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Fantasy World Online  作者: 棘田 清棘
始まりの物語
5/76

四話

10日ごとの毎回5の付く日をに更新できるようにしていきたいと思います

「嘘だろ……」


「そうだよね……冗談だよね……。デスゲームなんてありえないよ」


「いや、こんな嘘ついて運営が得するとは思えない。身代金目的だとしてもプレイヤー達にゲームをクリアさせようとするなんてありえない……。ならば、なぜこんなことを……」


「お兄ちゃん……」


「いや、悪い……。とにかく本当にデスゲームだとしても死ななければ問題ないはずだ。それに完二のやつもこのゲームをやっているはずだからあの主人公属性を持つ完二ならいつかこのゲームをクリアしてくれるはずだ」


 そうSakiと自分に言い聞かせるように言うと、どこからもなくデスゲームの意味を理解したのか、叫び声が起こえて来た。

 その叫び声をきっかけにそれぞれが行動を開始する。

 安全を確保するためにレベルを上げようと急いで街を出て行く者、大声でゲームの管理者に文句を言う者、呆然としている者……


 そしてどこからかほか悲鳴とは違う大きな声が聞こえる。


「皆落ち着いてくれ! デスゲームは一週間後なんだ。それが本当だとするとこの一週間の間に死ぬことはない! ならば一週間でこのあたりの安全マージン、確実にこのあたりでは死なない程度にレベルを上げるべきだ。その後腕に自信がある者が攻略に動き、それ以外の者はそのサポート、またはこの近くで狩りをすれば良い」


 聞き覚えがある声に振り向くと、そこには皆を落ち着けようとしている髪と目が赤くなっていて髪が長くなった以外は現実世界とほとんど変わらない完二の姿があった


「幸いにも掲示板の機能は動く、そこで情報の交換をすれば危険も少なくなる。PK(プレイヤーキル)が無い。ならばモンスターだけに注意すれば死ぬこともないはずだ」


 その後も完二の説得が続き、落ち着きを取り戻していく

 先ほどのメールの情報を鵜呑みにするわけにはいかない。

 おそらくそのことにRedも気づいていているだろうが、安心感を与えるために先ほどの情報が真実としたのだろう。

 そして、次第に落ち着きを取り戻し、少しずつレベルを上げるために狩りに行くために人がいなくなっていく。


 しばらくすると人はいなくなり、完二とYou、Sakiの3人が残された。


「やぁ……」


「よぉ、完二……。この世界ではレッドか?」


 Youの下に先程まで立派な演説をこなした完二が来た。


「あぁ……。それより君達に謝らなきゃいけない」


 そう言うとRedは土下座をする。


「このゲームに誘ってしまって申し訳ない!!」


 それはデスゲームに巻き込んでしまったことを謝っているのだろう。

 別にそれはRedがこうなることは知らなかったし、このゲームを受け取ったのはYou自身だったのでいっさいRedは非はなかった。


「別にこれはお前のせえじゃねェ! お前がゲームクリアをすれば問題ない話だ。ってことで俺は中堅階層で死なねェ程度に頑張っとくからささっとクリアしろ。とりあえずフレンド登録をしといてやる」


 そう言ってYouはフレンド登録申請をRedに送る。


「訳をすると『別にゲームを始めたのは私達の自己責任だ。レッドさんがゲームをクリアしてくれるのを信じているから、中堅階層にいとく。フレンド登録しとけば生存確認が出来るからフレンド登録をしようぜ』ってな感じかな!?」


「ちげぇよ!」


「お兄ちゃんは素直じゃないんだから!」


「ユー、サキちゃん本当にありがとう……」


「とりあえずMob狩り行くぞ! 初心者の草原は人が多いだろうからその一個先のゴブリンの森だ。この超人の妹とリアルチートな主人公属性のお前が居るなら何とかなるだろう」


 初心者の草原はビッグラビットや、ノーマルスライムというノンアクティブ(こちらが攻撃しかけるまで攻撃をしてこない)Mobぐらいしかいなくレベル1からでも安全にMobを倒すことが出来る。

 ゴブリンの森はノーマルゴブリンを始めとする初期転職値と同じレベル10からが安全だとされる。

 ちなみにこのFWOは転職可能設定は初期が10、第二次が20となっている。第三次の転職可能レベルは公式サイトに乗っていなかった。


「ゴブリンの森かぁ、確かにお兄ちゃんとレッドさんなら普通に何とかなりそうな気がする……。けど、それにしてもお兄ちゃんがレッドさんを誘うなんて珍しいね! ってゴブリンの森とか言い出したのも攻略組みで無茶をするだろうレッドさんをなるべく速くレベルを上げさせようという魂胆かな?」


「ちげーよ! 全て俺が楽にレベル上げするためだよ」


「照れちゃって!」


「ちげーって」


「フフッ。相変わらずだね、君たちは」


 そんな会話をしつつ3人はゴブリンの森へと向かっていった。

 

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