いきなりボッチ決め込みました。
懐かしいなぁ。思い出したくない。。。記憶消せないかな
「(ははっ!早くも一人は落としたわ、あいつの噛み具合からして私に夢中になったでしょうね。)」
「雪乃ー?何してるのー?」
雪乃「えっ!あぁいや!なんでも!(危ない危ない。ニヤニヤするの控えなきゃ。)」
その2人は、入学式始まりのチャイムギリギリに着席した。
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校長「諸君。まずは、入学おめでとう。これから...」
話長いパターンだろこれ...あぁーだりぃー。聞くのがだるい。いや待て!背筋を伸ばすんだ俺!いつ可愛い子が見ているかわからん!真面目でいい男を演じなければ!伸ばすだけで聞かないけどねっ!!
そうこうしてると、一人一人の名前の読み上げに移った。訳分からんが、入学者の名前を呼んで、呼ばれた生徒は返事をして立てばいいらしい。
気づいたら俺の番が近いな。
校長「安田ッ」
滝「はいっ『はいっ!』...ん?」
え?俺の番じゃないの?普通横に来てるから俺の番だよな?
クスクスクスクス
なんだよこいつら、え?なにおれ、まちがってんの?なんで俺の番にもうひとり大柄な奴が返事してんだ?
校長「6組の安田(はい、滝ですが。)、君はもう少しあとだ。」
えええええええええっ!なにそれ、普通順番的に俺じゃん!?なんでそんなトリッキーな呼び方するの!?俺わらわれもんじゃん!!
そんなこんなで入学式は終わった。あとは教室に戻って話されて終わりらしい。
滝「ちくしょぅ...笑われ者だ...。」
桜「ぜーんぶ滝が悪いんじゃん??」
滝「はぁ?そもそもあいつが変な呼び方を...」
立野北「えー、安田君、校長先生の話聞いてましたか?えー、校長先生、えーちゃんと説明されてましたよ?」
返事のことについて言われているのだろう。説明してたんかいあのハゲ!そりゃ俺が悪いっすわ!
滝「す、すんません。」
立野北「入学式初日から目立つ行動はやめてくださいね。」
スタッスタッスタッ
カイロは歩いてった。酸化済みのカイロは去っていった。の方がいいか。はぁー、気分落ちるぜぇー全くよ。入学式くらいキリッと終わらせたかったのになぁ
桜「ほら、お話始まるから、早く行くよ!」
滝「おう。」
またくだらない話をされたので無視決め込んだ。うっすら聞こえたのには、明日の予定のことについてなんか言ってた気がするが、それは後で桜にLONEで聞こっと。
翌日。早速授業が始まる。1時間目は数学だ。俺の周りの奴らはもう何人か友達ができているらしく、仲良く話している。俺も話さなきゃなぁー。
キーンコーンカーンコーン。ガラガラッ
「お、そこの君!今日の号令をしてくれないかな?」
「あっはいっ、きおつけ、れいっ!」
『おねがいします。』
木村「はぁーいお願いします。これから1年間!みなさんの数学を受け持つ、木村と申します、よろしくぅ!」
『よ、よろしくおねがいします』
みんなの引き方がすごい。まぁそれもそうだろう。よろしくぅとか言いながらピースしてくるんだ。なんていうか、ウザイとか超えて怖い。本当に数学教えられるのか...?
木村「みんなかなり引いてるねぇ、でも先生慣れっこだから大丈夫でーすっ。それじゃまずは、自己紹介からします〜!」
無駄な話が多いので、割愛して俺がまとめてみた。彼は俺の住んでいる県で一番偉い大学卒で、高校生の時偏差値80だっていう数学化け物だったらしい。80ってどんなけすごいのかわからんが、とにかくすごいのだろう。ちなみに俺の学力は、それなりに高めで、塾にも行かず自宅学習で頑張っている。努力家な俺ちょーイケメン。
木村「そんなわけで、よろしくねぇー!」
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桜「おつかれー!今日2時間だけだから帰ろうよ!」
滝「え?2時間なの?なにそれ余裕じゃん!」
桜「余裕っていうかもう終わって帰れるけど...」
「桜ちゃーん、一緒に帰ろー?」
桜「えぇ!?え、えっとー、そのー...」
滝「気にすんな、一緒に帰れよ?」
桜「え、そ、そう?でもそしたら滝、ぼっち...」
滝「うるせぇ!!そんな心配いらんわっ!」
まさか桜が俺をぼっちと見ていたなんて...あれ?でもたしかに、周りのヤツらは友達と帰ってる。初日話した龍斗も、別の野球部らしき人と帰ってるし。...うそ...友達作り...乗り遅れた?
ヤヴァイ。