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仏教と神道

作者: 秋暁秋季

注意事項1

起承転結はありません。

短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。


注意事項2

仏教の本質はまだ辛うじて一口で言えますが、神道は言えません。

仏教と神道はよく混同される。神社で寺の参拝の仕方をする人もいるし、寺で神社の参拝の参拝の仕方をする人もいる。それは一重に神仏習合の歴史があるからなのかも知れない。

でもただ一つ言えることは、全く異なる宗教だと言うこと。

仏教の本質は『皆で幸せになること』。自分が好きな人も嫌いな人も、自分を好きな人も嫌いな人も、須らく。嫌な事は忘れなさい。許してあげなさい。これが根幹にある。

けれども神社にはそう言った考えた方はないように思える。手荒い扱いを受けたら許すこと無く祟るし、祟った上で神になった御前もいらっしゃるくらいだし。

神様と人間が分かり合えるなんて欠片も思っちゃ居ないけど、懇意にする程に甘やかし、蔑ろにする程に罰を与えるところは、何となく人間らしい。そんなところが、好きだ。


「おや、今日は君の髪から焼香の匂いがする」

「規則に反しますが、お寺さんの後に此方に参ったのですよ」

隣に寄り添って顔を近付けながら、彼の方はそう仰った。実のところ、近くのお寺に参拝した後、一度焼香を行った。お寺で欲張った真似は窘められる事であるが、その時ばかりは鼻の穴を広げて、息を吸い込んだ事を思い出す。いい物は飽くことなく求めてしまう。

「まぁ、神社で死は穢れとして扱うからね」

「えぇ。神道において、穢れは徹底排除が基本で御座います。細かく見れば違いはあるのですが、相変わらず神道の事はよく分かりません」

経典や戒律があればもっと確信に近づけるのだと思うが、如何せん神道にはそれが『ない』宗教。きっと生涯考え続ける事になるだろう。

「それで良いんだよ。ずっと考えて、思い続けて欲しい。思われれば思われる程に力が増し、君に御利益を与えられる。多額の金も、宝物も要りはしない。ただ思い続けるだけで良い」

「思ってない方は?」

「歯にもかけないよ?」

そっと頭を撫でる。とろりとした蜜の香りが辺りを包む。嗅げば嗅ぐ程愛おしい。

そうしてきっと、これがきっと本質の一部なのだろう。全ての人間を救う気持ちなんて更々ない。ただ自らを頼り、崇め、信仰する者を懇意にする。そうして人間は万物を恐れ、鎮める事でご利益を得る。これこそがきっと神道。

仏教の本質は結構お寺さんに書いてあったり、和尚さん直々に教わる事が多いのですけど、神道ってよく分かりません。

調べてもあんまり出てこない。


ただ総じて日本の神様はバッチバチに祟るので、そこは仏教と違うかなと。

仏教はやられてもやり返さないが根底にありそうな気がします。嫌いな人も幸せにがモットーなので。


人の理と違うところに心を置いてそうですが、そんな神道の人間らしさが好きです。

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