第1アイス
んー、なんだか久しぶりによく寝た気がするなぁ。
あれ? 私なにしてたんだっけ? んー、、、あれたくさんの冷蔵庫が落ちてきて、、たしか、、、死んだ??でも生きてる?でもなんだか景色がおかしい。
うーん。すごく森。見渡す限りの緑。んー空気がおいしい。そしてとてもお腹が空いている。
現状どこなのかとかよりもアイスが食べたい。とても食べたい。
特にスーパーなやつが食べたい。知らない場所だけどきっとコンビニくらいあるよね!ちょっと歩いてみよう!
さてお財布の中身を確認してと。ん?あれお財布? あれ?なぜか寝巻きのワンピースだしお財布どころか何も持ってない?!
靴もクロッ○スてきなサンダルだし。
出勤してたからお財布とかも持ってたしスーツだったんだけど、、やっぱり召された?とりあえず周りを散策して誰かに会えないかな。
散策しておよそ1時間後
ない。なにもない。そしておそらくこれは異世界というやつ?見たことある植物に似ているけど花びらが円で一枚だし木もつるつるだし、、こんなにおなか空いてるし夢でもなさそうだしなぁ。
それにしても一番の衝撃だったのは散策中に水たまりに映った自分の顔が幼くなっていたのが衝撃だった。自分で言うのもあれだけどかなり美人になってる。元の自分はこんなに肌白くて鼻も高くなくて二重でもなかったもの。
だいぶ疲れてきたけどもう少し誰か居ないか歩いてみよう。
んー?なにか聞こえるような?
がさがさ バキバキ
何か近づいてくる?? なんだろう? 怖い生き物とかじゃないといいなぁ
大きなかわいいもふもふ。
きっと夢に違いない。でも大きくても見間違えるはずがないよ。大好きなとっても大切な家族。きなこちゃんにあんこちゃん。会いに来てくれたのかな。もしかしたら一緒に召されてしまった?
会えてとっても嬉しい。
大好物のスイートポテトのおやつとむぎをあげたいけど今なにももってなくt、ちょ、ぺろぺろがすごい。ごめんごめん!
きっと会いにきてくれたんだね。ありがとうきなこちゃんあんこちゃん。ご飯なくてごめんね?ふたりに会えたらなんだか安心したよー
ん?あっちに行くの??わかったからふたりとも引っ張らないでー、わー。
ん??誰かいる? もしかしてこの人に会わせたかったのかな?
とても綺麗な肩まで伸びた髪。
きれいな人だなぁ。あれ?小さいハムちゃんみたいなしっぽがある?
『@#&?¥%=?』
え?なんか話したと思うんだけど全然わからない。
外国語かな? それにしても綺麗な人だなぁ。こんなに綺麗な人はきっとアイスが大好きに違いない。特にスーパーなやつ。え?マスク?つけて欲しいのかな?アイス臭かったかな?
『これでわたしの言葉が理解できますか?』
『え?!あ、はい、わかります。』
『つかぬ事をお聞きしますがここは天国か異世界でしょうか、そしてアイスはありませんか』
『てんごく?異世界かというのは分かりかねますが”あいす”なら聞いたことがありますよ』
アイスはあるんだ!やったー!スーパーなカップはあるかなぁ、なんでもいいからアイス食べたい。
『アイスはどこで食べれますか??』
『そうですね、出来れば食べさせてあげたいのですが、、、この辺だとなかなか手に入りにくいですね。気温の低い地域に行けば手に入ると思いますが』
『アイスガナイナンテ、、教えていただいてありがとうございます。存在してるだけでも希望が持てました』
『お力になれずすいません。ところでその珍しい服の素材とそちらの珍しいお二方について聞いても?』
寝巻ってこの世界だと珍しいのかな?ハムちゃんも大きいのはやっぱり珍しいよね
『あ、申し遅れました。私はロボローフ族のスーキと言います』
ロボローフ。きっとロボロフスキーハムちゃんの擬人化。そりゃあ綺麗なはずだよ。
『私はみたらしあいと言います!服の素材はコットンとかだと思います。ふたりはきなこちゃんとあんこちゃんです』
『ほとんど見た目は変わらないけど見たことのない素材。それとパールホワイト族だとお見受けしたんですが。しっぽもないし肌もほとんどつるつるで髪も黒いですね、、。そうだ、よければ私の家に来ませんか?お困りのようですしあいすはお出しできませんが何かお出ししますよ?そして色々お話ししましょう!』
ハムちゃんのお家。きっとかじりやすい木造のお家に違いない。ハムちゃんのお家に入れるなんてとっても楽しみ。
『はい、ぜひぜひ!ここがどんな場所かも知りたいですしスーキさんとお話たくさんしたいです。それにアイスとかアイスとか色々調べましょう!』
『ふふ。あいすがそんなにお好きなんですね?頑張って調べましょうね。あいさんと呼ばせていただいても?』
『はい!私もスーキさんって呼ばせていただきます!』
『ワタシはきなこもちだよー』 『ワタシはあんこもちだよーヨロシクねー』
このマスク神アイテムですか。ハムちゃんの言葉が分かるなんて。挨拶できてとってもいい子。かわいいねーもふもふ。
『わぁーもふもふサレルゾー』 『にげろー』
そんなこんなでスーキさん家を目指し歩くこと30分。だんだんとスーキさんのお家と思われる立派な建物が見えてきた。
『ここが私の家です。ロボローフ一族の集落からはかなり離れていてあまり人を呼ばないので少々散らかっていますが。。ゆっくりしてもらえると嬉しいです』