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『ブラックデビル』〜人類vs人間兵器〜  作者: ヒュンメン
クリーガー編
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069 祝日

 エド達がビバ帝国でこの事件への対策を練っている頃。テワ国では、バール達が動き出していた。アンナの能力で敵を探りやすくするため、都の方角へと移動する。



「アンナ、ここからシュサ都までどのくらいか『特』でわかる?」


 先頭に立つアンナに、後ろからディープが質問する。



「ここから600メートル程先に、生きた人間のパワーを感じます。とても数が多いので、おそらくそこがシュサ都でしょう。」


 テワ国の都シュサ。この国の人口の約半数が一極集中した都市。都会と自然が混在し、とても過ごしやすい気候だ。周辺の地域とは比べ物にならないほど、多くの建物が並んだこの街を、バール達は目指していた。



「シュサ都から少し離れた先に、先程感じた謎のパワーの集団があります。なのでしばらくシュサ都に留まり、情報を集めながら援護を待つのが一番得策かと。」


 敵はおそらく都から少し外れたところに拠点を置いているようだ。どうすれば敵に悟られず、こちら側が優位に立てるかを模索するディープ。


「そうね。確かに人が多ければ紛れ込むこともできるし、敵から近いならアンナが動きを探りやすい。」



 そうこうしてる間にシュサ都に着いた。夕日に染められたこの街は、多くの人の笑顔で溢れかえっている。


「えらい人の数だな……」


 あまりの人の多さに驚くバールに、ハヤトが笑いかけた。


「バール。今日は年に一度の祝日だよ。今日は皆仕事も勉強も休んで、好きなことをするんだ。」


「祝日?」


 確かに、まだ夕方だと言うのに酔い潰れている中年や、近くの広場で走り回っている子供達の姿が目に入る。


「昔、テワ国を独裁していた王がいたんだ。この日はその王をやっつけて革命を起こした、革命記念日なんだよ。」


「へー。ここはそんなに余裕があるんだな。……でも、もし今ここが襲われたら……。」


 バールの胸に不安が積もる。それは、ディープや他の皆も同じだった。皆、浮かない表情をしている。


「とりあえず、この宿で身体を休ませましょう。かなりの移動だったけど戦闘に向けて疲れを溜めたくないからね。」



 未知の敵との戦闘に備える間は、近くにあった宿で過ごすことにした。失踪事件の裏には、必ず何かの存在がある。そう仮定し戦わざるを得ないと判断したディープ達は、ここで敵が動くのを待ち、味方と連携してこの事件の解決へ向けて体制を整えるのであった。

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