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『ブラックデビル』〜人類vs人間兵器〜  作者: ヒュンメン
大陸戦争編
26/83

026 激戦

〜ロスクルド帝国〜


メロルが帰ると、そこには手足を縛られ、口を塞がれたメグミの姿があった。


「どう言うことだ?メロル。」


「申し訳ございません。」


フィリップの問いに答えると、表情を変え、メグミに近づく。


「あなた、誰があなたをそこまで強くしたと思ってるの? 」


「も、申し訳ございません。メロル様。」


「こっそりあの変な科学者に頼んで身体能力を底上げしてもらったって言うのに、ほんっと使えないわね。あなたにもう用はないわ。」


「メ、メロルさ 」


最後まで言わせずに、メグミの頭部を破裂させてしまう。

床に散らばったモノを見て不快そうな顔をしたフィリップ。


「片付けておけ。」


「はっ」

メロルは何事もなかったかの様に返事をする。


とても人が死んだとは思えないやりとりだ。


これが、ロスクルド帝国の実態。




〜クベック大陸・ウメ王国〜


レイとアランはこちらを見下しているかのような笑みを浮かべ、二手に分かれた。


「エド、あんたはそっち片付けて。」


「大丈夫っすかぁ?あいつ、強そうですけど。」


心配するフリをするエドを無視し、レイのいる方へと走る。


エドはアランの相手をする事となった。

クベック大陸のグループは救護係を多めにしているため、いざ戦闘となると戦力不足は否めなかった。


エドはほぼ1人で戦わなければならない。


「おいおい?ひとりぼっちで勝てんのかよぉ? 」


アランは1人で向かってくる様子を見て余裕の表情。


「これでもくらいなっっ!」


エドの目の前では真っ赤な炎が渦を巻いている。どうやらパワーを炎に変える能力らしい。


「くっっ」


不意を突かれたエドは一瞬怯んでしまう。


アランはその隙を見逃さなかった。

エドはアランの素早く、力強い攻撃をまともに食らってしまった。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

一方、レイの方へ移動したディープは、何人か義勇団のメンバーを連れていた。もちろん救護係も何人か入っている。


「ディープさん!サポートします!」


「モエ?あんた、戦えるの? 」


モエが戦う姿勢を見せた。どうやら彼女の能力は救護に特化しているわけでは無いようだ。


「私、こう見えてパワーの扱い、上手いんですよ。」


彼女はよく得意げな顔をする。この状況でもそれは変わらない。


「じゃあお願いしようかしら。」


モエも戦いに加わることになった。救護ではなく、戦闘の仕事だ。


レイはハヤトのように刀を腰に差している。

戦い方も彼と似ているのだろうか。


「見せてやるぜ、、帯電刀の力を」


帯電刀。彼は自分の刀をそう呼んでいる。帯電刀と呼ばれる刀を抜くと、刀の周りを電気、いや電気に変わったパワーが流れる。

そして、彼は刀を振りかざし、まるで爆発のような雷撃を飛ばして見せた。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

アランの攻撃を受けたエドは、相手が炎を操ること、高いスピードで動き回るため、なかなか相手との距離を詰められないことなどを考慮し、接近戦を諦めることにした。


エドは、状況によって戦術を変えることができるのだ。パワーの扱い方が上手く、どの戦い方の相性がいいかを知っている。


「20の時から戦争に参加してるんだ。悪いがお前よりは経験豊富だぜ。」


エドが手に力を込める。

みるみる大きくなっていくパワーの弾は、放たれるのを今か今かと待ち望んでいる。


「なんだこいつ…… すげえパワーだ…… 」


今度はアランが怯む。しかしエドとは違い、すぐさま反撃の姿勢をとる


アランの周りをも巻き込む巨大な炎の渦と、手に集中し大きな弾となったエドのパワーが激突する。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

遠くで爆発音が聞こえた。

きっとエドはうまくやっているに違いない。


「こっちに集中しないとね。」


ディープはレイの帯電刀の攻撃を背中にパワーを集中させて防いでいた。


「ふん、そんなんで防げるわけがないだろ。」


「十分防げるわよ。モエ!シャール!今よ!」


「何?!」


シャールはレイの頭上から現れ、レイの腕に確実にダメージを入れる。


そしてモエの指先から放たれるパワーの光線が、ダメージの入ったレイの腕に命中する。


「ぐっっ…… 」


その一瞬の隙をディープは見逃さなかった。


「2人とも。上出来よ。」


ディープのパワーが込められた拳がレイの胴体に大ダメージを与える。




〜ピス大陸・ビバ帝国〜


クロガネがナツノの元に戻った時にはもう遅かった。人間もろとも凍らされたその店の中には、見覚えのある腕章をつけた人間と、見覚えのある顔の人間がいた。


「おいおい、なんだよこりゃぁ…… 」


ピス大陸のグループはクロガネ班以外は全滅してしまった。

この店の状態からして、相手はかなりの能力者だろう。


「くそっ!俺がもっと早く戻ってきてたら!」


また市民のフリをしているフローリッヒが、落胆するクロガネ達の横を通り過ぎていった。

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