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終わった世界を旅しようwith変人達  作者: 九条ハイネ
7/9

現状把握

さて、場所は変わって俺の家。


「普通だ」

「普通ね」

若者コンビは家主に対して失礼だと分かっていないのだろうか?

本当ならキララの家で過ごすはずだったのだが、セイと俺が見てしまった“キララの部屋”に恐怖を感じて急遽俺の家に変更になった。

キララは疑問に感じていたがなんとか説得した。

「俺は普通の会社員だからな。変なものとかもないんだよ」

普通のワンルーム。あるのはベットと本棚ぐらい。特に趣味があるわけでもないから物があまりない。

それが幸いしてか3人も人がいても窮屈ではない。


「でだ、どうしてこんな状況になっているか分かるか?」

疑問はいくつもある。

人がいない。何処に行った。

どうして俺たちだけはいるのか。

いったい何が起こっているのか。

「てことで状況を考えよう」

「はい!」

「はい、キララ」

元気よく手を挙げるキララ。

「全人類が私の美しさに耐えきれず逃げだした!」

「なるほど、それなら俺たちが残っている理由も分かるな」

「え、、、あ、あの、、」

「流石キララ。俺とドサンが残っていることから推測して状況を的確に考えるだなんて」

「セイは勿論、俺もキララに対して欲情するわけないもんな」

「いや、、、だから、」

「「さすが!自称美少女!!」」

「うわーーん!イジメだよ陰湿なイジメがこの場で起こってるよぉ、、」




キララがいじけて隅で体育座りしている中話を進める。

「うーん、キララの考えは間違っているとしてセイは何かある?」

「ん?俺?んーーー、全国老害撲滅運動?いや、違うな全人類ロリ化計画が失敗して細胞まで戻ってしまったとか?」

「なるほどな、テロが起こったと、、」

「え、そんな感想なの⁉︎」

いじけていたキララがツッコミながら戻ってきた。

「ん、違うのか?」

「え⁉︎ある意味あってるかもだけど、もっと反応あるでしょっ!」

「あ、そっか、キララの案もテロが起こったからってことなのか!」

「その場合、私がテロリストになるでしよっ!」

「「お前が犯人かぁぁぁぁ!」」

「違うわっ!!」




「結局心当たりはないってことでいいか?」

「意義ないよ」

「横に同じく」

3人揃えば文殊の知恵とは言うが、揃ったところで分からないものは分からない。

この後は夜にもなったことでキララの提案により眠りについた。

ベットにキララ。俺とセイは床で雑魚寝。

明日に対しての不安もある。

これからどうしたらいいのかも分からない。

でも、1人ではない。年齢も性格も違うが2人がいる。

なんとかはなると思う。

だから心の中で2人に対しての言葉を伝える。

心の底から思っていることを。







『ごめんな』とね。


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