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シャドウの異世界魔王道  作者: river
魔王誕生編
8/28

初のちゃんとした戦闘

 

 まだ僕のレベル上げは続く。

 木を腐らせて目印にしておき、森の端へと向かう。

 周りを見渡してみるけど、木が覆っているだけだ。

 

 一応、森の端を目指してはいるけど、そうそう早く森の端に着くわけがない。

 シロネ曰く、ここから歩いても一か月はかかるらしい。

 どんだけ大きい森なんだよ。

 

 そう思っていたら見つかったよ。

 何だアレ?

 シカの一角バージョン?

 

『種族:サーベルディア― LV8』


 サーベルねー。 

 つまり、というかつまらなくても角が武器だろうね。

 だが蹄なんかも注意しないといけない。

 油断ダメ、ゼッタイ。

 

 とにかくだ。

 君は今日の夕飯になってもらう。

 突撃、お前が晩御飯!

 ってね。


 まずは奇襲攻撃だ。

 音を立てないようにこっそり近づく。

 逃げられたりしたらダメだからね。

 よし。

 気付いていない。


 サーベルディア―の足を掴む。

 うおっ!

 いきなり動き出した。

 そりゃそうか、いきなり掴まれたんだし。

 だが放さない。

 むしろ更に力いっぱい掴む。


 ――腐蝕の霧、発動。


 サーベルディア―の足に腐蝕の霧が纏わりつく。

 どんどん腐っていくのが見た目と音で分かる。

 いいぞ~。

 どんどん腐っちまえ。

 

 ただし、胴体だけは傷つけない。

 だってそこはシロネの分だからね。


 とにかく足は封じた。

 

 今度は大きな声を出さないように喉を腐らせる。

 苦痛の声が聞こえるが、知ったもんか。

 僕が、いや僕達が生きるためだ。

 せいぜいさっさと死んでくれ。


 だが、やはり一筋縄ではいかないらしい。

 サーベルディア―は身体に張り付いた僕を、地面に擦り付けた。


 痛い!

 特に背中痛い!

 そしてサーベルディア―は僕を吹き飛ばした。


 木にぶつかる。

 ぐえ。

 あー痛い痛い。

 でもこの程度は一時間あれば治る。

 

 しかし厄介な状況になった。

 サーベルディア―が、最後の力を振り絞ってこっちに突撃しに来た。

 ヤバイよ、突撃自分が昼ご飯確定だよ。

 後ろは木で避けられない。


 どーしよっかなー、この状況。

 こういう時は慌てるもんだけど、なぜか冷静に考えられる。


『恐怖耐性がレベルアップしました』


 あ、なるほど。

 恐怖耐性があったからか。

 これは使えるスキルだな。

 でも、状況は一切変わっていない。


 相変わらずだな~。

 けど、この状況の打開策はわかった。

 ほらほら。

 もっとスピード付けて来いよ。


 サーベルディア―が突っ込んでくる。

 あと数秒したらペチャンコだろう。

 でもそうならない。


 影歩発動っと。

 僕は影に潜る。

 そしたらどうなるかって?

 そんなの決まってる。


 サーベルディア―の角が木にぶっ刺さるんだよ。

 しかも勢いよく刺さって抜けないらしい。


 そして僕は影からヌッと出る。

 もはや伝統だよねこのヌッは。

 

 でも、そんなことはどうでもいい。

 今度こそちゃんと息の根を止める。

 腐蝕の霧発動っと。


 そのままサーベルディア―は動かなくなった。


『経験値が上限に達しました。シャドウ亜種がLV2からLV3になりました』


 レベルアップ来たよ。

 よし。

 思ってたより早い。


 『各種ステータスが上昇しました』

 『レベルアップボーナスとしてスキル経験値を獲得しました』

 『レベルアップボーナスとしてスキルを取得しました』

 『鑑定がレベルアップしました』

 『腐蝕の霧がレベルアップしました』

 『自己再生がレベルアップしました』

 『影歩がレベルアップしました』

 『恐怖耐性がレベルアップしました』


 へいへい。

 二度目ともなればちょっとは慣れる。

 そんじゃ、ステータスを見てみよう。


 『種族:シャドウ亜種 LV3 名前:アキカゲ

 体力:20/20

 魔力:20/20

 筋力:15

 防御:15

 俊敏:15

 耐性:15

 運:12

 スキル

 「鑑定LV4」「腐蝕の霧LV4」「自己再生LV3」「影歩LV3」「恐怖耐性LV3」』


 いいね、どんどん強くなってる。

 でも新しいスキルは無いみたいだ。

 レベルアップすれば良いってもんじゃ無いみたいだね。


 でも今夜の食べ物は手に入った。

 よし、シロネの元に戻ろう。

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