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グレゴリウス唱歌Salve Regina(救ひ給へ女君)

作者: 鱈井 元衡

典拠:

https://www.youtube.com/watch?v=_uj8h4SCsnE&list=RD_uj8h4SCsnE&start_radio=1


Salve

救い給へ

regina misericordiae

慈愛深き女王

vita dulcedo

甘き命、

et spes nostra, salve

しかして我らが希望、救ひ給へ

ad te clamamus

我ら君に請ふ

exsules filii evae

我らエバの子、追はれし者

ad te suspiramus

我ら君に告ぐ

gementes et flentes

嘆きかつ泣きて

In hac lacrimarum valle

この涙の谷に

Eya ergo advocata nostra, illos tuos

あはれ我らが弁護人、みまし

misericordes oculos ad nos convente

優しき眼を我らに見せたまへ。

Et Iesum benedictum

祝福せられたるイエスを

fructusventris tui

みましが胎なる果実を

nobis post hov exilium ostende

見せたまへ、この追放の後の我らに


O clemens, o pia, o dulcis Maria.

あはれ慈しむ、慎める甘きマリアよ


Alpha et Omega misit de superis

アルパにてオメガなる者、高き慈悲より

gloriosum solamen miseris,

褒むべき慰めを給へり

cum Gabriel a summa hierarchia

ガブリエルとともに、至高の位

Paranimphus dicit in armonia:

婚宴の輩の言ふやう、

Ave Virgo Maria.

「幸あれ処女マリア」


O pastores pro Deu surgite,

羊飼ひよ神のために立て

quid vidistis de Christo dicite.

キリストについて見しことを言へ

Reges Tharsis de stella visione.

ひむがしの王は星の影の

sint testes in apparitione:

証人たらしめよ


Ave Virgo Maria.

幸あれ処女マリア

O clemens, o pia, o dulcis Maria.

慈悲深き者、慎める淑女たをやめ、甘きマリア


Fons humilis, aquarum puteus,

冷たき泉、清き水

rosa mundi, splendor sydereus,

世の薔薇、星の煌めき、

amigdalus Aaron fructuosa,

実り深きアーモンド

precantibus esto lux gloriosa:

祈る者の栄えある光たれ

Ave virgo Maria.

幸あれ処女マリア



マリアの称える聖歌というのがよく伝わってくる。

英語ではhailと訳するところだけど、これを日本語に訳す適切な言葉がないんだよな……salvo「救う」(なお本来はsalvus,-a,umと活用する形容詞で、キリスト教文学で動詞としての意味が造られたらしい)から派生してる言葉だよ? 神様、救ってくださいという意味がほの見える言葉だよ。それがイタリアでは今でも日常の挨拶に残っているんだからどれだけ宗教が(信仰心の有無や違いが問題にならない位)言語の中に根付いてるかってことだよな。日本語でもちょうど同じことだ。

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