人生の窮地
僕は今、窮地に立たされている。
滴る汗、疲れ切って痺れる脳、指先は震えてもう何もする気にならない。
それでも、立ち上がらなければならない。僕は、やるんだ。強いられる疲労に絶望しながら、僕は一心に目の前に積み重なってるものを睨みつけた。
「くッ…もはや、これまでか」
僕は歯を食いしばり、浅い呼吸を繰り返す。苦しい、僕は死んでしまうのだろうか。
そうして僕が弱々しく、“それ”に向かって手を伸ばしたとき、
ガチャッと扉が開いた。僕の部屋の、扉。
「何馬鹿やってんのよ…早く、やれ!!!」
あ、お母様。
僕は伸ばしかけた手をさっと降ろし、恥ずかしさから目を逸らした。
今日も僕の机には、学校の課題が積み重なる。