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黎明前的黒暗(嵐の前の静けさ)

とりあえず車でお世話になるシェアハウスの前に降ろされた。

「あの…空港で両替できると聞いていて現地のお金持ってないのですが…。」

言うしかないと愛美は伝える。

「空港デ両替シテナカッタノデスカ?今日ハ祝日ナノデ銀行デ両替出来マセン。」

愛美は固まる。というか既に泣きそうだった。飛行機が遅れたことで大家さんにはかなり待ってもらってるし、どうしようと考えていた。

とりあえず近くのATMでクレジットカードでお金を降ろす事になった。お金はなんとか降ろせたが、先行きが不安で仕方なかった。

シェアハウスは5階建、1階は日本系のカフェが入っている。大家さんは若そうだ。管理会社から来ているみたいだ。日本語は出来ないけど、某ネット翻訳で対応してくれるらしい。愛美は2階の1人部屋を借りていた。部屋は日本の安いアパートの部屋みたいだ。テレビとベットと机、服を掛けれる場所がある。ガラス戸を挟んでトイレとシャワーと洗面所がある。シャワーを浴びたら部屋が湿気で大変なことになりそうだと愛美は思った。キッチンとラウンジは共用で、廊下には小さい冷蔵庫もある。共用スペースは遠いのでこの冷蔵庫にお世話になるのかと思い扉を開けると、ほかの住人の水や食べ物が少しの隙間もないくらいに詰められていた。5階は洗濯機とテラスがあった。大学時代住んでいた寮と同じく22:00以降は静かにするルールと共用スペースに置くものには部屋番号を書くことがルールみたいだ。携帯が繋がらず不安だったが、シェアハウスにはWiFiがあって助かったと愛美は胸をなでおろした。

部屋の手続きをした後、エージェントの現地オフィスの場所を案内された。2日後ここで現地生活のオリエンテーションをすることになっている。しきりにエージェントの方が

「トテモ楽シミダネ!」と言っているが、愛美は愛想笑いを浮かべ

「そうですね。」と言うしか無かった。

シェアハウスの部屋に戻った後、とりあえず携帯でSIMカードを帰る場所を探す。日本語が通じる店が台北駅近くにあるらしい。でもどの店舗か分からない。愛美はとりあえず次の日は観光の予定をやめて、自身のインフラ整備をすることにした。



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