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ギルド嬢は、こっそりヒミツを暴きたい!  作者: 田古 みゆう


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5-16

 魔鼠たちは、突然現れた闘志を漲らせる大男を敵と認識したようだ。赤い眼をギラつかせながら一斉に襲い掛かった。


 ジャックスはそれを大剣で薙ぎ払う。魔鼠はジャックスの一撃を食らって、次々と地に伏していく。一方のセリオはジャックスのような大技は繰り出せないが、一匹ずつ確実に仕留めていく。


 あっという間に魔鼠を蹴散らしたジャックスは、息一つ乱れていない様子でセリオを振り返えった。


「お前、一体何をしたんだ? 魔鼠の巣でも荒らしたのか?」


 姿を見せるなり小言を口にする師に、セリオはターム避けの風魔法を施しながら、ため息を吐く。


「俺がそんなヘマをするとでも?」

「だがなぁ。こいつらは、縄張りを荒らされない限り、襲ってくることはねぇぞ。これだけの群れとなると……」


 ジャックスは足下に転がる無数の魔鼠を見て、顔を顰めた。


「俺は何もしていませんよ。コイツらが突然襲ってきたんです。最初から虫の居所が悪そうでした」


 セリオはそこで言葉を止めた。そして、何かに気づいたかのように、まじまじと魔鼠の死骸の山を見つめる。


「誰かが魔鼠の縄張りを荒らした……から?」


 無意識に呟いたセリオだったが、自身の口からこぼれたその言葉に、ハッと息を呑んだ。セリオは、ジャックスを振り仰ぐ。


「師匠。魔鼠の巣ってどこにあるんですか?」


 突然の問いかけに、ジャックスは訝しげに見返す。


「魔鼠の巣かぁ? コイツらは、でかい前歯で岩肌に穴を掘って、そこを寝ぐらにする習性がある。巣穴の入り口を隠すために、草の深い場所を好むから、その辺りを探せばあるんじゃねぇか?」


 ジャックスは、顎に手をやり思案しながらそう言った。

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