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理想の美女7人に愛される生活 ボクは厳しい条件をクリアした唯一の男性でした。  作者: サアロフィア
第1章 ボクの新しい名前

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001 ベーシックインカムを導入したから、利益率が非常に高い。

 もし、ベーシックインカムを導入して成功する国があるとしたら、どのように運営されるだろうか?  そんな優れた経営戦略について、少しだけ想像してみて欲しい。


 「幸せ半分こ(Happy Share)」


 それを国是とする国が、現実に誕生したのだ。



 生まれた国に留まっていても、明るい未来など描けなかった。  だからボクは、移住を決意した。


 移住先の募集要項を読んでみると、聞き慣れない三つの用語以外には、特に問題となりそうな条項は見当たらなかった。


・クラスター(Class Star)制度

・会話履歴参照権

・受伝台参照権


 多少の疑問はあったものの、それらを些細なことに思わせるほどの決定打が、そこにはあった。


 『ベーシックインカム導入済み』


 何もしなくても、最低限度の生活が保証される。  食うや食わずの生活に疲弊していたボクにとって、それが移住を申し込む最大の決め手となった。


 もちろん、疑り深いボクは、真っ先にその財源について考えた。  どこかの正義感あふれる大富豪が、道楽で寄付でもしているのだろうか?


 予想は外れた。  資料によれば、カセイダード王国は、国家としての「利益率」が異常に高い国なのだという。


 では、その利益はどうやって生み出しているのか。  人件費を極限まで買い叩いて儲けている? いいえ。  ブラック企業のように、残業代なしで夜遅くまで働かせている? いいえ。  無賃金で泣きながら働いている人がいる? いいえ。  給料の全額を「推し活動」として雇用元に捧げさせている? いいえ。


 理由は単純だった。  提供している製品とサービスに、他国には真似できない圧倒的な価値があるから。  だからこそ、適正価格という名の「独占価格」で、十分な利益を乗せて販売できているだけのことだそうです、と説明にはあった。


 いや、それが商売において一番難しいことだろう。  一体どうやって、そんな夢のような体制を実現したというのか?


 得られた答えは、あまりにもシンプルで、理解の範疇を超えていた。


『ベーシックインカムを導入したからです!』


「えっ?」


 思考が追いつかない。  原因と結果が逆ではないのか?  ボクは何も言えず、その場で固まってしまった。


お読みいただき、ありがとうございます。 作者のサアロフィアです。


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