ついに始まる俺の高校生活
ほとんどが、私、雨夜鳥隊長の実体験です。登場人物も名前を変えただけでほぼそのまま存在します...。雨夜鳥の高校生活を共有してください...。
春の訪れ。
それははるか昔から喜ばれたもの、いや、むしろ
昔の方が喜ばれていただろう。なにせ、歌で詠むほどだ。冬の厳しさの表れでもあるな。
そんなことを考えながら、俺は大きな桜を見上げている。おっと、入学式に遅刻はまずい。そろそろ行こうか。
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タッタッタッタッタッタッッッガシャンッッ!!
「あああぁぁぁ!遅れるかと思った!」
かっこつけて桜なんか見てるんじゃなかった。あの後道に迷うわ信号で止まるわで思いのほか時間取られちまったぜ・・・ん?みんな見てる。
「ちょっとなにやってるの!初日からギリギリとかヤバイでしょ!」
ん?こいつは・・・
「なんだ、桜か。」
桜「なんだ、じゃなくて!なんで時間に余裕もってこないの!?」
「う、うるせぇ。(言えねぇ...本当は学校楽しみで1時間前には駅にいたなんて言えねぇ...)」
桜「滝ってばまったく。先生まだ来てないから、早くすわんな?」
滝「お、おう...」
周りの席の人達にクスクス笑われながら、窓際の1番後ろの席に座る。桜は教室のドア入ってすぐのところだから、対称的な位置取りだ。
待ちに待った高校生活。大丈夫、シュミレーションなら軽く2万回はしたっ!映画、マンガ、小説、高校生活を取り上げたものに間違いはない。イチャラブ学園生活に熱い友情!うおおおぉぉ!満喫するぞぉ!!!
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キーンコーンカーンコーン...ガラガラッ
立野北「えー、皆さん、えー、入学おめでとう。えー、今日から、えーこのクラスを、えー受け持つ、えー立野北と、えー申します。えー...」
うわー、いるよなぁー、無駄にえーっていうやつ。しかも俺が思ってた担任じゃない。若くて綺麗な新米美女教師じゃないの?普通。何でこんな使い古したカイロみたいなおばさんなんだよ...いやいや失礼だ。まぁー、話聞くのめんどくさいから、えーって言う回数でも数えるか。
キーンコーンカーンコーン
立野北「それでは、えー、これから、えー入学式を、えーはじめるので、えー体育館用の靴を、えー忘れないように、えーしてください。」
『はい』
105回。わずか10分の間に105回もえーを言い放つ奴がいるのか...高校とはそういう場所なのだろうか...末恐ろしい。
トントンッ
ん?
「107回えーって言ったよね!あのおばさん!」
おいおい、こいつ初対面の俺に話しかけてくるとかコミュ力ヤバイな!しかも俺の数えた数と微妙に違うし!
滝「え、まじ?俺は105回な気がしたんだけどな」
「うっそ!107回だって!俺本気で数えたもん!」
滝「こんなことに本気出すなよw」
「それもそうだなw」
案外いいやつそうだ。最初見た時、10円玉を投げたり弾いたりしてぶつぶつ言ってたから頭イってんのかと思ったことは内緒にしておこう。
龍斗「俺の名前は龍斗!よろしくな!一応野球部にするつもり!」
滝「俺は、安田滝。よろしくなっ、部活はまだ決めてない!」
それから俺達は、体育館用の靴を持って体育館に移動した。移動すると、そこは新入生と保護者でパンパンになっていた。よし、俺の千里眼を使う時が来た。
可愛い子ハンターモードオンっ!!
どれどれ〜?まず俺のクラスからだな、えーと〜?
おっ、誰だあの人、後ろ姿だけでいえば俺の理想!こっち向け!こっち!!
願いが通じたのか、彼女がこちら側に顔を向ける。
俺は絶望した。
...きっとウラ〇ンキンを女体化したらあんな顎になるんだろう...後ろ姿で期待するのは今後やめよう。ダメージデカすぎて倒れそうだ。
そー簡単に可愛いこと同じクラスになれんわなぁ...
バンッ
いてっ、なんだ?不良か?
「あっ、ごめんなさい!」
...か...可愛いっ!!何この子!顔や体型は完璧な上に匂いまでいいんだけど!ちょータイプ!
滝「あっいや、その、だ、だいじょぶでふ。」
「えっ...あ、はい、なんかごめんなさい。」
その子は走っていった。いい匂いはまだ漂っている。
可愛すぎてかなり焦ってしまったな、あの子若干引いてた気もするが。クソッ!高校生活enjoyするための第一歩がっ...!
もういい、もう可愛い子探しは後でいい!とりあえず席に座るか。このままだと迷ってしまいそうだ。
ついに始まる...俺の高校生活!