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ミラ 2

 お茶をお届けに言ったら、ヴィアンカ様がリオナルド様の膝の上に座らされていました。

 入室拒んでいただけませんか。目のやり場に困るのですが。

 礼儀上、部屋の扉はやや開かれていましたので、何かがあったとは、そしてこれから起こるとは思いませんが。

 ……たぶん。


 ヴィアンカ様、そんな捨てられた子犬のような目で見ないで下さい。

 私に公爵子息に逆らえというのですか?

 無理です。ええ、別に人気役者揃い踏みの超話題舞台のチケットを頂いたからではありませんよ。立場的に無理ですから。

 それにほら、この贈り物の山!! リオナルド様の深い愛を感じますよね?

 あら、お嬢様の胸元に可愛らしいネックレスが。それも贈り物ですね。お似合いですよ。


 それにしてもリオナルド様には驚かされました。ご婚約者とはいえ、ああまでお嬢様に触れようとなさるなんて。お年頃ですものね。このお嬢様を前によくぞ我慢されていると思っておりますよ。五ヶ月ぶりの再会、さらにはお嬢様に避けられた挙句ですから、多少枷が外れてしまったのですよね。わかります。


 でも、本気でお嬢様が嫌がるときには、私だって。


 ……旦那様をお呼びしましょう……お仕事で留守にしているので今日は無理ですが、連絡くらいなら……まあ、ええ、なんとか……でも、そうしたらリオナルド様が怖いですね……ううん、本気で嫌がってはいませんよね?……


 ですから、そんな早く行けって目で訴えないで下さい、リオナルド様。


 それではお嬢様、健闘を祈ります。


「失礼いたします」


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