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魔王シルバーの異世界冒険  作者: バーチ君
アマゾル大陸
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アマゾル大陸への旅の準備

 王立学園を出たオレとリリーは旅の準備をすることにした。以前は旅で使用する道具や衣類、食料はすべて魔法袋にいれていたが、現在はオレの空間収納に仕舞うようにしている。



「シルバーの空間収納ってホントに便利よね。」


「そうだね。リリーが持っていきたい服を部屋に持ってきてくれれば全部入れるよ。」


「本当! 嬉しいわ! でも、下着とか見ないでよ!」


「オレは変態じゃないよ。それに、いつも一緒に寝てるんだから、毎日見てるじゃないか。」


「えっ?! そんなこと考えていたの?」


「違うよ。」



 なんかリリーが小さい声で言った。



“今度、モモカの下着を参考にしようかな。”



「そうだ。獣人3人娘の服も用意しないといけないな。」


「そうね。なら、一旦お城まで帰りましょうか?」



 オレとリリーが城に帰ると、3人娘達はバンパイア族のメイドと遊んでいた。



「あっ! 魔王様! お帰りなさいぴょん!」


「明日にはこの城を離れて、君達をアマゾル大陸の家まで送っていくつもりなんだけど、今日はみんなで買い物に行くよ。」


「本当にゃ?」


「帰れるコン?」


「ああ、本当さ。長旅になるから、必要なものを買いに行きたいんだ。一緒においで!」


「わかったぴょん。」



 オレとリリーは3人を城から連れ出した。そして、王都の大通りを歩いている。意外にも獣人族の3人娘は街で人気者だった。



「あら! ミーアちゃん、キャロットちゃん、ヨーコちゃん。お出かけかい? これでも食べながら行きな。」


「ありがとうにゃ。」



 3人娘は、果物屋のおばさんから串にささったパナップという果物をもらった。



「おお。ミーア達じゃねぇか。これも食いながら行きな。」


「おじさん、ありがとうコン。」



 今度は屋台のおじさんから肉串をもらった。すると、リリーが優しく言った。



「ミーアちゃん達は人気者なんだね。」


「この街の人達は優しいにゃ。いろんなものくれるにゃ。」


「いつももらってるぴょん。」



 すると、目当ての服屋が見えてきた。



「ここに入るぞ!」


「服買うにゃか?」


「旅は長いんだ。着替えが必要だろ!」


「やった~にゃ!」


「嬉しいぴょん。」


「魔王様は太っ腹だコン!」



 3人は手をつないで店の中に入って行った。それをリリーが追いかける。



「シルバーは行かないの?」


「オレはここで待ってるよ。」



 オレが一人で退屈な時間を過ごしていると、城の方からオレを呼ぶ声が聞こえた。



「シルバー! こんなところで何してるんだ?」



 よく見るとセリーヌとモモカが一緒だ。



「明日アマゾル大陸に出発するから、獣人族3人娘の服を買いに来たんだ。」


「魔王様は明日出発されるんですか?」


「そうだけど。」


「今回はどのくらい留守にされるんですか?」


「3か月はかかると思うけど、会議があるから毎月帰って来るよ。」


「私、寂しいです。」



 なんかモモカさんが妙に色っぽい。



「ダメだぞ! モモカ! 魔王様にはリリーがいるからな! 俺だって相手にされなかったんだから!」


「えっ?!」


「シルバー! 何を驚いた顔をしているんだ! 男女2人で1か月以上も旅をして何もなかったんだぞ! お前にはリリーがいるからだろ!」


「・・・・・」



 するとモモカが言ってきた。



「私はいいんです。片思いでも。こうして魔王様の姿を拝見できるだけで幸せですから。」



 すると、店からリリーと獣人族の3人娘が出てきた。3人とも新しく買った服を着ている。三人三様だが、それぞれがよく似合っていた。



「どうにゃ?」


「可愛いでぴょん?」


「恥ずかしいコン。」


「3人ともよく似合っているじゃないか。」



 するとモモカが3人の頭をナデナデした。



「あなた達は本当にいい子ね。私の娘にならない?」


「ダメにゃ。」


「家に帰るぴょん。」


「両親が待ってるコン。」


「そうね。魔王様が一緒だから大丈夫でしょうけど。気を付けて帰るのよ。」


「ありがとうにゃ。」



 そのあと、オレ達は街のレストランに行くことにした。それぞれが食べたいものを注文して、料理が出てくるまで3人娘に話を聞いた。



「ミーアもキャロットもヨーコも同じ国に暮らしていたのか?」


「私達は同じ村だけど、どっちの国にも入ってないにゃ。」


「私達の村は中立地帯にあるぴょん。」


「アマゾル大陸で一番安全な場所だコン。」


「具体的にどのあたりなの?」


「聞かれても困るにゃ。」


「地図があればわかるぴょん。」


「ライオネル王国とティガ王国の真ん中だコン。でも、海があったコン。」



 すると、料理が運ばれてきた。ミーアとヨーコ、それにリリーはステーキだ。オレとキャロットは野菜炒めだ。3人娘は、料理を見るなりすぐに食べ始めた。さすが育ち盛りだ。食後のデザートは冷たくて甘いクリームの大盛だった。3人の顔がクリームだらけになっている。それをリリーが優しく拭き取った。



「リリー様。ありがとうにゃ。」


「魔王様に舐めて欲しかったぴょん。」



 レストランを出た後、旅行中の注意事項を説明した。



「いいかい! 3人とも聞いてくれ。旅の間はオレのことはシルバー、リリーのことはリリーと呼んで欲しい。」


「どうしてコン。」


「この世界では魔族は嫌われているんだよ。」


「だって、魔族の人達はみんな優しいぴょん。」


「魔族は強い種族だからみんな怖がってるんだよ。」


「みんな優しいのにおかしいにゃ。」


「そうだね。だから、オレは世界中を回って誤解を解いているのさ。」


「それで人族の国にいたにゃ?」


「そういうこと。」


「わかったぴょん。なら、シルバー兄ちゃんとリリー姉ちゃんだぴょん。」


「それがいいコン。」


「じゃあ、そろそろ城に帰ろうか。」


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