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『ブラックデビル』〜人類vs人間兵器〜  作者: ヒュンメン
大陸戦争編
43/83

043 ゼアの天山

 話を現代に戻そう。サンダースは森の中にある研究所の前に立っていた。人の手が加えられてないであろう森の中は、草木が生い茂っている。


今、この研究所では何が行われているのかはサンダースには分からなかったが、きっとあの計画を進めている。なぜかそんな自信があった。


研究所に入ると、長い髪の毛の男が回転椅子に座っている。


「久しぶりだな。我が息子よ。」


男はこちらに身体を向け、そう言った。



「あれからどうだ?少しは協力する気になったのか? 」


「んなわけないだろ。絶対にお前は間違えている。」


「父親にお前とは随分ひどいじゃないか。もう以前の様に父親として見てもくれないのか。変わってしまったな。」


「変わったのはお前だ!まんまと利用されやがって……そんなことが正しいわけないだろ!」



「……少し黙れ。」


男がそういうと、サンダースが立っていた床が開いた。からくり仕掛けの地下室に、サンダースは閉じ込められてしまう。


「どういうつもりだ!俺は絶対に協力するつもりなんてないからな!」


サンダースの叫びは上の研究室には届いていない様だった。



「ンフフ……私の可愛い子供達。いよいよその力を見せる時です。」


男は研究室にあるボタンを押した。

次の瞬間、地下室の扉が開き、中から死んだ表情をした人間が出てくる。

もはやこれを人間と呼んでいいのか。表情を全く変えることなく、サンダースに近づく。



「排除。」



そう呟いた途端、出てきた人間はサンダースに襲いかかった。人間とは思えない速さに加え、獣の様な力強さを兼ね備えた人間兵器は、サンダースを攻撃し続ける。


「なんだよこれ……受けきれねぇ」


サンダースも応戦するが、確実にダメージを蓄積される。


しかし、サンダースは手持ち無沙汰でここに来たわけではなかった。

ここに向かう途中、知り合いの医師のところに寄り道をしていたのだ。

その医師にもらったシールを兵器に貼り付ける。

すぐには効果は出ない様だ。それでも、サンダースは戦い続ける。



突然、後ろの扉が開いた。今度は剣を持った人間兵器が襲いかかってくる。


1人目よりも明らかに速いスピードで迫ってくる「それ」は、いとも簡単にサンダースの右足を切り落としてみせた。



立つことが不可能になったサンダースは、無表情の敵の前になす術が無かった。


2人目の人間兵器が手に持っていた剣を振りかざす。



そして、サンダースの身体は真っ二つにされ、空っぽの物体となってしまった。

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