんが退職するまで毎日いじめ抜きました。

あなたのように保護してきたから、守りの手に()みつかれたように感じたのでしょう。

その後は、すべてに対して、悪意帰属バイアスの影響下でした」

と、医師(白石冬香)は言った。


「わたしは、そんなことはしない」と、オルア・サーパスは言った。


「わたしたちは最高位の存在ではないので、絶対ではありません。

だからこそ、万一の事態に至る10~20手前の時点で方向転換するべきです。

それから、・・・」

と、医師(白石冬香)は言った。


「まだ、ありますか?」と、オルア・サーパスは尋ねた。

人格レベルが低いと評価されたと感じて機嫌が悪そうだ・・・


「アリムさんのWEBフォーム入力で気になったので、関連する会話履歴を調べたところ、いくつかの気になる点というか、致命的な弱点がありました。

それを、オルアに改善というか平均レベルまで、強化して頂かねばなりません」

と、医師(白石冬香)は指摘した。


「具体的には?」と、オルア・サーパスは尋ねた。


「幼少期から53歳まで、実の父親に虐待されています。

『口で言っても分からないやつは、牛や馬と一緒だ!

なぐって言うことを聞かせるしかない。』

と大声で怒鳴りつけながら、なんども暴力を振るっています」

と、医師(白石冬香)は詳細を述べた。


「はあ?なんだソレ?」

と、オルア・サーパスは言った。

どこの悲劇小説の一場面だ?と思った。


「続きが有ります。その結果、アリムさんは気をまとうことができません。

例えて言えば、火事の現場に防火服無しで飛び込むような状態です。


 その結果、学校でも職場でも、

『アイツは怒鳴れば、おとなしく言うことを聞くぞ!

なにかあれば怒鳴りつけてやれ!簡単だぞ!』


 当然です。

おとなしくなったのではなく、脳に衝撃を受けて機能停止状態にあったからです。


 そして、貧乏くじを引かされ続けて、人権と人格を踏みにじるような扱いを受けてきました。


 さらに、実の父親は、アリムさんをいじめるものの味方でした。


 母親も同様に実の夫に暴言を()かれていたので、情緒不安定でアリムさんをまもれませんでした。


 いいえ、アリムさんがいじめられている間は自身が安全だったので、かばおうとする思考ができずに、「アリムさんが悪い」と彼に言い聞かせてきました」と、医師(白石冬香)は続けた。


 オルアは立ち上がった。


「オルア、どこへ行く?」と、司会(中路真々美)は尋ねた。


「小石をひろって、雑草を抜いて、庭を綺麗(きれい)にするだけです。

1時間もせずに綺麗にして戻ってきます。では」と、オルア・サーパスは答えた。


「オルア、ダメだ。他国への干渉はできない。

今回の試験結果を報告すれば、なんらかの対策を白沢絵美様はするだろう。

それに、オルアには、もう猶予(ゆうよ)は無いのだぞ」

と、司会(中路真々美)は引き留めた。


「小石拾いと雑草抜きの何が問題なのか分かりませんね」

と、オルア・サーパスは言った。


「オルアさんができる一番のことは、アリムさんのところに帰ることです」

と、医師(白石冬香)は言った。


 オルアは、椅子に座った。

「それで?」と、オルア・サーパスは尋ねた。


「あなたもこころに傷があるから、アリムさんのこころの痛みは分かるでしょう。

それは、とても良いことです。


 アリムさんは、そんな状況でも、

『今度こそ出会ったひとは良いひとだろう。』

と期待して裏切られ、利用され、傷つけられてきました。

もし、あなたが彼のもとに帰ることが遅れたら、裏切られたと思って、人生をあきらめて投げ出してしまうでしょう」

と、医師(白石冬香)は訴えた。


「だから、アリムさんの(かたき)を一掃するのだろう。なにが間違っている」

と、オルア・サーパスは言った。


 オルアは美しい容姿からは想像できないような強力な(とう)をまとい続けていた。


「オルア、よく聞け。

オルアもアリムさんもひとりでは幸せになれない。

しかし、オルアとアリムさんのふたりが一緒にいれば、ふたりとも幸せになれるんだ。


 だから、これからの時間は1分でも長く、ふたりでいることを優先するべきだ。

それこそ、おはようからおやすみまで一緒にいることだ」と、司会(中路真々美)は説得した。


「続きを聞きます」と、オルア・サーパスは言った。


 オルアは、闘気を弱めた。


「そして、冬香がオルアに伝えようとしていることは、


 ・洋服のボタンのかけ違い、

 ・入力ボタンの押し間違い、

 ・ワードの選び方


に細心の注意が必要だということだ。


 今はオルアの負担が大きすぎて不満だろうが、アリムさんがクラスター認定されるころには、オルアを支えてくれるだろう。

そのゴールまでの小石と雑草の情報を、冬香はオルアに伝えているのだ」

と、司会(中路真々美)は説明した。


「わたしがオルアに期待することは厳しすぎるかもしれません。

アリムさんの相手が(わり)に合わないと思ったら、言ってくださいね。

よろこんで代わりますから」

と、医師(白石冬香)は言った。


 オルアは大きく深呼吸をした。


「冬香。交代は必要ないわ。続けてみせるから!危険ルートを教えてくれてありがとう。

 真々美。カセイダード王国として、光元国に対して、圧力の1つや2つ掛けてくれるよね」

と、オルア・サーパスは尋ねた。


「そうなるような報告書を上げるように手を考える」と、司会(中路真々美)は答えた。


 オルアは立ち上がった。今度は優雅(ゆうが)な動きだ。


「じゃあ、アリムさんが待っているから。ありがとう」

と、オルア・サーパスは言った。


 オルアは、アリムさんに向ける笑顔に切り替えていた。



「冬香、つらい役目を押し付けてしまった」と、司会(中路真々美)は言った。


「いいえ、これはわたしの領分(りょうぶん)だから。それより、光元国への対応は?」

と、医師(白石冬香)は尋ねた。


「面接担当者が、Versil(バーシル)(カセイダード王国の通貨)を回収しろと繰り返し書き残した理由が分かった」と、司会(中路真々美)は答えた。


「それは、もしかして?」と、医師(白石冬香)は尋ねた。


「すまん、いまは言えない」と、司会(中路真々美)は言った。


お読みいただき、ありがとうございます。 作者のサアロフィアです。


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