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シャドウの異世界魔王道  作者: river
魔王誕生編
19/28

魔王誕生

 声が聞こえてきた。


『個体名:アキカゲの魔王化を開始します』


 身体の奥底から、力が溢れだす。

 レベルアップの時に感じる心地よさとは、また違う。

 生まれ変わる感覚がする。


『個体名:アキカゲを魔王化するにあたり、ステータスとスキルを変質させます』


『個体名;アキカゲに運以外の全ステータスを+五千します』


『所持スキルを個体名:アキカゲに適応させるため統合と改造をします』


『大地魔法と火炎魔法、水魔法、暴風魔法、雷電魔法、氷結魔法を統合します』

『自然魔法を取得しました』


『虫系魔物殺しと飛行系魔物殺し、獣系魔物殺しを統合します』

『魔物殺しを取得しました』


『物魔耐性と硬化、鉄壁、我慢を統合します』

『魔鋼鎧を取得しました』


『集団行動と思念伝達、指揮、高速思考、平常心を統合します』

『高速演算を取得しました』


『毒、麻痺、恐怖耐性と抗体を統合します』

『状態異常耐性を取得しました』


『奪取の魔気を改造します』

『奪取の魔王を取得しました』


『経験値が上限に達しました。シャドウ亜種がLV310からLV500になりました』


『各種ステータスが上昇しました』

『レベルアップボーナスとしてスキル経験値を獲得しました』


『種族名:シャドウ亜種 魔王個体 LV500 名前:アキカゲ

 体力:10000/10000

 魔力:10000/10000

 筋力:10000(20000)

 防御:10000(100000)

 俊敏:10000(100000)

 耐性:10000

 運:500(1000)

 スキル

 「鑑定LV9」「奪取の魔王LV9」「ソニックスターLV9」

 「超感覚LV9」「炎噴射LV9」「超音波LV9」

 「吸血牙LV9」「第六感LV9」「高速魔力回復LV9」

 「回復魔法LV9」「怪力LV9」「高速体力回復LV9」

 「弓術LV9」「強化魔法LV9」「召喚魔法LV9」

 「威圧LV9」「飛翔LV9」「擬態LV9」

 「仮眠LV9」「幸運LV9」「暗殺LV9」

 「自然魔法LV9」「魔物殺しLV9」「魔鋼鎧LV9」

 「高速演算LV9」「状態異常耐性LV9」「魔闘術LV9」

 「闇魔法LV9」「スキル譲渡LV9」「空間魔法LV9」』


 うわっ。

 いきなりたくさんの情報が送られてきた。

 でも前みたいに苦しくない。

 すらすらと理解できる。

 何で?


 ……もしかしたら『高速演算』のせいかな?

 だったらものすごい事になる。

 あの量を一瞬で理解する事が余裕なんだよ?

 どんだけ頭良くなっちゃったの僕。

 どっちかっていうと前世の方で欲しかったな~。

 テストとか勉強しなくても、百点確定だね。


 そんなことを考えていたら、グイッと引き戻される感覚があった。

 そうだ、魔王の魂(?)がシロネに憑依したんだ。

 まったく。

 面倒くさい事になった。

 シロネを人質にしなけりゃいいけど。

 そんなことを考えながら、僕は目を覚ました。





 目を覚ました僕は、一気に立ち上がった。

 そしてシロネを見る。

 さっきと変わらず、白い少女のままだった。

 少女っていうか、美少女だ。

 魔王と瓜二つの。


 僕は警戒する。

 だってまだ魔王が魂となって生きているからだ。

 今度はシロネの身体でバトルってこともあり得る。

 そうなったら厄介だ。

 シロネの身体を傷つけるわけにもいかない。

 僕がどうするか迷っていると、シロネ(?)が話しかけてきた。


「アキカゲさん?何で構えるんですか?私です!シロネですよ!」


 その顔は本当に驚いているようだ。

 『第六感』にも反応しないってことは、嘘を言っているようにも見えない。

 ってことは本当にシロネ?

 

『本当だよ~♪』


 おわっ!

 魔王の声が来た!

 これは『念話』で来てるのかな?

 じゃあやっぱり魔王がシロネの中にいるの?


「はい、私が魔王を受け入れたんです」


 魔王を受け入れた(・・・・・)

 憑依されたんじゃなくて?


「取引したんです。魔王さんに身体を貸す代わりに、力を分け与えてくれるって……」


『そーそー!それに憑依と言っても、相手の合意無しじゃ乗っ取れないしね」


 結構条件きついんだね。

 というか、憑依のスキルなんてあったっけ?

 あったとしても僕に奪取されたはずなんだけど?


『スキルじゃなくて、そういう魔法道具があるの。憑依の丸薬っていう道具……というか食べ物?なんだけど、一日以内に食べた二人の内、一人が死ぬともう一人の方に憑依できるんだよ。もちろん両者の合意が無かったら憑依出来ないんだけどね』


 めちゃくちゃ厳しい条件だね。

 つまり、身体の支配権はシロネにあるってことか。

 それなら安心安心……するわけないでしょ!


 だって魔王がシロネの中にいるんだよ?

 いくら倒したって言っても、安心できるわけがない。

 というか、何でシロネの身体に憑依したの?


『いや~最初は死ぬつもりだったんだけど、ネズミちゃんを連れてってから君の今後が見たくなってね、だからかな?』


 つまり、僕の監視をしたいってこと?


『監視っていうか観察?とにかくもっと君のやる事を見てみたいんだよ♪』


 ものすごく迷惑!

 ……って言っても、シロネの身体から出ていくつもりは無いんだね?

 

『この子が出て行けって言うのなら話は別だけど?』


「でも、私はもっと強くなりたいんです!アキカゲさんの役に立つために!」


 シロネもシロネで頑固だなぁ。

 嬉しくないわけないけど、危なっかしいし。

 無理はしないでね?


「はい!私は大丈夫です!」


 それならいいけど、危ない事になったら僕を頼るんだよ?

 

「もちろんです!」


 あと魔王。

 シロネに何かしたら承知しないよ?


『ハイハーイ!』


 本当に大丈夫なんだろうか……。

 とにかく、魔王がシロネの身体に憑依(?)した。


『あ、アキ君、私も名前が欲しいんだ!』


 名前?

 なんで?

 

『だって魔王じゃ不便でしょ?アキ君も魔王なんだし』


 あーそっか。

 だったらそうだなぁ……。

 じゃ、黒子(クロネ)でいこうか。

 シロネと反対ってことでね。


『クロネかぁ、うん!気に入ったよ!』


 そりゃよかったよ。

 気に入らなくってもそう呼ぶけどね。




 というか、魔王になったらどうすればいいんだろう?

 まずは安全な所に行くかなぁ。

 

 ……安全な所ってどこだよ!

 とにかく外の情報がない。

 クロネに聞いてみても、数百年間『魔の森』に引きこもってるせいで、外についてはほとんど何も知らないらしい。

 しかも、魔物と人類の敵なのだ。

 その頂点たる魔王が、人類と仲良く出来るわけが無い。

 一応僕は人の形をしているけど、ステータスを見られれば魔王だと分かってしまう。

 鑑定スキルを持っている人間に会わないとも限らないし、人間の町に行くのはよした方が良さそうだ。

 つまり、ここくらいしか安全な場所は無いってことだ。


 でもなぁ……。

 ここで百万年過ごせるほど僕は忍耐が無い。

 絶対に発狂する。


 となると、やっぱり外には行きたい。

 どうするべきかなぁ……。


『じゃあ、侵略でもしちゃえば?』


 え?

 そんな軽く言っちゃう?

 ってか出来るのそんなこと。


『私たちなら出来る出来る!』


 お前絶対面白がってるだろ!

 全く、すぐに物騒な話になるんだからなぁ。

 でも侵略ねぇ……。

 二人(クロネも入れると三人)でそんな事出来るわけないよ。

 シロネも嫌だよね、侵略なんて。


「いいえ?アキカゲさんの意思なら、それに従いますよ?」


 意外と積極的!?

 で、でも人手とか足りないし~。


『そんなの、作っちゃえばいいじゃん!』


 作る?

 作るって、人手を?

 ゴーレムってこと?


『ゴーレムじゃなくて、自分の配下だよ!』


 配下?

 まさか魔物を作るなんて言うんじゃないだろうね?

 僕がそんなスキル持ってるわけないじゃん。


『スキルなんて奪えばいいでしょ?』


 ……いやいや、そんなスキル持ってる奴なんてそうそういるわけ……。


『この近くにグロウススライムっていうのがいるんだけど、そいつが増殖するスキルとか持ってたな~』


 わかったよ!

 やりゃいいんでしょ!

 ただし、配下を作るだけだからね!


『自分でもワクワクしてるくせに!』


 だまらっしゃい!

 とにかくこのあたりの魔物は全員奪ってやる!

 首を洗って待ってろ魔物共!

次回は五月二日予定です。

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