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Fantasy World Online  作者: 棘田 清棘
プレイヤー達の闘争
56/76

五十二話

約1時間の遅れ、申し訳ありませんでした

次回こそは時間通りに投稿して見せます


 『試合が終わりましたのでステータスをリセットします。また、すべての試合が終わり次第準決勝を開始いたします。』


Zeroに勝利し、アナウンスが鳴り響く

どうやら今回は最後ではなかったらしく、多少は休めそうだった

連戦により、ステータスは回復しても精神では疲れがたまる。よって休憩は必要だった


『2回戦すべての試合終了が確認されました。これより準決勝に移ります』


決勝までもう少しのところに来た

Redとの決着ももう少しだ

Youは立ち上がると同時に次のフィールドに転送された




「よぉ、救世主さんよ」


墓石の一つに腰を掛けていたのは666だった

周りには霧が立ち込め、アンデット系のモンスターでも出てきそうな墓場のフィールドだった


カウントが始まり、やがてゼロになる

そして、ゼロとなった瞬間に666は駆け出した


666のステータスは先ほど戦っていたZeroに似ている

防御よりも以下にダメージを多く与えるかを考えた方が良いだろう


「”ウォーターシールド”」


目の前から水が噴き出し、盾となる

完璧なタイミングで出された水の盾は高速で走ってきた666が減速しきれずに突っ込むだろう

水で向こう側が見えないが構わずにYouは水の盾に剣を突き刺す

その剣は水の盾に突っ込んだはずの666に突き刺さると思っていたが、その剣に何かを刺したような感触がなかった


「あぶねぇな」


上から聞こえたその声と共に666の鉤爪が振り下ろされる

剣で防ぐも、次に来た蹴りを食らってしまう

蹴りと言っても攻撃判定はついてないため、ダメージ自体はないが衝撃に一瞬怯むことになる

その隙を見逃すはずもなく連続した攻撃がYouに迫ってきた


左、右の振り下ろし、もう一度左からの切り付けで、次は回し蹴りの左からの突き

666の攻撃スタイルはスピードを生かし、左右だけでなく上下も使った自由自在な攻撃

口で言うのは簡単だが、それだけ動き回ると敵や、自分の位置がつかみにくくなる

そうなると再び敵の位置と自分の位置を確認する必要が出てくるので隙ができやすい

Youが運動神経だけはチートだと称するSakiでさえここまでの動きができるとも思わない


「おらおら、どうした!?」


666の挑発的な声が響く


「”魔法剣”」


Youは一瞬だけ魔石の効果を発動させ、その攻撃により666を無理やり弾き飛ばし、仕切りなおす


「“アタックアップ”“ガードアップ”」


自分に初級のバフをかける

Youの職業は魔法は中級までだが、その代わりに様々な魔法を使える


「”ヒーリング”」


武器の熟練度で使えるのは初級まで

その系統の万能職で中級まで

特化職で上級までのスキルが使える


そのためYouは支援系や回復などもできないこともない

さらに召喚魔法も使えるが、それはMPの消費が多いので使ってないが――

とはいえ、支援や回復が得意な職業と比べると装備や、INTなどの関係で見劣りするのであまり使っていない

それに全体的に見れば魔法で攻撃した方が連撃にもつながるし回復魔法より攻撃魔法にMPを回した方がよかった

が、そうとも言ってられない状況だった、与えたダメージに比べ受けたダメージが多い

もうこうなると前の戦いのZeroのようにしょうひMPを無視し戦うしかなかった


「”ファイアーボール””ウィンドボール”」


連続の魔法の発動、当然躱されるだろうが近づき剣を振り下ろす


「っち!」


舌打ちと共に666が左で剣をガードし、右で攻撃してくるがこちらの方が早い


「”ファイアーボール”」


その声と共に放った魔法が666にぶち当たる

その後はどちらかと言えばYouが押しているというような状態になった

実力が近いなかで魔法やスキルを惜しみなく使い、回復魔法まで使ったのだから当然ともいえる


そしてその時はやってくる

MPが尽きたのだった

しかし相手のHPも残りわずか、まだ策は残っている


「どうやらMPが尽きたみたいだなぁ」


「さぁな、尽きてるって言ったらどうなる?」


「終わらせる【邪道勇者】」


【邪道勇者】は砦の隠し通路で使っていたからよく知っている

超高火力&スピードの超アップにより666の技量と合わさり躱せるものはおそらくいないし、大幅にHPを削られることだろう

だが、職業スキルの技系統は特殊能力系は10分間、必殺技系統は一撃後にステータスの十分の一がかせられる

666の職業スキルは後者であり、この一撃さえ防げば倒せる

その高速移動は躱すのも、防ぐのも難しいが一つ確実に耐えることができる方法がある


「【救世主】」


666の鉤爪が深く突き刺さる

一割ほど残っていたHPはほとんど消失していた

しかし、まだ一ドット残っている

だからとどめを刺そうと剣を振り上げる


「一つ忘れてんじゃないか? 俺はお前に職業スキルを使っているところを何度も見られてるがお前もそうだ。悔しいことにお前の職業スキルには俺を含めた《砦の隠し通路》のメンバーは何度も助けられた。このタイミングでお前がそれを使ってくるのも読めてたぜ」


そうして剣を振り下ろす前にもう一つのかぎづめがYouに刺さっていた


「お前の能力はパーティメンバーの防御力を上昇させ、パーティの中で一度だけ死ぬのを防ぐことができる。だが、のこるHPは1だけ。これなら10分の1のステータスでも倒すことができるぜ」


「あぁ、そうだったな……」


視界にがガラスのように割れ、視界がなくなり、体の感覚がなくなると次の瞬間には控室に転送されていた


「あぁ、そうか……俺は完二と当たる前に負けたのか……」


Youは壁にもたれかかり、そう呟いた


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