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Rouge Noir(ルージュ・ノワール) ー赤い刃と黒い獣ー  作者: GreatGameGlobe
第一章 アンガーアンマネージメント
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港

飛び交う怒声。


人と人が押し押され、ぶつかり、倒れる。


混乱は、もう誰にも止められないほど広がっていた。


検問を突破した数台のバイクが、港の奥へと消えていく。


追いかけるように、何人かが、検問を抜ける。


それに紛れて、港へと足を踏み入れた。


――


西の空は黄から赤へ、暗い色を帯びていく。


夕日に照らされた港を、奥へと進んでいた。


「どこにいやがんだ。」


周りは立ち並ぶ倉庫。


件のサラリーマンはおろか、先に行ったバウターたちも見かけない。


あの黒いワゴンも、犯人を捜索してるであろう警官たちもいない。

検問を突破されて追いかけてくる気配もなった。


いくつかの倉庫を覗いてみても、人っ子一人いない。


――無人。無音。


時々、カラスの鳴き声が聞こえるだけ。


「どうなってんだ…。」


(見当違いの方に来ちまったのか?)


どうしたものかと考えていると、


「――――――!!」


人のものとは思えない怒号が鼓膜を揺らす。


足は、反射的に音の方へ走り出していた。


――


(この中か……)


倉庫の入口に足を踏み入れた瞬間――


ドガァンッ!!


「――っ!」


左からの轟音に、反射的に身を伏せた。

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