表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
魔王シルバーの異世界冒険  作者: バーチ君
イグドラ帝国
135/137

イグドラ帝国の武闘大会決勝戦!

 僕達は勇者にすべてを説明した後、3人を帝都に送り届けてから魔王城まで戻った。



「シルバー! 勇者の3人がわかってくれてよかったね。」


「ああ。だが、彼らではサタンに勝てないだろうな。」



 すると、セリーヌが一つの提案をしてきた。



「シルバー! お前があいつらを修行してやったらどうだ?」



 これにはガンマも黙っていられない。



「なら、俺にも修行を付けてください! 師匠!」


「ガンマ! お前にはやることがあるだろう? お前の役目は帝国を倒した後、ガリア王国を復興させることだ! テキーラだってベータだって、お前の帰りを待ち望んでいるんだぞ!」



 ガンマが下を向いてしまった。口には出さないが、テキーラ達のことを気にはしていたのだろう。



「わかりました。皇帝を討伐したら俺は祖国に戻ります。でも、いつか絶対に強くなりますから、その時は俺と手合わせしてください。」


「わかったよ。」



 そして翌日、僕達は帝都の闘技場に来た。闘技場付近まで来ると、やはり見張りが僕達に気付かれないように遠くから監視していた。



「シルバーさん。おはようございます。」


「おはよう。」



 リリーが前に出て行った。



「ユウマ! いい試合しましょ! わかってると思うけど全力でかかってきなさい!」


「そうするさ。リリーさんに手抜きなんかしたら、殺されちまうからな。」


「わかってるじゃない!」



 いよいよ決勝戦だ。観客席からは黄色い声援が聞こえてくる。



「キャー! ユウマ様~!」


「リリー! 頑張れ~!」



 いよいよ決勝の始まる時間だ。一気に観客席が静まり返った。



「始め!」



 ユウマは最初から全開モードだ。剣から轟轟と炎が燃え上がっている。一方のリリーはまだ剣を抜いていない。ユウマが一気にリリーに駆け寄って斬りつけた。リリーはそれを余裕で避ける。さらに、ユウマが動きを加速させてリリーに襲い掛かる。ここでようやくリリーが剣を抜いた。



「カキン」


「なかなかの動きよ。でも、まだまだね。私について来れる?」



 今度はリリーから攻撃を仕掛ける。ユウマは防戦一方だ。ユウマの身体のところどころから血が飛び散っている。



「グホッ グホッ」



 ユウマは満身創痍の状態だ。立っているのがやっとだろう。すると、ユウマが最後の力を振り絞った。全身から闘気が溢れ出る。そして、剣に纏う炎はさらに大きくなった。



『剛炎竜剣』



 ユウマが剣を振るうと、巨大な炎がリリーに襲い掛かる。リリーはそれを見つめながら剣を振った。



『時空斬』



 すると、剣の通った後からどんどん空間に裂け目ができていく。そして、ユウマの繰り出した巨大な炎がその空間に飲み込まれていく。そして、ユウマの胸から血が流れた。



「ドサッ」



 ユウマは地面に倒れた。どうやら意識を失ったようだ。



「勝者リリー!!!」


「オオ———————!!!」


「ワァ————!!!」



 ユウマが担架で運ばれていく。僕は選手控室に運ばれたユウマのところに行った。そこには心配そうにしているミサキとタイゾウの姿があった。



「みんな下がって!」



 僕はみんなをどけて治癒魔法をかけた。



『リカバリー』



 すると、明るい光がユウマの身体を包み込み、ユウマの傷がどんどん塞がっていく。そして、ユウマが意識を取り戻した。



「俺は負けたのか?」


「ああ。そうだな。」


「何もできなかったな~! もっと強くならないとな!」


「そうね。これからも3人で頑張りましょ!」


「ああ。」



 ユウマの目から涙が流れた。何もできなかった自分が不甲斐ないのだろう。僕はリリーのところに戻った。



「おめでとう。リリー!」


「ありがとう。シルバー! ちょっとやりすぎちゃったかな?」



 するとセリーヌがしかめっ面で答えた。



「いいんだ! あのくらい! あいつらにはもっともっと強くなってもらわないと困るからな!」


「厳しいな~! セリーヌさんは。」



 その後表彰式が行われ、予想通りベスト4の選手は城に呼ばれた。何やら報酬を与えられるらしい。



「ベスト4ってことは俺も行くんですか?」


「そうだね。リリー、ユウマ、タイゾウ、ガンマがベスト4だからね。」


「師匠とセリーヌさんはどうするんですか?」


「行くよ。でも、他の人間にはわからないようにね。」


「なるほど、そういうことですか。」



 その頃、城に戻った皇帝アルカイックは部下に聞いた。



「どうだ? リリーとかいう小娘のことが何かわかったか?」


「いいえ。何もわかりません。どこの出身なのかも不明です。」


「そうか。」


「彼女には同行者が3人います。一人はベスト4のガンマ、それと少女2人です。」


「ならば、4人がレジスタンスの可能性があるな!」


「はい。」



 皇帝アルカイックの顔から不敵な笑いがこぼれた。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ