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ささくれ冒険者  作者: ふみのひ
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帝国上陸

主人公は魔術師で、実はめちゃんこ強いんだよな。

 誰も知らない街に来た。アルス王国を出て隣のルーグ帝国まで。


 どのくらい走っただろうか。モジュ大森林を8日かけて突っ切りようやく辿り着いた。


 「身分証はあるかい?」


 「いえ、旅のもので仮身分証の発行をお願いします。」


 「はいよ、持ち物だけ検査するね。その奥の扉に入って検査を受けてくれ。はい次!」


 門番に言われた通り左手にある仮身分証と書いたドアの部屋に入る。中には防具をつけた男と、制服の男の2人がいた。


 「仮身分証ね、持ち物だけ検査するからカバン渡してくれる?」


 「はい。」


 そう言って背負っていた皮でできた鞄を渡す。受け取った制服の男が、鞄を開き一つずつ中身を取り出してゆく。


 解体用のナイフ、保存食、着替えの服...


「このポーチは何が入っている?開けてもらっていいか?」


 そう行けば鍵付きだった財布を持ち男が告げる。財布を受け取り、軽く魔力を通すと簡単に鍵が開く。


 「たまげた、魔力機構つきかい。魔術師様だったのか。」


 そう言って驚いたようにこちらをみる。確かに魔術師はあまりいないからこう言った反応になるか。初めて受ける対応になんとも言えない気持ちになる。嬉しいようなむず痒いような。


 「大したことはないですよ。少し魔術を使えるだけです。」


 「最近は戦争で魔術師は引っ張りだこじゃないか。お兄さんもその口かい?」


 「まあ、そんなところです。」


 そんなこんなで検査は終わり、出身地や滞在目的簡単な質疑応答を終え無事から身分証を手に入れた。


 「ようこそ、城塞都市アルトへ」







 門を抜けた先は一般のメインストリートがあり左右にも、広めの道が続いている。おそらく右手は買い物などができそうな商店街だろう。左手側輪は宿屋街っぽい。二階建ての建物が建ち並んでいる。

 

 かなり人がいる印象だ。装備を着ている冒険者もちらほら見かける。森に一番近い街なだけはある。かなり大きな街に来たが右も左も分からないためとりあえずまっすぐ歩いてゆく。ちらほらと馬車が行き交い呼び込みの声も聞こえてくる。


 「お兄さん、うち見て行かないかい!」


 そう言われて当てもないので、言われるがまま呼び込みをしていた紳士風の服を着た男についてゆく。


 「お兄さんは、冒険者かい?あまり見ない顔だったから声かけてみたんだけどさ。」


 「いえいえ、これからなろうかと思っていたんですよ。旅をしていて、さっきこの街に着いたところなんです。」


 「上等な外套着てるから冒険者かと思ったぜ。旅人だったんだな。この街にはしばらくいるのか?」


 そう言って一つメインストリートから路地に入り、店に着く。そこにはダルタス魔道具と書いた魔道具店があった。


 「師匠!客だー。」


 そう言ってドアを開ける。店内は綺麗に整頓され様々な魔導機構の動画が置いてある。奥のおそらく高級なもののコーナーには、魔導カバンや魔導杖が置いてある。


 「いらっしゃい。お兄さんいい魔力してるね。ゆっくりみてってくれ。」


 そういい40代くらいのローブを着た店主が赤から顔を覗かせ告げる。


 「ありがとうございます。みさせてもらいますね。」


 そう言って店内に入り中を見る。手前には簡単な魔術機構の着火装置や、魔導武具が置いてある。だが、それらを一旦無視し、奥の魔導カバンを見る。


 「お、魔導カバンはちと高いがそのカバンは大体重さが半分になって、量は3倍くらい入るぜ。最近は戦争があってもうそれしか残ってないんだ。」


 「これをくれ。いくらだい?」


 「おお、大丈夫かい?いちおう金貨20枚だ。」


 ちょうど魔導カバンが欲しかったから良かった。財布に魔力を通し、金貨20枚を取り出し男に渡す。あまりに早い買い物に驚いているようだが、しっかりと金貨を受け取り鞄を渡した。


 「師匠ー!。最後のカバン売れたぜー。」


 すると奥からドタバタと足音が聞こえてきて。さっきの男が顔を出した。


 「お兄さん、金持ちだね。貴族様だったかな?」


 「いえそんなことはないですよ。ちょうど手持ちがあって。魔導カバンは前から探していたんですよ。」


 そう言って魔導カバンに背負っていた革の鞄ごと入れる。


 「いい買い物でした。俺は宿でも探しに行きますね。それでは。」


 そう言って店を出る。まいどありとさっきの男が言うのを背にさっききた通りに出る。







 「師匠!さっきの客は訳ありだぜ。魔導カバン迷わず買ってっちまったよ。金貨20枚だぜ?」


 「相当高名な魔術師だと思うんだけどな私は。あんな淀みない魔力は滅多に見かけられないよ。そのうち戦争で名を馳せるんじゃないか?名前を書いておけば良かったね。」


 「ほんとっすね。またあったら俺聞いときますよ!」









 彼が去った店ではこのような会話が繰り広げられていた。

 

頑張って書きます。

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