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アタシはギルドの受付嬢。でも、なんかちょっと違くない?  作者: 田古 みゆう


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アタシ、ギルド嬢になる!(4)

「うるせぇなぁ。いいからとっとと仕事を探しやがれ」


 ジャックスと呼ばれた大男は、周りの野次にうるさそうに顔をしかめた。その反応にまた笑いが起きる。


「ほらよ」


 ジャックスはタニアの前にカップを置いた。出されたコーヒーからは、湯気と共に香ばしい香りが漂ってくる。


「……ありがとう」


 タニアは戸惑いながらカップに口を付けた。コーヒーは程よい温度で、飲みやすい。


「美味いだろ? 俺が豆から選んでるんだ。俺のお勧めはここでしか味わえねぇぞ」


 ジャックスが自慢げに言う。タニアは戸惑いながらもコクリとうなずいた。ジャックスはそんなタニアを満足そうに見つめると、ドカリとタニアの向かいに座る。


「あ、あのオジサン。人さらいと勘違いしてごめん」


 タニアはおずおずと頭を下げた。


「まぁ、いいってことよ」


 ジャックスはタニアの謝罪を豪快な笑顔で許し、「そういえば」と話を続けた。


「嬢ちゃんの名前を聞いてもいいか?」

「アタシ? アタシの名前はタニア。タニア・ミルコット」

「タニアか。俺はジャックス・ランバート。この就労斡旋所『プレースメントセンター』の所長だ。よろしくな」


 そう言ってジャックスが右手を差し出す。タニアは戸惑いながらその手を取った。


「よ、よろしく」


 ジャックスの手はゴツゴツとしていて大きかった。手だけではない。全身に筋肉をまとい、腕も足もかなり太い。その見た目からしてかなり鍛え上げられていることがわかる。事務仕事などより、体を駆使する仕事の方が合っているだろう。例えば、冒険者とか。


 タニアがしげしげとジャックスのことを見つめていると、ジャックスが「ところで」と話を切り出した。


「タニアはどんな仕事が希望なんだ? 服飾関係ではないと言っていたな」

「えっ?」


 ジャックスの体躯に気を取られ話を聞いていなかったタニアは、間の抜けた声を上げてしまう。


「聞いてなかったのか?」

「あ……うん」


 タニアはバツが悪そうにうなずいた。ジャックスは呆れた顔をする。


「いいか。タニアはこれから仕事をするつもりなんだろ? だったら、人の話はちゃんと聞くようにしろ。でなきゃ、どこもお前のことを雇ってくれねぇぞ」


 ジャックスの言っていることはもっともだ。タニアは素直に反省する。


「ご、ごめん」

「まぁいいさ。それで、どんな仕事がしたいんだ? まだ何も決まってねぇなら、俺が一緒に探してやる。ここには色んな仕事の求人情報があるからな。まずはタニアの希望を言ってみろ」

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