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第2アイス

『お邪魔します』


『おじゃまー』 『ですー』


『うわぁ。。すごい本の数。それにとても広くて天井も高い!』


『見たことない物もたくさんです!』


『ふふ、あいさんは感情が豊かでかわいい方ですね。本を読んでお茶を飲む時間がとても好きなんです。それで少しづつ集めていたら結構な数になっていました。この辺にある物は作物の研究や遺跡調査で使うものですね。最近は増えすぎて整理が、、、』


『とっても素敵な趣味です!研究に遺跡調査、、もしかして学者さんですか?!そうだ、このマスクって頂いていいんですか?ものすごい貴重なものだったり?』


『いえ学者というほどでは、ほとんど趣味ですね。あとは探している人が居るからですね。珍しい物ではありますが、あまり用途もないですし使って頂いたほうがありがたいです』


『はい、お茶をどうぞ。熱いので気を付けてくださいね?あいさんの言語や服に種族も私の知らないものばかりですがどこからいらっしゃったんですか?あまり立ち入る者がいない森に居ましたし』


『もしかしたら信じてもらえないかもですが、おそらくこことは別の世界から来たんだと思うんです。車で事故にあって気づいた時にはあの森にいたんです。』


『別の世界。。確証はないですが、車で事故にあった時の衝撃でこちらの世界と干渉して飛ばされたのかもしれません』


『何かの拍子や地殻変動で建造物や素材が違う場所から飛ばされてくる事はよくありますが、長い年月をかけて次元を彷徨ってくることがほとんどだったので。生きている方が飛ばされてくるというのはとても興味深いです。あ、一人でぶつぶつすいません。つい考察してしまいました。そうだ、まずはこの測定器に乗っていろいろ調べてみませんか?種族や魔力量など図れる便利なものなんです』



 あー。すごく見たことある。うん、体重計。でもマスクも全然違うものだったし普通の体重計じゃないよね? 


『あのー、これって体重を測ったり出来ます?』


『はい、出来ますよ。実は種族を図ることや魔力量を図ることはほとんどなくて重量を図ることがほとんどなんです。もしかしてこれに近い物を見たことあるんですか?なかなか珍しい道具でかなり昔に違う大陸で作られた物なんですよ。もしかするとあいさんの世界から?』


 やっぱり体重計だった、うーん。もしかすると地球に近い世界だったりして。



 まぁとりあえず色々調べてもらってから考えよう!早くアイスの情報も知りたいし。



『少し見た目が違うけどわたしの世界でもありました。さっそく乗ってみます!ってきなこちゃん達も一緒に乗るの?もしかして心配で、、っていたたー』



『おなかすいたー』『ごはんまだー?』



『ふふ。お腹が空いてたんですね、よかったらこちらをどうぞ。甘くて美味しいんですよ♪』



『ありがとー』『すいーとじゃないけど芋だー。ありがとー』



『すいーとぽていとという品種なんですが品種の事ではない、、みたいですね?』


 

スイートポテトではなく品種名が''すいーとぽていと''とは。ちょっとだけズレててなんだか面白い。



『はい、私が居たところではこのすいーとぽていとに似たものを使って甘いお菓子にするスイートポテトというものがありました。ハムちゃん達の大好物なんです』



『なるほど、料理名がスイートポテト。近い名前なのもあいさんの世界と何かの繋がりを感じますね。火を通したり茹でたりが料理だと認識していましたが甘く加工するんですね。なんだか楽しそうですね。今度ぜひ教えてくださいね?』


『はい!一緒に料理しましょう。っとそうだ、測定器に乗ってみますね』


『ここの数値が魔力量で。。。え?!こんな結果は初めて見ました!それに知らないスキルが』



測定結果


身長148センチ 体重〇〇キロ 出生地 エラー(未登録)


魔力レベル 魔力レベル上限


火1/1

水1/1

雷1/1

風1/1

光1/1

?1/99


特殊スキル アイスメイカー


『魔力レベル上限が1?それに?属性に特殊スキル?アイスメイカー。。。とても興味深いですね』


『もしかして上限1って成長しないってことだったり、、?』



『魔力レベルは?属性以外上がらないと思います。あ、そんなにがっかりしないでください!それに?属性やアイスメイカーなんて初めて見ましたよ!しかも上限99なんて』


 アイス、あいす、アイスメイカーってもしかしてアイス出せたりして?!さっそく!


『あいすめいかー! あれ?何も出ない?』



『魔法を使うときは何を出すかイメージしながらだとうまくいくと思います、たとえば火属性スキルだったら火を出すイメージで使いますね』


 なるほど? じゃあスーパーなやつをイメージしてっと

『あいすめいかー!うわぁー手からアイスがー?!!お皿お願いしますー!』


 

 床に落ちたアイスはハムちゃん達がおいしくいただきました。(※リアルハムちゃんにはあげないでください)



『これがあいさんの言っていたアイスですか。私の思っていたものとは全然違いますね、この大陸では水が凍った物がアイスと呼ばれていますね』


 あー、確かにそれもアイスですね。。。もしかしたらこの世界にはアイスクリームは存在しない??


 いや、アイスがなくてもトッピングとかジェラートならあるかもしれない!それにまだあるかもしれないし!きっと探し出してみせるよ!


『このアイスというのはとっても冷たくて甘くて美味しいですね。こんなに甘いもの初めて食べました。すいーとぽていとよりも甘いなんて』


『アイスは至高の食べ物です!このアイスも確かに美味しいんですが、、、お店で売っているアイスはもっと美味しいんですよ??スーパーなカップをスーキさんにも食べさせてあげたいです』


『これよりも美味しいなんて!いつか食べてみたいです。もしかしたらですがレベルが上がったらアイスを自在に出せるようになるかもしれませんね』


 !!スーパーなカップを自給自足出来るかも!ほとんどの魔法は全然使えないみたいだけど。アイスが出せて良かった。自給自足出来るかもなんて夢みたい。


 よし。ハムちゃん達とアイス魔法を極めていこう!スーキさんが良ければ一緒にアイスを探す旅したいなぁ。


 

 


 あれなんだかふらふらする。





『あいさん?!大丈夫ですか?!まさか魔力切れ?!そんなに魔力を使う魔法だったなんて!きなこちゃんとあんこちゃんも一緒にベットに運んでいただけますか?』





『はーい』『まかせてー』





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