なにやってるんでしょうか・・・
とりあえず、続けての投稿となりました。続きは、大幅な推敲の後?にでもアップしていきます。何卒ご了承お願いします。
「いつもの、或る日」
座席の影に闇が蹲って
冷え切った空気をわずかに震わせて
呼吸をしているように見える
なにも今度ばかりではないが
少しばかりの時をここで過ごそう
コンクリートに囲まれて
靴音の響くこの狭い空間にある
廃バス・・・
シートを外して床に並べ
天井の汚れと埃の匂いを
一つ一つ確かめながら足音を待つ
なにも今度ばかりではないが
目頭が熱くなる
いつも座るシートを下から眺めると
破れ目ばかりが目に付いて
ふと、一番前の席まで
見通せることなどを考える
胸の中に顔を埋めて
堪えているほほを、そっと撫でてみると
小さく震えているのがわかる
冷え切った空気を
道路を走り行く車のライトが照らす
なにも今度ばかりではないが
腕の中で波の音が続く
永遠なのだろうか・・・
「バス停から先は何処へ・・・」
人が多いな
まだ時間が早いから
言ってくれればいいのに
もう少し早ければ家に行けばよかった
しょうがないだろ、知らなかったんだ
座りなよ・・・
大きくなったな
・・・あなたがしたのよ
こら!・・・どうしたの?
くそっ猿どもめ、君の手提げ、覗いていやがった
まったくしょうがないなぁ
あっ雨が降ってきた
今からバスに乗れるか?
さあ、もう帰ろう
ちゃんと、10分のバスに乗るんだよ
それじゃぁ・・・
ねえ、この道何処に続くの?
真っすぐだよ
「ベースマン」
この曲にしようよ
いくぞ、ワン、ツー
ああ、まずった
まったくお話にならないよ
指がびっくりして、うろうろしてらぁ
もう一度な
あああ、お手上げだー
そろそろ飯の時間だから、俺、帰るよ
ああ・・・バイッ
気いつけてな
もう一度やるか
俺、疲れたよ
ふう・・・
俺も飯食ってくら―
あああ、一人になったか・・・
みんな疲れさせちゃってしょうがないなぁ
才能がないのかなぁ
独りで弾いてても仕方ないから・・・
ぼつぼつ帰るかな
あああ、進歩がないなぁ
お邪魔さん、下手なの聴かせて気分悪くない?
・・・わかる人が一人もいないからね
そう言ってくれると気が楽だよ
どうもありがとうございましたぁ・・・
あああ、死ぬほど疲れた・・・
家に帰って寝よ・・・
「尽きせぬ期待と願い」
ノートを開いて
ペンを持って
いつも考え事をする時にはこのポーズ
インクが乾いていくのが見えるような
空白
それでいて何故か無感覚になれず
拘りの蟲が胸の中で動き回っている
映画の中で見たことがあるような
人を殺す場面が
幾度も、幾度も、繰り返し浮かんでは消える
何故
なにも、そんなに気にするほどの
放心でもないのだけれど
このままだと放浪が癖になって
心が行方不明になりそう
ノートの中にこだわりの蟲を封じ込め
もうすこし無感覚に近づきたい、などという
くだらない戯言を
近頃は、よく考えるようになったみたい
ノートを開いてペンを持って
また、静かに今日も、閉じる
はぁー、お目汚し、お許しを。