僕の神能 僕のゼンラー
薄暗く幻想的な光に満ちる夜の砂漠をひたすら歩く。
昼の砂漠が太陽のワンマンコンサートだとしたら、夜の砂漠は星々と月によるオーケストラだ。そんな雄大で神秘的な世界を僕は歩く。
「そろそろ疲れてきたな、それに寒くなってきてる。コンビニ出てからどのくらい時間経ったかな?」
「ちょうど四時間だよ」
特にとりとめも無い事をぼそぼそと二人で話してたら結構時間が過ぎている。内容は無いようと言う感じのどーでもいい事をなんとなく言ってただけなのに不思議なものだ。
飽きたと思ったけど、やはりこの砂漠に魅せられているのかな。
「四時間も歩いてたのか、僕頑張ったな。意外に結構歩けるもんなんだね。そろそろ一度コンビニに戻っるよ、休憩しよう」
そう呟いたらコンビニのドアが現れた、コンビニに戻る気で話してたから僕の神能が反応したみたいだ。丁度良いのでそのまま中に入る。
「わかったよー、待ってる」
「ただいま」
「うわぁ、待ってないよ!」
ガイアちゃんの驚く声がレジの向こう側から聞こえてくる。
戻ると言った時には、すでに戻っていたから驚かしてしまったようだ。
砂漠を歩いてる時もテレパシーで会話してたけど、やっぱり生の声の方が可愛いな。
「コンビニの中は暖かいな」
「おかえりーのおつかれさまー、順調そうだったけど夜の砂漠はどうだったの?」
レジの向こうから小走りで僕の方に駆け寄って来るガイアちゃんは満面の笑顔だ。まるで新妻が家に帰ってきた旦那を出迎えるようなハッピーな空気を醸し出している。
余りに嬉しそうなので僕まで幸せな気分になれる。
「気づいたら四時間過ぎていたからね。この分なら歩くのは順調に行けそうだよ」
「それはよかったよ、なら時間さえ掛ければいつか砂漠抜けられるね!」
うんうんと元気に頷くガイアちゃんはとっても可愛い。
笑顔は人を幸せにするって実感無かったけど、こういう事なのか。
「そうだね、気が早いけど砂漠を脱出する目処がついたって感じだ」
化物とか不安要素はまだまだあるけど、とりあえず一安心だね。
コンビニで戻ってきた事だし何か食べよう、そういえばガイアちゃんは食べる必要あるのかな。今まで僕しか食べてないけど平気だったのかな。まあ目の前に本人が居るんだから聞いた方が早い。
「僕はお汁粉買おうと思うんだけど、ガイアちゃんもいる?」
寒い時の定番といえばお汁粉だ。暖かくてカロリーも取れるからこういう寒い時にはうってつけだ。
「え?良いの?買ってくれるの?」
「わーい」 と、もろ手を挙げて大歓迎された。やっぱりガイアちゃんも食べたかったんだね。
しかし、お汁粉でここまで喜ばれるとは。一緒に食べるのは良いコミュニケーションになるし。これからはガイアちゃんと一緒にご飯を食べよう。
「もちろん良いよ、一緒に食べよう」
そういえばお汁粉は飲むと食べるどっちが正しいんだろう。コンビニのはお餅が入ってないし飲み物コーナにあるから飲むと言うべきなのかな? でもお汁粉を飲むというのは抵抗があるから食べると言ってしまう。
「やったー食べてみたかったんだよ、どんな味なのかな?わくわくするなー」
よほど嬉しかったのか、凄い嬉しそうにピョンピョンと跳ねている。しかもツインテールも重力を無視して喜びを表すように動いてる。
前に金髪ツインテールが重力無視してるって思ったけど。
このツインテール感情で動いてるんだ。
凄いな比喩じゃない怒髪天とか動くアホ毛とか出来るんじゃないか?
そんな喜びを表す本体とツインテールに負けじと巨乳様もばいんばいんと自己主張していらっしゃる、体が小さいのに大きいから目立つな。
三位一体でガイアちゃんが喜びを表現している、これがお汁粉一つの為だと思う悲しくなる。これからは色々食べさせてあげよう。
しかし、僕の理想の相手がロリ巨乳だというのはなんというか恥ずかしいな、見ていると癒されてしまうけど。
本能には逆らえない。やっぱり可愛いは正義なんだ世界はロリで救われる。
そんなやばそうでアホな事を思いながらお汁粉(128P)を二個手に取りレジのガイアちゃんに清算して貰い一つをガイアちゃんに渡す。
どうでもいいけど店員に会計してもらって、そのまま店員に渡すのって違和感あるな。
「あまーい。何これ凄いよ、幸せだよ!」
さっそく缶を開けて幸せそうにお汁粉を食べている。
恍惚として表情がとろけきっている、思ったより更に劇的な反応だ。このままだと”たれ○○ダ”とかになりそうなほど、ふにゃけている。
そこまで喜ばれると、今まで食べさせてあげなかった事に罪悪感を覚えてしまう。
そんなガイアちゃんを見ながら僕もお汁粉を啜る。ああ美味い疲れた体に染み渡って行く。
「そういえばコアちゃん」
「ん?どうかした?」
「コアちゃんのレンタルスキルの魔法バージョンっぽい方やってみようよ。ふれた物に干渉して発動する奴」
そういえばそんなのも有るって言ってたな、自分の手札を確認しないのは勿体無いし。レンタルスキルのコツを掴めれば今後が楽になるから早めに慣れた方が良いな、挑戦してみよう。
「なるほどナイスアイデアです。採用」
「やったぁ! じゃあ、ご褒美頂戴!」
「え?ご褒美?」
「えっとね、チョコが食べてみたいの。買って」
可愛く”買って”と言われてしまった。
チョコか、そのくらいならお安い御用だ。お兄さんが買ってあげましょう。そんな訳で安い108Pの板チョコを二枚購入する。
「わーい、二枚ともガイアちゃんが食べていいの?」
「二枚買ったら普通は一枚ずつだよ」
「えーケチー。凄い嬉しかったのにーがっかりだよー落胆するよー」
凄い落ち込んでる、ツインテールも凄い落ち込んでる。おっぱいは分からない、まさか感情で小さくはならないだろう。
なんで僕が悪く言われるんだ。二人居て二枚買ったら普通分けるだろ?
「いいから。一枚は僕のだから、素直に渡してください」
「はーい」
切り替えが早いのか、それとも演技だったのかガイアちゃんは何事も無く僕にチョコ一枚渡してくれた。
この一枚食べたらさっそく外で魔法系のレンタルスキルを試してみようかな。今帰ってきたばかりだけど魔法を使える誘惑の方が疲労より強い。
「そういえば、ガイアちゃん」
「はむはむ、あに?」
チョコを一心不乱に齧ってる、これまた幸せそうな顔だ。カジカジとリスか何かか?
返事はしてくれたけど心あらずで僕の事は眼中に無さそうだな。
「思ったんだけどさ、コンビニって飲食は禁止じゃないの?」
「一部の場所では食べて良いルールだよ、ガイアちゃんの場合はお客さんが見てなければ何処でも食べていいのだ」
のだ! って、自由だな店員だな。
僕の方はなんとなく給湯ポットが置いてあるスペースでいつも食べてるけど、ここは許されてるって事か。
僕もチョコを食べ様かなと思ったのだけど。ガイアちゃんの幸せっぷりを見てるとなんと言うか申し訳なくなった。
何を言ってるか分からないと思うけど、今持ってるチョコは僕に食べられるよりガイアちゃんに食べられる方が本望だろう。
そんな謎な思考回路が働いたので、僕のもガイアちゃんに提供しよう。僕じゃあんなに幸せそうにチョコを食べる事は出来ないからね。
「僕のチョコもガイアちゃんにあげるよ」
「え・・・・・・?ほ、ほんとう?嘘って言っても聞かないんだからね!」
チョコを差し出すと恐る恐ると手を伸ばしチョコを手に取るとさっと腕を引っ込めた。野生の動物かこの天使は。
「僕は外でレンタルマジックを試して来るよ」
「ふぁかぁたぁよー」
魔法的なレンタルスキルだと言いづらいからレンタルマジックと呼ぶ事にしたんだけどガイアちゃんは心あらずで聞いてないな。
*+* *+*
コンビニの外に出て魔法を試そうと思ったのだけどやり方が分からない、レンタルスキルは今まで無意識で使ってたしどうしよう?
レンタルマジックと名づけたが、実態のところはポイントを消費して僕が触ってる物を媒介にし様々な現象を引き起こす神能らしい。
僕はゲームのマニュアルは困るまで読まない派だから、とりあえず実践しよう。
そう思うんだけど、やっぱり魔法の発動の仕方が分からない。
スキルの方は殴るだけで発動したんだけど、魔法はさっぱりだ。
いや魔法を発動させると言えば詠唱だ。
・・・・・・という事は僕の中二力が試されているのか。
ふふん、ぼっちを舐めるなよ! この程度をこなすなど、朝飯前よ!
「文明の輝かす炎よ!人類を見守る焔よ!世界を照らす太陽よ!麗しき偉大なるその存在を全ての者に知らしめよ!シャイニング フレア!!!」
右手を天に突き立て力強く詠唱を歌う、あれ?
力が抜けるぞ・・・・・・立ちくらみ? こんなタイミングでか?
そう思うと同時に右手から凄まじい光が天に打ち出される。
その反動は力が抜けた体では耐え切れずに吹き飛ばされて、僕は地面を転がっていく。
転がりきった先でなんとか体を起こすと空が光ってる、とんでもなく光ってる。光の発生源は空に打ち出したシャイニング フレアだ。
ほおけてると、さらに強く輝き花火の様に大きく爆発した。
その爆発の輪は光の粒子になり描くその姿は、まるで無数の龍が空を泳いでるようだ。
光の粒子が描く龍は途切れることなく、空全体に広がっていく。
「な・・・・・・なんだ」
「ちょ、ちょと、コアちゃん何やったの!?うわぁ!何あれ!!」
空で爆発したシャイニング フレアは、無数の龍となり緩やかな光で夜の砂漠を照らし出していく。
光の龍の発生源の真下にいる僕の所はまるで昼の様に明るい。
「あれがシャイニング フレアなのか?」
「コアちゃん何したの!」
思ってたのと全然違うんだけど?
いや、よく考えたら何も考えず詠唱して使ったから思ったものなんて無いんだけど、それでもこの結果は考えだにしてなかった。
「え?レンタルマジックの練習をしてたんだけど」
「え?じゃないよ!やりすぎだよ!10.000Pの請求が来たよ!コアちゃんのポイントマイナスになったよ!!」
「えええ!!マイナス!?それって大丈夫なのか?!」
「大丈夫じゃないよ!体は平気?何処か異常ない?痛いところは?」
「その辺は大丈夫・・・・・・だと思う。ただ凄い疲れてる、力が全然入らない」
「それって大変じゃない!コアちゃん気づいてないみたいだけど、今の光の爆発に釣られて化物とか来ちゃうよ!早くこっちに帰ってこないと危ないよ!」
そうだった、これだけ騒いでたら怪物が来てしまう。しかもこういうのに釣られてくるのは肉食の強い奴だって相場が決まっている!
く! 気合を入れて立ち上がる。だが想像以上に力が入らない。そんなふらふらとする中「ヒラケ」 と、ドアを召喚しドアに寄りかかりながらコンビニの中に入る。
「コアちゃん大丈夫?」
ドアのすぐ前でガイアちゃんが出迎えてくれた。
「ちゃんと歩ける?肩を貸そうか?」
「それは魅力的な提案だけど大丈夫、力は入らないけど何とか歩ける」
「ん、分かった。それにしてもびっくりしたよ、いきなり10.000Pの請求が来るから何かと思ったよ。100Pくらいから試すべきだよ!」
「ごめん反省している。ちょっとテンションが上がっちゃって若りし頃のロマンを炸裂させてしまったんだ」
「ロマン?あのシャイニング フレアの事?レシートには”この光は文明を見守る優しき光”としか書いて無いよ?多分照明用の魔法だね。スケールは確かに凄かったけど」
「しょ照明?そんな馬鹿な。あの龍達が、僕の詠唱が、照明だというのか・・・・・・」
「それより体は本当に大丈夫?ポイントがマイナスになってるだよ?」
「ああ、それは本当に大丈夫。ただ疲れてて力が入らないだけだから。ところでポイントってマイナスになるんだ・・・・・・やっぱりペナルティとかあるの?」
「うーん、残念ながら有ります。マイナスになったらポイントを使う一切の事が出来なくなります、さらにマイナスになったポイントの2倍を返済しないといけません」
「倍返さないといけないのか、今回はマイナスどの位いっちゃった?」
「5322-10.000=4678Pマイナスだよ、それが倍だから9356P返済しないと何も出来ないよ」
「そうなると11時間は何も出来ないのか。コンビニのドアは呼べたけど、これは別枠なんだよね」
「そうだよ、ポイントを使う能力だけに制限が掛かるんだよ」
なるほど、じゃあ。
「寝ます」
「寝るって、ここはコンビニなんだけど」
避難する時はコンビニ使えって言ったのに寝るのはやっぱり駄目なのか。
そういえばコンビニって避難場所に指定されてる所あるし避難するのは良いのか。
「トイレの掃除してきます」
「うん、お疲れ様ー」
トイレ掃除を寝るの隠語になってしまっている。
まあ、いいや。本気で体に力が入らないから。
さっさと寝よう。
*+* *+*
か・・・・・・体痛い、腕も痺れてるし首も痛む。
トイレで座りながら寝るのは、やっぱり体に負担が掛かる。なんとか改善せねば、このままじゃ体を壊してまう。
「おはよー出てくるの遅いよー。もう太陽が昇って昼過ぎだよー」
「おはようガイアちゃん、そんなに寝ちゃってましたか。僕はどの位寝てたのかな?」
「もうペナルティーの11時間を過ぎて13時間経過してるよ!寝すぎだよ!」
ギロっと何故か睨まれた。
二時間オーバだから1800P貯まったのか朝食買えるな。昼過ぎだけど。
「ガイアちゃんの分も買ってね。同じので良いから」
お弁当売り場に行くと察したガイアちゃんが朝食をご所望なされた。
昨日は心配かけたし快く提供しよう。ただ、これからは食費が倍になるのは確定だな。
「じゃあ、これの会計お願いします」
「はいはい、ピピピっと全部で948Pだね」
朝食としてお握り、サンドイッチ、お茶を二人前買った。支払いのついでにレジの残りポイントを見ると1396Pだった。
「しかしイスが欲しいね」
コンビニの中にはイスが無いから自動的に立ち食いになってしまう。
この辺りもなんとか対策を考えないと。
*+* *+*
現在コンビニの外に居る。昼の砂漠は相変わらず俺の日光を浴びろーっと、ワンマンコンサートを開いてる。酷いコンサートだ、生命が生きる環境じゃない。
そんな場所に何故出てきたかというと、汗でべたべたの体をどうにかしたかったんだ。
こんな砂漠で悠長に、と思うかもしれないが毎日風呂に入ってた身としては我慢できない。
なのでコンビニのペットボトル売り場で一番安い2Lのミネラルウォーター5本と石鹸を買ってスタンバイOKだ。
余談だが、ミネラルウォータの値段が550mlは108p、1Lは153p、2Lは101pだったんだ。2Lが一番安いとかそんな不思議な事が起きていた。
どうやら2Lのミネラルウォータは競合店が多くて値下げ合戦をしてこんな値段になったらしい。逆に1Lは基本的にコンビニくらいしか扱わないから高い。
ここにはあるのはコンビニオンリーだから競合店なんて無いんだけどね。
「あーさっぱりした。生き返っるわぁ」
そんなこんなで今の僕は生まれたままの姿で、日陰にて涼んでいる。
ガイアちゃんとのリンクを考えて少し躊躇したんだけど、よく考えたらトイレも筒抜けだし、この程度を気にしてもしかたないと開き直った。
僕の前には洗ったYシャツと下着にバスタオルが並べられている、こいつらは日光の下に放置してるからすぐ乾くだろう。
どうやって洗ったかというと物置にバケツあったので拝借した(コンビニの水を使おうと思ったけどバケツが洗面台に入らなかったしガイアちゃんの目が怖かった)それで僕はバケツの中で立ちながら体を洗い、溜まった水をリサイクルして洗濯したのである。
しっかし、砂漠で横になりながら涼んでると凄い楽だ。
コンビニの中は安全だけど寝るのには向いてない、こっちは安全じゃないけど砂が柔らかくて寝るには向いている。
一長一短だな、といっても砂漠で寝るのは危険過ぎるから無理なんだけど。
さてどうしよう。昼の砂漠を歩く事は出来ないから、このままポイントが溜まるまでだらだらするしかないんだけど暇だ。
手持ちのポイントはシャワーの所為で500P以下なんだよな。
あれ? よく考えたら虚空拳の発動に必要な1000P以下だからやばくないか?
そう思ったけど借金になるがスキルは一回なら発動するからなんとかなるな。
さすがに全裸でコンビニに入ったらガイアちゃんも黙ってないだろうし、今はここでじっとしてよう。
ふと、空のペットボトルが目に入った。
そういえばコンビニ商品をエコバッグで回収したらどうなるんだろう?
そういう事でさっそくエコバッグに放り込んだらペットボトルが消えた。
無事回収された様だ、そうなるとポイントがどうなったか気になる。
「ガイアちゃん、聞こえる?」
「はいはい、聞こえますよー。って! なんて格好してるの!」
「あれ? ガイアちゃんからは、いつも見えるんじゃないの?」
「モニターから見えるだけだから、モニター見てない時は見えてないよ!」
ああ、そんな事を言ってた気もする。だがそんな事は些細な事なのでスルーする。
「今ペットボトルを回収したんだけど、ポイントどうなったかな?」
「ペットボトル? そこに転がってるを回収したの? というか服着ようよ」
「そう、このペットボトルを回収したんだよ。 服は濡れてるから嫌かな」
「それってゴミじゃん、まあいいや。・・・・・・ペットボトル0Pだって。注意書きにはポイントで出した物は全部0Pって、書いてあるよ。 濡れてるより全裸が良いなんて変態かな?」
「そっか、でもゴミの回収が簡単に出来るのは楽が出来て良いな。 人が居ない場所で全裸になるのは変態ではないです」
「ゴミの回収って言わないでよ、立場上注意しなきゃいけないじゃない。 って、めんどくさいよ! なんで一回で二つの事喋ってるの! というか服を着れば解決するんだから着てよ! それとそこは外だから! 一応公共の場だよ!」
「ああ、なるほど、ごめんなさい。しかし僕は服を着ない、何故なら濡れているから。露天風呂で服を脱ぐのは常識、ここは露天シャワーなので服を脱ぐのも道理」
「道理じゃないよ! もう意味分かんない事になってるよ! 何に謝ってるの分からないよ」
だが、会話を増やしていったのはガイアちゃんで僕ではない。自己責任でお願いします。
「エコバッグでゴミの回収と言った事を謝りました」
「そうなんだ・・・・・・。その件は別に実害が無いから回収できる物は何でも回収して良いよ。 実害があるから全裸は反省して欲しいよ・・・・・・」
「そうなると逆に回収できない物が気になります、何が回収出来ないんですか? だが反省しない」
「回収できないのは意思を持ったものだよ。 全裸の事は分かったよー!もういいよー!えーーん!」
勝てない化物をエコバッグで回収ってのは出来ないって事を知った。
そして空しい勝利の味も知った。
今更ですが初めまして、ここまで読んでくれてる人が居る事を願っている作者です。
ちなみにガイアちゃんは天使なのでトイレに行きません。
え?そんな事聞いてない? そーなのかー
では、また次回の更新で