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はるかな季節

現時点までに書き溜められていた分が、アップし終わりました。しみじみ思ったことですが、年を経るごとに、時間が空くとともに感覚が鈍くなり、ハッキリ書けなくなっているなーってことでした。さみしいのか、悲しいのか、はたまた、こんなものなんだろうなーってことでしょうか。皆さんも気が付いてることでしょうが、すっかり口癖になった、「そんな、こんな」で、完結になりました。

お付き合いありがとうございました。次、に対する見通しが付きませんが、そのうち何とかなるでしょうか?でも、このまま書けなくなるかもしれませんねー?

  「想い」


はるか遠く

未来なのか

過去なのか

張り詰めた空気を震わせて

伝い来る波の音


挿絵(By みてみん)


高くなり、低くなり

耳の奥の、心の底の

閉じ込められた哀しみの水面に

波紋を描く


穏やかな春の陽は

木々の新芽にも

萌えいずる若葉にも

咲き誇る花の色にも優しい


なのに


立てられた波紋は拡がりつつも

消えそうにない


挿絵(By みてみん)


今宵、わずかなアルコールに

想いを伏せて

深い眠りに落ちていくことを願いながら

ゆらゆらと流れる視線の先に

面影を捜す


流れ去る時も

消え残る熱を冷ますことができず

ただ、ただ

噛み締める唇の痛みだけを

際立たせるだけだ




  「赤い月」


そういえば

昨日誰かに話してたことを思い出す

ああ、今日は満月?!

いや明日が満月か・・・


そして今日、国道を南へ下っている時に

目の前に、大きな

大きな、赤い月


挿絵(By みてみん)


わずかに雲の切れ端が面を撫でて

そして

走っても

走っても

赤い月・・・




  「地に満つ木々へ」


走り来て、走り去る景色は

どこも緑

様々な緑の綾なす山々も、谷川もにぎやか

そこ、ここに散らばる花々も

ツツジの群れ花も鮮やか


挿絵(By みてみん)


もう、すぐに木々の花が咲く

ベージュ色や、薄い黄色や

その目立たない花房は

新しい緑の中に

幼い葉の緑の中に混ざり、溶け込み

その存在をも主張していない

そして香りすらも生臭いばかりで

誰も顧みることもない


そして五月


天を覆い、地に満ち溢れるそれらは

強い光の中でいよいよ緑を濃くしていく

地中深くまで腕を伸ばし

この星の生命をつかみ取り

空へと盛り上がる

盛り上がる


挿絵(By みてみん)


その呼吸までもが聞こえるようだ


蟲を住まわせ、鳥を放ち

獣を徘徊させつつ

その上を渡る風は

何よりも爽やか




  「初夏へ」


遠く、近くの空で鳥たちが歌う

そこ、ここの木々の中で鳴き交す

冬枯れた草原も、刻々と青さを増して

その懐に

新しい生命を抱いているようだ


挿絵(By みてみん)


一層、緑は濃くなり

段々と力強く枝を張り

ますますに空へと拡がる木々は

今、花を咲かせている


ものみなが優しくなり

風も爽やかに流れる

水のキラメキは

水面に飛ぶ虫たちを愛で

草ぐさは

輝く水玉を身にまとう


空気は

今、限りなく生命に満ちる




  「決められた毎日」


駐車場のいつもの場所へ

いつもの通りに車を停めて

コンビニおでんと

エビマヨにぎりの袋を開けると

そこには安らぎがある


挿絵(By みてみん)


何も変わったことなどない

いつものように、ツユダクおでんを食べて

二つに割ると湯気の立つにぎりを

黙って食べるだけなのだけれど


トイレへ行って、口を漱いで

暗い空をちょっと見上げて

そそくさと寝袋に潜り込む


気づけば夜は明け、少し明るい


入構手続きを済ませて待機場所へ

決められた時刻までに荷下ろしを終わり

来た道をたどって、荷積みをする


挿絵(By みてみん)


閉じられたシャッターのこちら側は雪だ

積もった雪をベニヤ板でよけて

プラットホームへ車を付けて荷を積み込む


何も変わったことのない毎日

安定した繰り返し


今日も積雪の中

決められた時刻に間に合うように

荷を運んでいくだけだ


変えられない今日

変えてはいけない明日




  「はるかな季節」


通り過ぎた春

緑深い森や林


なにもない夏の日々

嘆くことすらない秋


ただひたすら寒い冬

そして、足早に過ぎる春


挿絵(By みてみん)


くるくる回る季節の歩み

さらさら流れる小川の時間


とどまらず、まとまらず

バラバラの想い


こうして迎えるのは

走馬燈の映す生命


なんだか

見るべきことが

映っているのだろうか


挿絵(By みてみん)


もっと、もっと

ちっちゃなことが

たくさん残っていて欲しいのに


つまらない事ばかり

一杯に

箱に詰めておけば良かった?


まだ間に合う?

長いお付き合い、感謝いたします。

わたしは、やっとで、こんなものでした。ご期待には最後まで応えられなかったこと、残念に思うとともに、こころよりお詫び申し上げます。

運よく、この先に繋がれば、また、みなさまのお目汚しになるかもしれません。一途に、そらのうえから詩のエッセンスがおりてきて、捕まえることができるかに、かかっています。運痴のわたしには荷の重いことですが、せいぜい頑張ってみます。

では、ひとまず、一区切りさせていただきます。有難うございました。

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