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『ブラックデビル』〜人類vs人間兵器〜  作者: ヒュンメン
大陸戦争編
56/83

056 覚醒

「ヴィンテール……だと?…てことはお前、まさかあいつの……? 」


ゼロが咽せながらバールに問いかける。


「あぁ。……ボルトは俺の親父だ。」


相変わらず険しい表情のバールが一歩一歩近づいてくる。


「な、なぁ、悪かったよ。悪かったから、もうそんなに怒るのはやめようぜ?…ちゃんと謝るし。な? 」


ゼロの冗談が通じるわけがなかった。



「俺は……お前らを許せない……。」


彼は本気で起こっていた。その目は殺気立った虎のような目をしている。


バールは自身のパワーを青い電気のようなものに変化させた。そしてそれを全身に纏い、身体が小刻みに震えるような音を立てながら、ゼロに近づく。


「お前、な、なんだよ。それ……」


驚くゼロ。その瞬間に強い風が彼の髪をなびかせる。


すると突然ゼロの視界からバールが消えた。右だ。そう気づいた時にはもう遅かった。


「ぐっ……」


バールの拳がゼロに命中する。全身に電気を帯びたバールが逃げようとするゼロを襲う。目にも留まらぬ速さで指から電気を放ち、攻撃する。電撃を受けたゼロの身体は、動かなくなってしまった。


そのまま攻撃を続けるバール。すでにゼロは戦えない状態になっていたが、そこで攻撃を止めることは出来なかった。


「お前らだけは……絶対に殺さなきゃだめだ。」


他の敵兵のことなど彼の頭の中には無いだろう。とりあえず今は、父親を利用したゼロのことが許せなかった。



バールは座ったままのゼロの額に指を立て、そのまま多量の電気を放出する。

それは周囲の木や、岩をも巻き込んだ。



バールが気がついた頃には、すでにゼロは息絶えていた。


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