表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

卒業式の前日、ルームメイトとカレンダーを捲りながら。

作者: こみやし

「明日で卒業だな」


「この一年、色々あったよね」


「何が一番印象に残ってる?」


「やっぱり、夏休みに二人で遊園地に行った時の事かな」


「あの日のお弁当、美味かったなぁ~」


「ふふ。これからは毎日作ってあげるからね」


「よっしゃ!」


「遊園地と言えば、最後に乗った観覧車だよね。

 あの時はびっくりしたなぁ」


「それだけか?」


「ううん。もちろん嬉しかったよ」


「なら勇気を出した甲斐もあったな」


「もう。よくそんな事が言えるね。

 忘れちゃったの?

 グダグダ過ぎて、こっちから歩み寄ったんじゃん」


「それは言わないでくれよ……」


「ふふ。冗談だよ。

 最初に一歩を踏み出してくれたのは、間違いなく君の方からだったよね」


「そっそれより!

 夏休みと言えば一緒にプールも行ったよな!」


「そうだね。

 水着、また見たい?」


「おっおう」


「ふふ。

 それなら今から一緒にトレーニングでも始めようか。

 次の夏までに、引き締めておかないと」


「それも良いかもな。

 取り敢えず散歩くらいから始めてみようぜ」


「あ!酷い!

 そんな必要ないって言ってくれないんだぁ!」


「もっ勿論必要ないって!

 今でも十分綺麗だから!」


「まったく。

 ぷんぷんだよ!」


「わるかったって」


「ふふ。冗談」


「ちょっとベランダ行こうぜ。

 なんだか風に当たりたくなってきた」


「照れてるの?

 水着姿、想像しちゃった?」


「……」


「ふふ。ごめんね。

 からかいすぎちゃったね。

 ほら、行こ」


「おう」


 ……。


「風が気持ちいいね」


「そうだな。

 紙飛行機飛ばしたら、どこまでも飛んでいきそうだ」


「ダメだよ。怒られちゃう」


「冗談だって。

 もう戻るか。

 流石に寒すぎたな」


「そうだね。

 長居したら風引いちゃうかもだし」


「明日は卒業式だ。

 早く寝ちまおうぜ」


「そうだね。

 ふふ。また皆の前で寝言を言われたら堪らないもんね」


「それも忘れてくれって言ったじゃんか!」


「良いじゃん。

 おかげで皆にも祝福してもらえたんだし」


「そうだけどさ……」


「良い友達に恵まれたよね」


「だな」


「皆ともお別れかぁ~」


「進学先、一緒のやついたっけ?」


「いないよ。

 みんな共学のとこに進むみたい」


「寂しくなるな」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ