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第一章【孤独】

君は“ヴァンパイア“という生物を知っているだろうか?

太古の昔に存在した謎多き生物である

それは人の血を飲み、眷属を増やし、やがて全てを支配する

そんな力を恐れたのかヴァンパイアという生物は絶滅へ追い込まれてしまった

これはその絶滅したと思われたヴァンパイアとの物語…


ブレティカ「うぅ…さみーなぁ…今日は」

夏の夜

冷えるような風が俺の肌を突き刺す

ヒューとなどと吹く風は俺の気持ちなどわかってくれない

そんな中俺、“ブレティカ・レッド“は外を歩いていた

理由は俺がホームレスであるからだ

故に俺は家がない

両親もどこにいるかわからない

死んだのか…はたまたどこかで元気に暮らしているのか…

物心着く頃にはすでに裏路地で過ごしていた

一番古く、記憶に残っていることは4歳の頃の俺がゴミ箱を漁っている記憶だ

そんな感じの人生を送ってきた


ちなみに寒いとか言ったが別にそんなにって感じだ

寒いがこんな日々には慣れっこなのでとりあえず雰囲気的に言ってみただけだ

ちなみに冬は冗談なしにキツイ。いや、マジで

そんなことを考えていると

ブレティカ「ん?」

遠くの路地裏に白い服を着た人が二人組の黒い服の人と一緒に車に乗り込もうとしている姿が見えた

間違いない、誘拐とかそういった類のものだろう

ブレティカ「おいおい、この街ってこんなに治安が悪かったかなぁ…」

そう言いながらブレティカは走り出す

走ると自身の横を冷たい風が横切る

そして、路地裏に入り…

ブレティカ「オラァ!!」

誘拐犯1「イッテェ!?」

俺はは誘拐犯の1人を蹴り飛ばす

もう1人の誘拐犯は唖然としている

ブレティカ「この街の治安を下げんじゃねぇよ!」

誘拐犯2「しらねぇよ!俺たちの“計画“を邪魔すんじゃねぇ!」

誘拐犯1「おら!やっちまうぞ!」

彼らはそう言いながら白い服を着たやつを置き去りにして、乱闘を始める


ブレティカ「ふぅ…」

俺は圧勝した、文字通り無傷でボコボコにした

そもそも、物心つくころからゴキブリ並みの生命力で生きてきた俺がこんな奴らに負けるわけがない

???「見窄らしい姿だな」

白い女がそう呟く

ブレティカ「そうかい、初対面で助けてもらったのやつに“見窄らしい“なんて言うお前は傲慢・・だな」

俺はは傲慢の部分を強調して言う

???「ハハ、確かにな。私は傲慢であるな」

白い女はそう言う

ブレティカ「じゃあな、夜道には気をつけろよ」

そう言って俺はその場を後にしようとした

その時だった

???「待て」

白い女が引き止める

ブレティカ「なんだ?」

???「お前…私を見て、私と話していて何も思わないのか?」

ブレティカ「ん?強いて言うなら話していてすごい傲慢なやつだなと思った」

俺はそう言う

するとその白い女は笑った

???「ふっ…あはは!そうか!そうか!あははは!!」

ブレティカ「あ?」

俺は困惑していた

だって急に笑い出すなんて

側から見たら、こいつはただの狂人じゃないか

そんなことを考えていると白い女は口を開く

???「気に入った。私の家に来い。盛大にもてなしてやろうぞ。もちろん、お前に不都合がなければ話だがな?」

ブレティカ「えぇ…」

俺は迷っていた。

こんな狂人の家に行ったら拷問でも何かされてしまうのではないかと

しかし、行かない理由がそれくらいしかないのもまた事実であった

ここで断れば、あのホームレス生活が続くだけだからである

白い女はもてなすと言っている

ならば、賭けてみるか?

俺はそう考えた

ブレティカ「わかった。せっかくの気持ちを無碍にするわけにもいかねぇしな」

俺はそう言うと白い女はついてこいと言わんばかりに目配せをし、歩き出した

俺はその白い女について行った


ブレティカ「はぁ?」

俺は目を見開く

そこにはとても大きな家が立っていたからである

ブレティカ「ここお前の家だったのかよ!?まじで!?」

???「ああ、ここが私の家である。後、自己紹介を忘れていたな。」

玄関に歩きながらそいつは続ける

オキノス「“オキノス“。“オキノス・シゲン“。これが私の名前である。お前は?」

謎多き、狂人白女はオキノスという名前らしい

ブレティカ「“ブレティカ・レッド“だ。それにしても驚いたなあ…オキノス…まさかこの家の主人がこんなやつだったなんて…」

と言うのもこの家、この街で一番大きな家であるからだ

まぁ、すこし町外れの家ではあるが…

オキノス「こんな奴とはなんだ。お主が先ほど言った通り、まだ、初対面みたいなものだろう」

オキノスはそう言うと玄関を開けた

オキノス「さぁ…入るといい」

俺はそう言われるがまま、中に入った


オキノス「出てきたか。」

俺はまず、風呂場を借りた

オキノス曰く『汚すぎる』らしい

清潔にするためにも風呂に入って欲しいと言われたため、とりあえず入ったところだ

ブレティカ「おう、いい風呂だったわ。じゃあな」

そう言うと俺は玄関の方に向かう

オキノス「待て待て!何かこの後の行き先があるのか?」

ブレティカ「そりゃあ…ないけれど…」

そう言うとオキノスは

オキノス「ならば、この家に住まわせてやろうか?」

ブレティカ「…は?」

思考が停止する

だってほぼ初対面のやつを家に住まわせようとは思わないじゃないか

今日、3度目の驚き

今日はすごい驚いた気がする


俺はオキノスと夕食をとっていた

初めて食べるような豪華な料理を貪りながら俺は問う

ブレティカ「なぁ、ほんほうによはっはのは?(なぁ、ほんとうによかったのか?)」

オキノス「ちゃんと飲み込んでから喋れ…ブレティカよ」

オキノスは呆れたように言って続ける

オキノス「いいんだよ。私はお前を気に入ったのだ。気に入ったものをそばに置いておきたいのは当然のことだろう?」

俺はがっつきながら『確かに』と言うように首を縦に振る

オキノスは続ける

オキノス「ところで…ブレティカ…“ヴァンパイア“って知っているか?」

ブレティカ「ヴァンパイア?あの、空想上の生き物か?知っているがそれがなんだ?」

オキノスはそう言われると少し笑みを浮かべる

ブレティカ「いや…なんだよ!?ヴァンパイアくらいみんな知ってるだろ!?」

オキノス「ふふ。そうだな。」

オキノスは続ける

オキノス「お前がこの屋敷に住みたければ、一つ、条件がある。」

ブレティカ「条件…」

流石に無条件でそんな甘い話はなかった

やはり、拷問でもされるのか…

はたまた、もっと恐ろしいことが待っているのか…

そう考えている間にオキノスはテーブルに“本“を乗せた

オキノス「何。条件はこの本を読むだけ…簡単であろう?」

本を読むだけ…?

確かにクソ分厚い本である

しかし、1週間もあれば読めそうな本だった

ブレティカ「えぇ…呪いの本とかそういった類?」

流石に怪しすぎて、俺は問う

オキノス「ただの本だ。ごくごく普通のただの本だよ」

ブレティカ「嘘だろ…いや…絶対何かあるだろ!?内容がめっちゃグロいとか!?!?」

オキノス「そんな本ではない…第一読ませる理由がない…ただ、その本の内容を知ってほしいだけだ」

オキノスは片手で本を押す

早く読めと言わんばかりに

ブレティカ「本当に…これだけでいいのか?」

俺は再度問う

オキノスは答える

オキノス「ああ、そう言っているだろう。あ、あと、その本は四章形式だが読むのは第一章だけで良いぞ。それなら大体一日二日で読めるであろうぞ」

ちょうど夕食を食い終わった俺は本を手に取る

本のタイトルは

『ノスフェラトゥ』


オキノス「そろそろ、本を読み終わったか?」

オキノスが“俺の部屋“に入ってくる

いやまぁ…俺の部屋というのは流石に傲慢か

一様…部屋を借りている身だし

ブレティカ「ああ、ちゃんと見終わったよ」

言われた通り、第一章だけだったので読むのはすごい早かった

内容は大体は昨日夕食に話したヴァンパイアの話だった

ヴァンパイアの解説と歴史的な感じ

そんなことを考えながら、俺はオキノスの方を向く

ブレティカ「ところで…」

俺は言葉を止める

オキノス「…気づいたか?」

オキノスが言う

ブレティカ「お前は…まさか…いや…」

見ればわかる。

逆になぜ、今まで気づかなかったのだろう

“血のように赤い眼“

“刃物のように鋭い牙“

“縦に細長い瞳孔“

空想上のヴァンパイアと全く特徴が同じではないか

ブレティカ「お前は…ヴァンパイアなのか?」

俺はそう問う

オキノス「ああ、その通り、私はヴァンパイアだ」

オキノスはそう答える

だが、おかしいのだ

本に書いてある内容と

ブレティカ「ヴァンパイアは…数千年前に絶滅したと…この本に書いてあったが?」

そう、ヴァンパイアという種族はすでに絶滅しているはずなのだ

オキノス「ああ、ヴァンパイアという種族はすでに絶滅している。私を除いてな」

どう言うことだろう?

俺は小首を傾げた

そんな中、オキノスは続ける

オキノス「私以外は皆昔、その本にも書いてある通り、人間たちに殺されたのだよ。ヴァンパイアの“驚異的な再生力“と“眷属を作る“、そして、“不老“という三つの能力を恐れた人どもに」

言った通り、その内容は本に書いてある内容だった。

オキノス「結局、逃げ隠れして現代まで生き延びたのは私だけ」

ブレティカ「そういうことか…」

オキノスは笑っていたが切なそうな雰囲気を出していた

俺はオキノスの気持ちはすごくわかる

俺も昔

オキノスほどではないが似たようなことがあったから

俺は問う

ブレティカ「憎くはないのか?」

オキノス「憎いさ、だが、もう数千年も前の話…今更、そんなことを考えても何も変わらないだろう?」

オキノスというやつは強いやつだなと思った

しかし、次の瞬間、オキノスの顔が曇る

オキノス「だが、最近、私を狙う連中がいるのだ。おそらく、奴らは私がヴァンパイアの生き残りだと言うことをわかっているのだろう。きっとヴァンパイアが生きているという情報なら、おそらくすごい金になるとかそんな理由だろう」

ブレティカ「それ、まずくないか?」

オキノス「ああ、その通り、だから、お前をこの家に招待した」

その意味を考えるのに数秒かかった

ブレティカ「…あーそういうこと」

俺は理解した

ブレティカ「要するに俺にお前を守って欲しいと」

オキノス「ああ、ものわかりが良くて助かる」

俺は問う

ブレティカ「俺は…自分の力にはまあまあ自信があるが…俺が強い人間じゃなかったらどうするつもりだったんだ?会ってたった1日…お互いのことをまだそんな知らない状態だろ?」

そう言うとオキノスは笑う

こいつ…笑ってばっかだな…

オキノス「何を言ってるんだ?ブレティカ?お主が私を白馬の王子のように助け出した日を忘れたか?あんな芸当、並大抵のやつじゃ不可能だ」

そうだ、俺は誘拐犯からこいつを救い出したから今ここにいるのだ

ブレティカ「…」

俺は微笑する

ブレティカ「まぁ…それだけでこの屋敷に住まわせてもらえるなら、安いものか…お前を守ることなんておちゃのこさいさいさ!」

俺はそう豪語する

オキノス「むしろそうして貰わぬと困ると言うもの…それではこれからよろしく頼むぞ?ブレティカ」

オキノスの発言に俺は

ブレティカ「あぁ」

そう答えるのだった


Y「なぁ“X“。ほんま無能やと思わんか?俺らの部下は?」

X「無能なんて言ってやるなよ“Y”。そもそも、お前があいつらを使おうといったんだろ?じゃあ、無能はお前じゃねえのか?」


筋肉がすごい上裸の男、Xと

白い仮面とフードを被った男、Yが廃墟で話している

廃墟といったが、アジトのようなものなのだろう

Y「脳筋のゴリラめ、この俺がその発言をほんまにまことの意味でそう言った思はんのか?」

X「しらねぇよ…俺はお前のいった通り、ただの脳筋ゴリラだからな。というかお前が賢すぎるんだよ。」

Y「安心せいやX。全て…俺の立てた道筋に基づいてる。俺の計算が狂う…計画が狂うことはまずありえん。」

X「雇った奴らがやられたっていうのにか?」

Xが疑問をぶつける

Yが答える

Y「そのせいであいつの…ヴァンパイアのやつの家がわかったやろが、X。そうなりゃあとは早い。さっさと攻め入ればいい。ただ…」

Yの言葉が詰まる

X「もしかして…あいつのこと?」

Y「ああ、“ブレティカ・レッド“…。あいつは少々厄介や。何にせ誘拐犯が2人やられてる。無傷で。流石の一般人でも無傷で生身の人間2人を圧倒するのは難しい…」

X「ああ、そうだな。だから俺がいるんだろ?」

Xが自信満々に答える

Y「うざったいやつやなぁ…ほんま…お前は…まぁ…その通りなんやけど…」

Yが認めたくなさそうにそう言う

Yは続ける

Y「まぁ、どのみち俺らは“Z“様からの指示を待たなあかん。彼の方はどうせ俺たちがヴァンパイアの家を特定したことくらい既に把握してるやろ」

そう話していると突然『ピコン』とメールが届く

Y「ほら言うてみ、相手はどうせ“Z“様や」

Yはメールを見る

メールの内容はこうだった

『ヴァンパイアの屋敷を特定した。どうせ勘付いているだろう?天才であるY。お前ならば。そこに“W“を送り込め、下調べをしたい。 Z。』


ブレティカ「なぁ〜オキノス〜?」

俺はバカそうにオキノスにそう言った

オキノス「なんだ?ブレティカ」

オキノスは真剣な様子で答えた。

なんだよ…俺がマヌケみたいじゃないか

そんなことを考えながら俺は質問する

ブレティカ「ヴァンパイアって本当に太陽に当たったら死ぬのか?」

オキノス「つまり、お前は私に太陽に当たって死んで欲しいと?」

ブレティカ「そんなこと言ってねぇよ」

オキノス「冗談だ」

すごい怖い冗談だな

普通にキレてて家を追い出されるのかと思った

ブレティカ「ただ、純粋に気になって。そもそも、お前がヴァンパイアなのかも怪しいし…何にせ幻の生物的なやつじゃないか。ただただクッッッソヴァンパイアに似てる人間だって可能性もあるだろ?」

自分で言っときながらそんなこと絶対ねぇよなぁと思う

オキノス「この牙を見たらわかるんじゃないか?」

確かにオキノスの牙は鋭く、輝いていた

今にも俺のことを刺してきそうに

オキノスは歯を光輝せる

ブレティカ「…えーっと…マウスピース?」

オキノス「そんなわけなかろう…」

オキノスは呆れる

そもそも、この家には陽光の刺す場所が玄関先くらいしかない

外から見える窓はハッタリだ

この家を普通の家だと思わせるために

ブレティカ「まあ別に太陽にあたれまでは言わないが…まあいいか」

なんかもうめんどくさくなったので俺はそう言う

オキノス「そうか?それなら私も灰にならなくて安堵したぞ」

オキノスは笑いながらそういう

ブレティカ「ごめんって…」

俺は謝った


この家…オキノスと一緒に過ごしてから

とても早く時の流れを感じる

そんなことを俺は自分の部屋でボーッと考えていた

毎日、地獄のような日々だったのに

この生活を苦に感じることはなかった

ブレティカ「当たり前か」

俺はポツリと呟く

例えるなら舌のようなものだ。

まずいものを食べ続ければだんだん慣れてくる

しかし、急に美味しいものを食べたら舌が肥え、そのまずいものが食べられなくなる。

むしろ、その一時の幸せがあたかも当たり前かのような錯覚に陥る

ブレティカ「もう普通の生活には戻れねぇなぁ…」

捨てられたらどうしようと子犬みたいなことを考える

そんな事を考えているとオキノスの声が聞こえる

オキノス「飯ができたから、早く来るがいいぞ〜」

ブレティカ「ハハ…お母さんかよ。母親いねぇけど」

俺は笑いながらオキノスの元へ向かった


夕食を食べた後、俺は風呂場に向っていた

暖かい水を浴びるだけなのにどうしてあんなに心地いいのだろう

そんなくだらないことを考えていた時だった

ブレティカ「…ッ!?」

唐書として感じた後ろからの気配に思わず手を振るう

???「チッ…」

俺は後ろを見る

そこにはフードを被った男がいたのだ

そして…手には…ナイフを持っていた

まさか…というか絶対…あのナイフで俺を刺そうとしていたのだろう

ブレティカ「お前は…誰だ?」

W「…“W“」

その男はぽつりとそう呟いた

おそらく、コードネームのようなものなのだろう

どうやら、本名を名乗るつもりはなさそうだ

ブレティカ「わかった。お前をWと呼ぼう。俺はブレティカ。Wだったらなんだ?XとかY…Zとかもいるのか?」

W「…」

Wは答えない

ブレティカ「内気なやつだな。シャイだシャイ。でも、お前は俺を殺そうとした。だったら殺される覚悟もあるんだろうな?」

W「…」

Wは何も言わない

答えたくないのかはたまた本当にシャイなのか

ただ、Wは俺をほんの少し睨んでいた

俺は言う

ブレティカ「その睨みが答えか?」

W「…」

Wは静かに首を縦に振る

『バン!』

両者、地面を強く蹴った

相手はナイフを持っている。

隙を見せたら一発ゲームオーバー…

そうして俺はWの間合に入る

Wはナイフを振りかざす

しかし、Wはナイフを振りかざすことに夢中なのか

ブレティカ「左側が隙だらけだぞ?」

そう言いながら俺は左腹らへんを殴ろうとする

絶対当たる…そう思った瞬間…

ブレティカ「なっ!?」

それに寸前で避けられた

調子乗ってそんな事を言ったのが間違いだったか?

刹那、俺は右からきているナイフのことを思い出し

避けようとした


ブレティカ「…グゥ」

俺は左肩に深い傷を負ってしまった。

致命傷ではないが…それに近いダメージだ

肩から血が流れている

今のは多分、フェイントだ

そうでなければあんなに綺麗に避けることはまず、不可能だ

W「…驚き」

Wは呟く

きっと、相手も想定外だったのだろう

俺が避けることに

ブレティカ「あの時と何も変わってねぇな…」

俺はそう呟いた

そして俺は続ける

ブレティカ「はっ…ハハ!やってくれたな…これでもう警察への言い訳できないぜ?」

W「…」

Wはこっちに向かって走り出す

笑っていたが、内心焦っていた

右肩を負傷したせいでもう右腕を満足に使えない

使えるのは左腕の拳と足だけだ

Wもそれをわかっているのか右手をあんまり警戒していないように…見える…

実際に相手が何手先を読んでいるのかもわからないから

そして、Wはナイフを振り上げた。

どうすればいい?

相手を欺くなら相手の想定外を超える必要がある

Wを想定外を越えるためにはどうすればいい?

そもそも、Wの事をあまり知らないのだから俺はこいつの想定というものがわからないじゃないか

ブレティカ「ハハ…万事急須か…」

そう呟く

その次の瞬間、Wはナイフを振り下げた

ブレティカ「…なら…諦めるか」


W「!?」

Wは明らかにさっきより驚いた顔をしていた

当たり前だ

俺は“諦めた“のだから

Wの想定を超えることを

だから、俺は

ブレティカ「さすがだな。すごい切れ味のナイフだ。だが、骨まで切れなかったみたいだな」

俺は…左腕でナイフを受けた

すごく。痛い。

だが、想定を超えるならこれしかなかった

Wの想定を超えられない

ならば、“人“としての想定を超えればいいじゃないかと

人ならば生身の体で刃物を受けると思わないだろう

それも、唯一の突破口である万全の左腕で

俺は右手に力をこめる

ブレティカ「想定外の二段重ねだ。Wさんよぉ!」

普通の人間ならば負傷した右腕では力を込められない

だが、俺は普通の人間と違う

路上生活。常に死と隣り合わせの俺だからこそできる荒技

ただ、流石に万全の状態よりかはパワーは落ちるが…

それでも…

ブレティカ「お前を気絶させるくらいなら十分だろ!!」

そして、俺はWをぶん殴る

そして、何mかWを俺はぶっとばした

自分でもそんなに力があったのかと驚いた

とりあえず、俺はWに近づく

そして、Wが気絶しているか確かめる

ブレティカ「気絶している…みたいだな」

そう思うと俺は安堵する

やっと終わったと

とりあえず拘束するために俺はWに触れた

その時だった

ブレティカ「…!?」

突然、右手のナイフを振るう。

俺は寸前で避ける。

しかし、鼻を少し切られてしまった

俺は再度、Wを確認する

もちろん、Wは気絶している

ブレティカ「まさか、本能とかそういう感じか?」

念の為、もう一度触れてみる

もう、ナイフは飛んでこなかった

ブレティカ「…ふぅ。一回だけのやつか。安心したぜ…」

今度こそ、俺はWを拘束するのだった


ブレティカ「ハハ…やばいな…」

冗談抜きでまずい

流石に左でナイフを受けるというはマズかったのかもしれない

肩の傷と合わせ、かなり出血がひどい

眩暈がする

体に激痛が走る

オキノス「…ん?お、おい!!大丈夫か!?」

そんな声が聞こえる

ああ、オキノスか?

耳が…遠くなる…

もう、ダメかもしれないな…

オキノス「しっかりしろ!!おい!!」

叫んでるなぁ…

俺はそんな事を考える

幸せな人生とは胸を張って言えないけれど…

最後に自分を思ってくれる人のそばで死ねるのなら…

俺の人生は…

案外、幸せと言えるのかもしれないなぁ…


俺は…目を開ける

ブレティカ「ああ、天国って案外質素な所だんだなぁ…いや、俺が行くのは地獄か…」

目の前には白い天井が広がっていた

オキノス「死んでないぞ」

…ん?…ええ?

ブレティカ「ええ!?なんでぇ!?」

思わず肩を見る

そこにはもちろん、Wに刺された傷があった。

オキノス「…暴れるんじゃない…傷口が広がるだろう…」

ブレティカ「いや…僕死んだよね?まさか…あの世までついてきた?」

オキノス「だから、死んでないっていってるであろう…」

オキノスは続ける

オキノス「私が治療したんだよ。ただ、いかんせん、ひどい傷だった…流石の私も疲れた…貧血気味だ…」

ブレティカ「待て待て待て待て、治療?あの量の傷を?無理だろ普通」

当然だ

間違いなく、死ぬ量の出血量だった

オキノス「はぁ…気だるい…だが、このまま、教えなければお前がうるさいだけだ…はぁ…」

オキノスは本当に気だるそうだった

オキノスは答える

オキノス「ヴァンパイアはな…その人の血を飲むと一定時間、その人の血を操ったり…自分の血を相手の血へと変換できる能力を持っている…だから、その力を使って…お前を治療したまでだ…はぁ…えっと…お前のことは噛んだりしてない…噛んだら眷属になるのはあの本の第一章かなんかに書いてあったろう?眷属にすれば、ヴァンパイアの再生能力で…もっと楽に回復できたが…流石に許可なしにそんな事をするのは気が引けた…とどのつまり…お前の傷を塞いだ後…私の血を変換して…お前を回復させた…」

ブレティカ「ただ、そんなこと…あの本に書いてなかったが?」

オキノス「まだ…質問するか…!?あー…第三章かそこら辺に…書いてあった…はずだ…」

そういうことかと俺は納得する

どうやら俺が本を全部読んでいないせいで

オキノスの疲れをさらに増やしてしまったらしい

なんだが…すごく申し訳ないな…

俺がそんな事を考えていた

オキノス「…おい」

と気だるそうな声でオキノスが言う

ブレティカ「なんだ?」

俺がそう答えると衝撃的な答えが返ってきた

オキノス「お前の…血が…飲みたい…」


ブレティカ「…はい?」

思わず困惑する。

だって…

『自分の血が飲みたい』

そんな事を言われたら誰だって困惑するだろ?

確かに相手がヴァンパイアだということもあるだろう

俺はしばし悩んだ後…

近くにあった針で少し、人差し指を突く

少し痛みが走る

ブレティカ「…別に…これは助けてもらった恩だ」

オキノスの目に明らかな活力が宿る

オキノス「それじゃあ…遠慮なく…」

オキノスが俺の指を舌で舐める

…なんだこの状況

オキノス「…やはり…お前の血は美味いな」

知らんわ

そう言いたくなる気持ちをグッと抑える

そもそも、褒め言葉ですらあるのだろうか

オキノス「…ありがとう…もう大丈夫だ!」

みるみるうちにオキノスの調子が戻っていく

ブレティカ「スッゲェな…ヴァンパイアって…こんな少量の血で回復できるのか…」

オキノス「ああ、すごいだろう?ヴァンパイア…は…」

そう言い終える前とオキノスは突然俺の方向に倒れかかってくる

ブレティカ「おい…おい!?大丈夫か!?オキノス!?まさか、俺の血に毒でも…って…うん?」

胸のあたりが生暖かい

そこにはオキノスの頭があった

俺が質問するために言葉を発そうとしたが…

オキノス「お前…血…美味すぎるんだよ…」


オキノス「…グッ…ぐわぁぁぁぁあ!!!」

オキノスが叫ぶ

ブレティカ「俺は気にしてないから大丈夫だって」

フォローするように俺は言う

ぶっちゃけ、あの後、オキノスがうめきをあげだしたので

とりあえず、一旦尿意が近かったのでトイレに行き、

万が一、オキノスに何かあったら大変なので離れて見守っていた

そして、さっき出来事から早一時間

そんなこんなで現在に至る

オキノス「本能に身を任せるなど…ありえぬ…とっくの昔に忘れたと思うていたのに…あの感覚は…あの感覚を…ぐわあああああ!!」

オキノスはどうやらヴァンパイア、その本能に抗っていたらしい

なるほど、ヴァンパイアが暴走するとああなるのか…以後、気をつけよう…

オキノス「そもそも!お前が悪いのだぞ!お前の血があんなに美味いなど…普通思わんではないか!!」

ブレティカ「そんなにうまかったのか?」

俺は問う

そもそも、ヴァンパイアの“美味しい“の基準がわからないからだ

オキノス「…美味かった。思い出させるのもやめてくれ…また、よだれが…」

『ジュル』と少し音が鳴る

流石にこれ以上、なんかしたらまた暴走するかもしれない

そう俺は思い別の話題を出した

ブレティカ「そう言えば…あいつ、あのフード男…Wはどうなったんだ?」

オキノス「W?あの不審な男の名前か?それなら、すでに警察に突き出しておいたぞ」

オキノスはそう言う

ブレティカ「それなら良かった。結局、反抗はされなかったんだな」

俺は安堵する

オキノス「ただ、今回の出来事で分かっただろう?私は狙われているんだ。そして、家も特定されてしまった…近いうちにまた、仲間が来るかもしれぬ」

勘弁してくれよ…

そんなことを考えていると

オキノス「これからも守ってくれるか?」

俺は即、首を縦に振る

痛いのは嫌だ

でも、オキノスが死ぬのはもっと嫌だからだ

『ピコン』

不意的にそんな音が鳴る

オキノス「私のスマホからだ。どうやらメールが来たらしい。でも…誰が…?」

スマホなんて持っているんだなぁ…と思っていると…

オキノスの顔がみるみるうちに暗くなっていく

そして、やがて無言でそのメールのを見せてくるオキノス

メールの内容はこうだった

『俺らとゲームをしやんか?ブレティカ君。どうせ君もみてるんやろ?ルールは簡単。君の大切な、たーいせつなヴァンパイアちゃんを守れなかったら負けや、俺らは俺たち2人が全滅したら負け、な?簡単やろ?ほな、1週間後夜、お前らんちを攻めさせてもらうとするわ Y』


Y「Wがやられたぞ?X?」

YはそうXに言う

X「Wがやられるなんてな…あいつ結構強くなかったか?」

Xは言う

Y「あいつは確かに強かったわ。でも、あいつは自分の立てたシナリオ通りに物事が働かんとすーぐ油断するちゅうねん。それに筋力も弱い。だから負けたんや」

X「確かにな。俺みたいな脳筋タイプに弱いもんな。あいつ」

Xが同調する

『ピコン』

メールが、届く

Y「Z様からや」

メールの内容はこうだった


『Wを送り込めば大丈夫かと思っていたが…どうやら、俺の勘違いだったみたいだ。相手は相当強い。一週間…一週間以内にXとYで屋敷へ攻め入れ。その時の作戦、手段は問わない。 Z』


Yはニヤける

Y「わかってるなぁ…Z様…“手段は問わない“…俺の頭が最高に輝く発言やないか…」

そう独り言を呟くとYはメールを送った


ブレティカ「…本当に一週間後に攻めてくんのかな…」

俺は昼食を食べながら事を呟く

あのメールが届いてはや1日目

攻めて来るのは間違い無いだろうが…

もしかしたら、今日にでも不意をついて攻め入ってくる可能性がある

オキノス「そんなにビクビクして…まさか怖いのか?」

オキノスが煽るようにそういってくる

ブレティカ「いや別に…そういったわけじゃねえけど」

俺は答える

今日の飯は焼きそばだ

オキノスの作る料理は本当に美味しい

オキノス「ところで私の料理はうまいか?今まで聞いたことなかったからな。まあ、美味しいとは思うが…」

思考を読んでいるんじゃないかと思うほどさっきまで考えていたことに対する質問をする

ブレティカ「もちろん。うまいぞ。」

俺は即そう答える

オキノス「それは良かった。お前には一週間後のために一刻も早く回復してもらわなければな」

そんなことをオキノス入っていた

ブレティカ「なぁ…」

だからこそ俺は言う

ブレティカ「お前んちのナイフを貸してくれないか?」

オキノス「ナイフ?ああ…いいがなぜ?」

当然、オキノスは疑問に思い、答えてくる

まあ、当然だろう

ブレティカ「俺の特技の一つにナイフの扱いってのがあんだよ。ホームレス時代にナイフっつうもんは結構必需品だったからな。」

そう、俺はナイフの扱いが少なくとも一般人よりは上手いと思う

だから、俺がナイフを持っていれば素の身体能力を合わさって…少なくとも相手の脅威にはなり得るだろう

俺はそう考えた

オキノス「そういうことか…いいぞ…好きなナイフを持っていけ」

オキノスはそう言うと数種類のナイフを取り出した

ブレティカ「別になんでもいいんだが…じゃあこれで…」

俺はなんとなくで一番使い勝手が良さそうな薔薇柄のナイフを選ぶ

ブレティカ「じゃあ、腕が鈍らないように今日からもうとっくんで練習しますかね」

俺はそう呟く

オキノス「もう戻るのか?」

オキノスはそう言ってくる

ブレティカ「ああ。それと…」

俺は言う

ブレティカ「今日の夕食は…俺が作ってやる」

とオキノスに告げるのだった


オキノス「真か…?」

オキノスは驚愕していた…なぜなら…

オキノス「一様聴くがブレティカ…これは何の料理だ…?」

ブレティカ「ハハ〜……カレーのつもりなんですけど…わからないですか…?」

オキノス「この…ヘドロが…?」

ブレティカ「ヘドロってなんだ!!ヘドロって!!」

キッチンの鍋いっぱいにはヘドロが満ちている

正確に言えば、くそ黒いカレーで満帆だった

オキノス「まあ…案外美味しい可能性もあるだろう…よし!ブレティカ!!食え!」

ブレティカ「おいおい…せっかくお前のために作ってやったんだぜ?なら、お前がはじめにいただきますするのは礼儀じゃないのか?」

オキノス「知るか!!そうだ!味見!味見をまだしてないだろう!?味見をしていない料理は料理とは言わない!!味見をして初めて、料理と呼べるのだ!!」

ブレティカ「味見?そんな古臭いことを…一流のシェフは味見なんてしなくても料理の味がわかるってもんさ…」

お互い一歩も譲らない

まさか、自分でもカレーを作ろうと思って、ヘドロを作るとは思わなかった

オキノス「わかった…同時に!!同時に食べよう!!同時にだ!!」

ブレティカ「…わかった!!同時にだな!?ヴァンパイアに二言はないぞ!?」

そう言いながら…“それ“をスプーンですくい…口元に運ぶ

怯えている?この俺が?

ホームレス生活で常に死と隣り合わせの俺がか?

たかが料理に?

オキノス「行くぞ…」

オキノスの声が聞こえる

オキノス「せーの!!」

その声に合わせ…俺は口の中にスプーンを捩じ込んだ


ブレティカ「まだ…気持ち悪い…」

2日目の夜

俺はまだ項垂れていた

オキノス「おい…?本当に大丈夫か…?もう夜であるぞ?」

ブレティカ「逆に…お前はなんでそんな平気なんだよ…」

オキノスは心配こそしてくれるが元気ピンピンって感じだった

オキノス「昨日のあれは酷かったな…血に旨みが全部持ってかれたか?流石の私も不味すぎて気分が落ち込んだぞ」

ブレティカ「はは…逆に俺の血を飲むだけでお前が元気になるのなら…いくらでも俺の血を飲めばいいじゃないか…」

俯きながら俺は言う

もちろん、冗談である

俺だって貧血で倒れるのはもうごめんだ

オキノス「…」

あれ…オキノスが黙り込んでる…

なんでだろうか…

ブレティカ「どうs…」

オキノス「いいのか?」

俺が言い終わる前にそんな事を言う

ちょっと…いや…かなりまずい気がする

ブレティカ「いや…ちょっと待ってくださいよ…オキノスさん…」

オキノス「…」

だめだ…理性が飛んでる。

多分、寸前で抑えてる。

今すぐにでも飛びかかってきそうだ

俺はそんな事を考える

服によだれが落ちる

ブレティカ「マジかよ…もう痛いのは嫌なんだけどなぁ…」

俺は手持ちのナイフで指を少し切る

次の瞬間、オキノスの目の色が変わる

ブレティカ「ほら…噛むなよ!?噛んだら厄介なことになるんだろ!?」

そう言いながらオキノスは俺の指を口で咥える

くすぐったい

ブレティカ「…」

少し、歯に力を入れられている

噛むとは違うが指が抜けない

今にでも指を引きちぎってきそうで怖いんですけど…

ブレティカ「…満足か?」

俺はそう問いた


ブレティカ「湯船は気持ちいいなぁ…」

俺は風呂に入っていた

今日と昨日でかなり疲れが溜まってる

今日は早く寝たい

ちなみにオキノスは部屋で今も叫んでいるだろう

理由は…まあ、わかっている…

『ガラガラガラ』

突然、風呂場のドアを開ける音が聞こえる

ブレティカ「…は?」

突然、風呂場のドアを開ける音が聞こえる?

風呂場のドアを開ける音が?

俺はそちらに振り返ろうとする

その過程で肌色のものが視界の端に少し映り込んだので慌てて反対方向を向く

俺は聞く

ブレティカ「あの…オキノスさんですよね?何をしてらっしゃるのでしょうか?」

そう、その映り込んだ肌色の生き物

そんなのオキノス以外あり得ないだろう

オキノス「さ、先ほどの礼だ!1人孤独に風呂に入るのはさぞ哀しかろう!?だから、私も入ってやろうという魂胆だ!」

ブレティカ「意味わかんねーよ!!出ろよ!!」

オキノスの声は少し震えていた

多分、恥ずかしいのだろう

当たり前だ

だって、俺だって恥ずかしいのだから

オキノス「意味がわからない?その言葉こそ意味がわからぬな!!そもそも!お前は私を“守る“って言ったのだ!!だったら、常に近くから見守っているのが普通ではないか?」

ブレティカ「寝室とか料理中の時とかは別行動してるだろうが!!だったら、一緒の部屋で寝て、料理中はずっと見張らせるでもなんでもさせろよ!!」

俺は怒鳴りながらそう言う

オキノス「ええい!恥ずかしいのだ!!本能に自分の自我が奪われたあの時のことを思い出すと!!だから、お前と話していないと平常心を保てないのだ!!」

ブレティカ「今!今、平常心保ててますか〜!?恥ずかしいんじゃないですか〜〜!?!?」

オキノス「今、恥ずかしいかって?ああ!!恥ずかしいさ!!当たり前だろ!?でも、こうでもしないと私が恥ずかしくて死んでしまいそうだったからな!!仕方のないことなのだ!!」

ブレティカ「恥ずかしさでは死なねえよ!!だから、仕方なくはないだろ!!」

そんな会話を繰り広げる

大声で近所迷惑など考えずに

オキノス「…」

ブレティカ「…」

両者…黙る…

ブレティカ「とりあえず…寒いと思うから…入れよ…」

先に口を開いたのは俺だった

オキノス「…ああ」

隣から水の音が聞こえる

俺は思わずその音の聞こえた場所から目を逸らす

ブレティカ「じゃあ…そろそろ出ようかな…」

オキノス「待て」

オキノスが止めてくる

流石に想定外だった

いや、そもそもこいつは大前提、俺と話にきたのだ

だから、予想自体は簡単にできることだった

オキノス「私は私の話をしてばっかだった…たまにはお前の話も聞いてやらないとと思ってな…だから聞かせてくれ…お前の人生を…」

これもまた予想外だった

オキノスが俺のことを知りたい?

そんなこと興味すらもないと思っていた

正直、そんなに面白い話でもないと思うんだが…

まあ、いいか

ブレティカ「俺のことが気になる?へぇ…意外だな…まぁ気になるなら話してやるか」

そう思うと俺はオキノスに自分の話をした


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